9thシングル「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」のカップリング曲。ライブ音源をそのまま収録しており、観客の声援などが所々聞こえる。盛り上がる1曲だけれど、キャッチーでもないしゴリゴリの社会風刺ソングなのであまり聴く気にはなれない。
この記事の概要
- 「フラジャイル」のみんなの評価は?
- 「フラジャイル」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/14thアルバム『B-SIDE』(DISC1)の4曲目「フラジャイル」
そもそも「フラジャイル」って?
9thシングル「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」のカップリング曲。
>>>シングルとしては久々だったポップソング「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
1995年5月3日に行われたゲリラライブの音源であり、2018年現在ミスチルの作品で唯一スタジオ録音バージョン(つまり原曲)がない。
ライブ音源なので、ファンの声援が聞こえてきたり、曲の最後に桜井が「サンキューどうもありがとー」と言っている。
明るくポップなA面とは対照的に、この曲はゴリゴリ社会風刺ロック。
どことなく曲調も歌詞も7thアルバム『DISCOVERY』に収録の「アンダーシャツ」に似ている。
>>>脳内が破壊される1曲「アンダーシャツ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
また、当時は『深海』をつくってしまうほどの精神状態だった桜井なので、歌詞がうつ要素たっぷり。
>>>歴史に残る大名盤。。。!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
タイトルの「フラジャイル」(fragile)も日本語で"もろい"という意味で、これは自分自身のメンタルの弱さをあらわしている。
かなり直接的な歌詞なので、当時の桜井の想いがまっすぐ伝わる1曲だ。
ひとこと
「シーソーゲーム」とは真逆の1曲
「フラジャイル」のみんなの評価は?
ひとこと
ライブ音源だからその場の空気が伝わる
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ここからは管理人の「フラジャイル」独自解釈!
【フラジャイル/歌詞解釈①】日本全土に暴威が押し寄せた1995年
出典:http://kobe117shinsai.jp
1番2番の歌詞は直接的な社会風刺。
まずは次の引用した歌詞を見てほしい。
お茶の間も揺れる混沌たるムード 傍観してんのも楽じゃない時代さ 日本全土に押し寄せる暴威
A面「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」にもこの歌詞と似たような歌詞が登場している("世間は暗い話題")。
>>>シングルとしては久々だったポップソング「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
これは8thシングル「【es】〜Theme of es〜」にも言えることだが、1995年という日本にとって波乱の年だからこその歌詞だ。
>>>1995年という"激動の年"に発売された「【es】 〜Theme of es〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
1月に阪神淡路大震災、3月には地下鉄サリン事件。
まさに"日本全土に押し寄せる暴威"が次々と起こってしまったのが1995年。
どうにか暗いムードを変えたいという桜井の想いが伝わる歌詞だ。
また、2番の歌詞には地下鉄サリン事件を連想させる歌詞が登場する。
教祖も教師もなんだか洒落になんないじゃない
信じられる存在の否定。
新興宗教が起こした地下鉄サリン事件のように、この時代はもはや他人を信じることは無駄なのかもしれない。
だからこそ、この曲で頻繁に登場するフレーズ"自分の手足でピンチをさぁ 切り抜けろ"が心に重く響く。
ひとこと
1995年は色々あった
【フラジャイル/歌詞解釈②】桜井、大丈夫・・・?
3番の歌詞は桜井自身の悩みを吐露した内容になっている。
そのため、この曲の醍醐味が3番といっても過言ではない。
歌詞を見てみると本当にうつ要素たっぷりで「桜井、、、、大丈夫・・・?」と思ってしまうほどだ(^_^;)。
例えば、人間関係がつらいのでドラえもんが欲しいや生活のために胃腸を壊しても歌ってやるなど・・・。
かなり自暴自棄になっている。
また、私が1番おそろしいと思った歌詞がこちら。
現実逃避な夢見てさぁ 飛び降りろ
飛び降り自◯を連想してしまう歌詞だ・・・。
桜井が当時いかに苦しかったのかがわかる。
ひとこと
こわっ。。。
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まとめ
社会風刺な内容に鬱々とした暗い歌詞、確実に一般受けはしない曲だ。
ただ、ミスチルの楽曲では唯一原曲が存在しないので、ある意味貴重な1曲でもある。
ひとこと
この頃から『深海』へと向かう兆しがあった。。。
「フラジャイル」の評価
5点満点中2点
正直1点だけど、ライブ音源で原曲がないという貴重さを考慮して+1点