収録アルバム『マグマ』のラストをかざるこの曲。全体的に穏やかなメロディーが続く1曲である。途中で激しい曲調にになるか?と思わせるような爆発音がはいるが、曲調は変わることはなく、穏やかに終わる。6分強あるにもかかわらず歌詞は少なめだ。
この記事の概要
- 「Little Flower」のみんなの評価は?
- 「Little Flower」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロアルバム『マグマ』の15曲目「Little Flower」
そもそも「Little Flower」って?
稲葉浩志が初のソロ名義で1997年に発売した『マグマ』というアルバムに収録されている。
ゆったりとして静かにアルバムを締めくくる。
けっしてキャッチーではない。
だけれど、どこか吸い込まれてしまうような魅力がこの曲にある。
「Little Flower」は何位にランクイン?
ひとこと
吸い込まれる。。。
「Little Flower」のみんなの評価は?
ひとこと
かなりの高評価
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ここからは管理人の「Little Flower」独自解釈!
【Little Flower/歌詞解釈①】夜更けの物思い
内容は夜更けに主人公が物思いにふけるというもの。
この曲は歌詞が抽象的で主人公がどのような状況にいるのか理解しづらい。
しかし、冒頭の"夜更けのひとりごと"という歌詞からある程度解釈できる。
夜中になると、たいして嫌なことがなくてもふと物思いにふけてしまうことが私はたまにある。
みなさんはそんな経験があるだろうか?
つまり、主人公はとくに恋人との関係に問題なんて抱えてないが、夜中のムードに流されて、物思いにふけっている状況なのだ。
ひとこと
物思いにふける真夜中。。。
【Little Flower/歌詞解釈②】ネガティブ思考の主人公・・・
何事にも考えすぎというのは良くない。
特に、ネガティブ思考な人は考えれば考えるほど物事の悪い面が見えてしまう。
主人公は歌詞のなかで"むなしがりや"と自分を揶揄している。
むなしがりやとは何事にもむなしい思いがつきまとってしまう人という意味だろう。
つまり、この曲の主人公はネガティブ思考である。
そんなネガティブ思考な主人公はあれこれと今までの自分をふりかえってみると、いかに自分って嫌な奴なんだろうと考えてしまう。
例えば、主人公は自分自身を"ひび割れたグラス"と表現している。
これは他人から受けた優しさなどは結局こぼれ落ちる、つまり、すぐに忘れてしまうということをあらわしている。
これは終盤の"与えたことばかり覚えていた"という歌詞からもわかること。
このようにして物思いにふけるうちに自分の嫌なところが見えてしまっているのだ。
ひとこと
考えすぎはよくないね。。。
【Little Flower/歌詞解釈③】主人公と恋人の関係性
主人公を救ってくれるのが恋人の存在である。
歌詞を見ると、恋人が主人公のすぐそばにいる状況であることがわかる。
この曲では主人公と恋人との関係をうかがえる歌詞が3つでてくる。
1つ目は1番の歌詞にある。
その歌詞がこちら。
うなされてる僕の指を君がつかんでくれる強くしっかりと
この歌詞は主人公が受け手である。
これは与えたことばかりしか覚えていなかった主人公が恋人がいかに自分に何かをしてくれているかを実感している場面である。
そして、2つ目はこちらである。
やわらかい君の頬にそっと手を触れてみようそっと
この歌詞は恋人が受け手である。
よくよく考えてみると、恋人の支えがいつもあったことに気づいた主人公。
そんな恋人に今いちど触れること、つまり、安らぎを与えることで自分も恋人を支えていると実感したいのだ。
そして、3つ目はこちらである。
小さな花を抱きしめる君を抱きしめてみたい今度は僕が
ここの歌詞はこの曲のラストにあたる。
そんなラストで初めてタイトルにもなっている"Little Flower(小さな花)"がでてくる。
ここでも恋人が受け手になっている。
しかし、"抱きしめてみたい"という歌詞から、主人公はこの行動をまだ実現できていないのである。
"小さな花"とは何をあらわしているのだろう。
"今度は僕が"という歌詞から、恋人に小さな花を抱きしめた自分を抱きしめられたことが主人公にはあることがわかる。
私はこの"小さな花"をサインであると解釈した。
ひとこと
Little Flowerとはサイン。。。
【Little Flower/歌詞解釈④】小さな花を抱きしめる恋人を・・・
もう一度主人公と恋人の関係についてふりかえってみると、1つ目はうなされている主人公を恋人がなぐさめるように指をつかんでくれる。
このとき、主人公は物思いにふけてしまい、そして、うなされている状態にあった。
うなされている状態はたとえ無意識であっても、誰かからの安らぎがほしい。
そんなときに恋人は安らぎを与えてくれたのである。
次に、2つ目については主人公が頬に触れることである意味恋人に安らぎを与えている。
しかし、このとき恋人はどういう状態なのかわからない。
はたして、安らぎがほしい状態だったのだろうか。
そっとしてほしい状態だったのかもしれない。
つまり、恋人は小さな花を抱きしめてる(安らぎがほしいとサインをだしている)自分を抱きしめてくれた(安らぎを与えてくれた)が、自分は恋人にそのようなことをしたことがあるのかわからないのだ。
だから、主人公は3つ目で小さな花を抱きしめてる恋人を抱きしめたいと願っている。
ひとこと
恋人が抱きしめてほしいと思うときに、抱きしめたい。。。
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まとめ
この曲をラストに収録したのは本当に正解だと思う。
これが中盤に収録されていたならば絶対に飛ばしていただろう。。。
まぁそれでも、深い内容と幻想的なメロディーはくせになる。
ポイント
アルバムのラストにふさわしい!