【ミスチル】ファン、そしてミスチル自身に向けた1曲「優しい歌」～歌詞の意味とは？【歌詞解釈】

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2001年8月22日発売。同年の7月にベストアルバムを発売しており、一区切りがついたミスチル。元々「Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURS 2001」で未発表曲として演奏された本作は、まるでこれからのミスチルの覚悟をうかがえるような1曲に仕上がっている。演奏時間が3分34秒と、ミスチルのシングルではかなり短めとなっているが内容はかなり濃い。特に、ファンの方にしてみるとかなり感慨深い内容だ。

ミスチル/20thシングル「優しい歌」

そもそも「優しい歌」って？

Mr.Childrenが2001年8月22日に発売した20thシングル。

本作は同年にベストアルバムを発売し、一区切りがついたミスチルの覚悟がうかがえる1曲となっている。

累計売上は47万枚と、ブレイク期のシングルと比べるとやはり売上は低めに感じてしまう。

ただ、これからのミスチルを象徴したような歌なので、売上なんかどうでもいいと思う。

シングルで発売したからこそ意味のある1曲なのだ。

「優しい歌」のみんなの評価は？

鈴木さん

愛する喜びに満ち溢れたうた! 曲自体ドラマ・・・イイ表現ですね。

20枚目のシングル。ファンや過去のMr.Childrenへの思い・メッセージが込められた曲。 この曲からミスチルは思った事をストレートに優しく表現する所謂「優しい歌路線」というのを始めて今に至るらしい。

山田さん

木村さん

一般受けはあまりよくないだろうが、ソリッドなロックサウンドに乗せて過去・現状に対する葛藤と未来への決意を高らかに叫ぶアンセム・ソング。 彼らのキャリアを語る上でも重要な意味を持つ、潔さが魅力の傑作。

Mr.childrenの楽曲の中で10位に入るくらい好きです カラオケだと曲名に反して「優しくない歌」ですけどね

佐藤さん

滝さん

シンプルなバンドのアンサンブルも良いが、前向きな歌詞が個人的に凄く好きな曲。

ここからは管理人の「優しい歌」独自解釈！

【優しい歌/歌詞解釈①】「優しい歌」の意味とは？

タイトルの「優しい歌」とは一体どういう意味なのだろうか。

その答えは本作のジャケット写真を見るとわかる。

ジャケット写真は画家のルネ・マグリットの代表作「ピレネーの城」を模した物になっている。

宙に浮かぶ大きな岩。

あまりにも抽象的な絵なので、この絵を見た人はこれは何を意味しているのだろう？と深く考えてしまう。

しかし、考えなくて良い。

なぜならば、ルネ・マグリットの絵画は「目に見える思考」(画家自身の発言)であり、その絵自体が"思考"そのものなのだ。

正直、説明している私も難しくてあまり理解できない(笑)。

ようするに、深く考えずに、見たまんまの印象が全てだという事だ。

タイトルの「優しい歌」とは、この6文字からなる言葉から受けた印象が全てであり、深い意味はないのである。

しかし桜井の長女の名前が「優歌」。

おそらく、子ども好きな桜井だから、長女の名前に多少なりともインスパイアされていると思う。

【優しい歌/歌詞解釈②】あの頃には戻れないからこそ！

この曲の内容はこれからの自分の覚悟と過去の自分への償いである。

歌詞に登場する"君"とは過去の自分であり、"僕等"とはまさにMr.Childrenのことだ。

まずは冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。

誰かが救いの手を君に差し出している だけど今はそれに気付けずにいるんだろう

過去の自分に向けて歌っている箇所である。

この歌詞はミスチルのファンの方ならかなり感慨深いものだ。

『深海』『BOLERO』あたりの桜井が思い悩んでいた時期に対しての歌詞だと考えると、「ようやく深海から抜け出せたんだね(^^)/」と思う。

>>>歴史に残る大名盤。。。！5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】

>>>"ミスチル第一章"を締めくくる6thアルバム『BOLERO』【アルバムレビュー】

あの頃の自分に向けて、桜井は反省しているのだろう。

多くの人が"救いの手"を差し出してくれていたのに･･･と。

それでも、過去に戻ることはできないので、桜井(Mr.Children)は未来へと歩み始めるのだ。

次の引用した歌詞を見てほしい。

しらけムードの僕等は胸の中の洞窟に住みつく魔物と対峙していけるかな

全てを手に入れたミスチル。

ミリオンセラーも記録したし、もう音楽で何を目指して良いのか分からない。

そんな現状は、デビューしたての「絶対に売れてやるぞ！！」という若さに溢れたあの頃に比べると"しらけムード"かもしれない\。

だからこそ、心に渦巻く"魔物"という"もう音楽なんかしなくていいんじゃないか？という疑問"を破壊していかなければならないのだ。

まとめ

こうして、桜井の葛藤はファンの人々に会うことで消えてゆく。

この曲の中でも特に感動する歌詞があるので引用したい。

群衆の中に立って空を見れば 大切な物に気付いて狂おしくなる

この歌詞はまさに、桜井がLiveのときに感じることだ。

"大切な物"とはまさにファンのこと。

ファンにとっては感動せざるを得ない歌詞である。

思い悩んでいた時期を越えて、桜井(Mr.Children)はファンのために未来へと進む。

そんな覚悟がひしひしと伝わる素晴らしい1曲だ。

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