1曲目「Printing」がインストなので、この曲が収録アルバム『Atomic Heart』の実質的なオープニングナンバーである。1曲目もそうだが、前作までのオープニングナンバーとは明らかに様相が違う。
この記事の概要
- 「Dance Dance Dance」のみんなの評価は?
- 「Dance Dance Dance」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/4thアルバム『Atomic Heart』の2曲目「Dance Dance Dance」
そもそも「Dance Dance Dance」って?
Mr.Childrenが1994年9月1日に発売した4thアルバム『Atomic Heart』に収録されている。
1曲目の「Printing」は約24秒のインストゥルメンタルなので、2曲目である「Dance Dance Dance」が実質的なオープニングナンバー。
デジタル色の強いアップナンバーで、ミスチルの新たな一面を見ることができる1曲になっている。
ライブでも定番になっており、後にベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』にも収録された。
個人的には一回聴いただけでお腹いっぱいになってしまう、いわゆる"胃もたれソング"という認識。
オープニングナンバーらしいけれど、デジタル色の強い作風が受け付けない。
おそらく好きな人はとことん好きだし、嫌いな人はとことん嫌いな1曲だと思う。
自虐にとんだオープニングでもある!?
「Printing」という"何かを印刷する音"から、不思議な曲調と歌詞のこの曲につながるという謎の流れで『Atomic Heart』は始まる。
なぜ印刷する音を始めに収録したのだろうか。
おそらくだが、「CDというのは音と声だけの、いわゆる"心ない機械的で物質的な存在"である」というのを自虐的に提示しているのではないだろうか。
CDはただの音を印刷したもの。
どんに心を込めても、結局は無機質な音に過ぎない。
そんな自虐にとんだオープニングなのだ。
ひとこと
自虐的なのもある意味人気絶頂バンドの余裕かも
「Dance Dance Dance」のみんなの評価は?
ひとこと
"爽やかさ"はまったくない
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ここからは管理人の「Dance Dance Dance」独自解釈!
【Dance Dance Dance/歌詞解釈①】文明の利器に翻弄される、私たち
この曲の内容は表裏が激しく、物質的文化が発達しすぎたこの世の中でもどうにか生きていくしかないという悲しみを描いたもの。
しかし、アップテンポなので悲しみという感情はまったく沸かない。
1番の歌詞では、そんな発達しすぎた文化に翻弄される様子が描かれてる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
クルクルと地球儀を回して世界中を旅してる気分あまりに低い天井見上げれば救いようもなくまた寝転がる
この歌詞ででてくる"地球儀"とは、いわゆる文明の利器(文明の発達によりもたらされた便利な器具)である。
しかし、主人公はそんな文明の利器に翻弄されている。
世界を旅しているという気分を簡単に味わえるが、現実はさえない低い天井での暮らし。
文明は発達すれば便利になるが、その裏で悲しみを生んでしまうのだ。
また、次の引用した歌詞も見てほしい。
君の傷口そっと舐めるとよじれて涙がこぼれたビタミン剤が主食の生活でヘルスメーターにも笑われ
ここでも"ビタミン剤"という文明の利器が登場する。
先ほどの歌詞では主人公が文明の利器に翻弄されていたが、この歌詞では"君"が翻弄されている。
"君"は日々の食生活をビタミン剤によって補っている。
それにより身体の構成がビタミン剤中心になってしまっているのだ。
ひとこと
おそろしい(-_-)
【Dance Dance Dance/歌詞解釈②】誰だって裏の顔がある
2番の歌詞では表裏の世界を描いている。
次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
欲望が服着て歩く
グラビアの彼女に恋をして一目会って嫌気がした
1つ目の歌詞は人間はいやらしい欲があるにもかかわらず、すました顔で服を着て生きているという意味。
どんなに正装を着た人でも誰にも見せられない欲があるのだ。
2つ目の歌詞もきつい内容(笑)。
グラビアアイドルに恋をした主人公。
しかし、一目会っただけで嫌いになってしまう。
これはそのグラビアアイドルの裏の顔を知ってしまったからだろう。
メディアの中では良い娘を演じていただけなのだ。
ひとこと
裏の顔がない人なんていない。。。
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まとめ
この曲で描かれる悲しい出来事たちは、私たちも経験してしまう可能性がある。
それはこの曲の主人公と同じ裏表があり、文明が発達しすぎた世界に生きている以上避けられないのだ。
そんな私たちであるが、主人公はメッセージをくれる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
さぁ踊ろう世界が終わるまで その未来を僕の手に委ねたならDance Dance Dance
俺についてこい!的な歌詞である。
悲しい世の中だが、俺たち(Mr.Children)がいるから共に楽しく生きていこうという前向きなメッセージだ。
ブレイクまっただ中、つまり、文化の中心に位置していたMr.Childrenだからこそつくれる現代文化についての1曲だ。
ひとこと
"一生ミスチルについていきたくなるメッセージ"が含まれた1曲
「Dance Dance Dance」の評価
5点満点中3点
デジタルロック