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2004年5月26日発売。落ち着いたミディアムバラードと切なさと暖かさが同居した歌詞が、聴く者全てを惹きつける。イントロから名曲の雰囲気がバリバリ出ている。個人的に2000年代のシングルの中ではトップクラスに好き。
この記事の概要
- 「Sign」のみんなの評価は?
- 「Sign」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/26thシングル「Sign」
そもそも「Sign」って?
2004年5月26日発売。
約1ヶ月前に11thアルバム『シフクノオト』を発売しているので、まさかこんなに早くシングルを発売するとは思わなかった。
>>>2000年代以降で最高売上を記録した11thアルバム『シフクノオト』【アルバムレビュー】
ただ、本作はTBS系ドラマ『オレンジデイズ』の主題歌になっており、本ドラマの放映日は2004年4月11日から。
11thアルバム『シフクノオト』の発売日は2004年4月7日。
つまり、本作は『シフクノオト』と同時期に製作された楽曲なのだ。
きっとドラマの主題歌であることから、商業的に考えて『シフクノオト』には収録されず26thシングルとして発売されたのだろう。
「Sign」は様々な記録を受賞!!
ドラマの台本を読んで書き下ろされた本作。
落ち着いたバラードで涙を誘う素晴らしい1曲に仕上がっており、当時のミスチルの楽曲の中では風格というか存在感が頭一つ抜きんでている。
そのため、5thシングル「innocent world」以来の日本レコード大賞を受賞。
>>>元々は普通のラブソングになる予定だった!?「innocent world」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
さらに、オリコンチャートで登場週数が4thシングル「CROSS ROAD」の50週に次ぐ、46週を記録するロングセラーとなった。
>>>大ブレイクの到来を告げた名曲「CROSS ROAD」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
さらにさらに、累計売上は77万枚と、21stシングル「youthful days」以来の70万枚という大台を越えた。
>>>2000年代で最も重要なシングル「youthful days」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
このように、本作は多数の記録を獲得。
特に注目して欲しいのが、ミスチルの超ブレイク期に発売された「CROSS ROAD」や「innocent world」と本作の背景が似ているということ。
そのため第2次ブレイク期の到来を予感させるシングルでもあった。
ひとこと
結局90年代ほどのブレイク期は来なかったけど、本作から安定した感はある
「Sign」のみんなの評価は?
ひとこと
やっぱ高評価多数
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ここからは管理人の「Sign」独自解釈!
【Sign/歌詞解釈①】ありふれた時間が何よりも大事
本作のテーマは"ありふれた時間"の素晴らしさで。
タイトルの「Sign」(サイン)というのも、恋人が見せる分かりづらい小さな仕草さえも見逃さないことで"ありふれた時間"をより豊かにできるという意味が込められている。
1番の歌詞では2人の愛の深さを描いており、2番の歌詞では傷つけ合う2人の様子を描いている。
時には傷つけ合う2人だけれど、愛の深さは時とともに増していくのだ。
ひとこと
愛し、傷つけ、その都度二人の愛は深まる
【Sign/歌詞解釈②】出会い(生)と別れ(死)を悟る。
Cメロの歌詞を引用したので見てほしい。
緑道の木漏れ日が君に当たって揺れる 時間の美しさと残酷さを知る
"緑道"とは公園のような場所。
そんな緑道にて、恋人は木漏れ日に当たって揺れていた。
なんて神秘的で美しい光景なのだろうか。
その光景を見て主人公はあることを悟る。
それは「こんな美しい光景さえも、いつかは見れなくなってしまう」ということ。
つまり、出会い(生)と別れ(死)だ。
時間の流れがあることによって自分、そして恋人は出会うことができたという"美しさ"。
そして、時間の流れによって幸せをも奪い去られるという"残酷さ"。
そんな相反する2つを悟った主人公。
だからこそ、"ありふれた時間"を大切にしなければいけないのだ。
ひとこと
出会いと別れは必然。。。
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まとめ
ラブソングではあるけれど、とても考えさせられる内容になっている。
切なさと美しさを、これほど極限にあらわした曲はそうそうないのではないだろうか。
ぜひ、この曲を聴いて"ありふれた時間"の素晴らしさを感じてみて欲しい。
ベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 〈micro〉』
「Sign」の評価
5点満点中5点
非の打ち所がない名曲