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2007年3月14日発売。前作『I ♥ U』からおよそ1年半ぶりの発売となった。
>>>芸術性の高い難解アルバム!?12thアルバム『I ♥ U』【アルバムレビュー】
前作の難しい純文学的なアルバムとは対照的で、"優しさ"に特化したアルバムになっている。70万枚以上を売り上げたヒットシングル「しるし」を含む全14曲収録。
>>>なぜ70万枚以上もヒットしたのか?「しるし」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
収録時間は70分を越えというボリューム満点さ。一般受けしやすい作風と、やはり「しるし」が収録されていることもあってか、累計売上はおよそ120万枚。前作よりも10万枚以上の売上増加となった。また、2007年度の年間アルバムチャートで見事1位を獲得。これはミスチルにとって初めての快挙だった。
この記事の概要
- 『HOME』のみんなの評価は?
- 『HOME』とは一体どういうアルバムなのか?
- 『HOME』の全収録曲レビュー一覧
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ミスチル/13thアルバム『HOME』
ミスチル/13thアルバム『HOME』のみんなの評価は?
ひとこと
刺激はない、あくまで優しさ重視のアルバムだ
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ミスチル/13thアルバム『HOME』の特色
『HOME』のテーマは"ありふれた日常の大切さ"。
近年の、世間がイメージするミスチル(優しくて温かいバンド)というのはおそらくこのアルバムから根付いていったものだと私は思う。
優しいアルバムというと10thアルバムの『IT'S A WONDERFUL WORLD』があるけれど、それと『HOME』は"優しさ"のベクトルが違う。
>>>ポップなミスチルがついに帰ってきた!10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』【アルバムレビュー】
『IT'S A WONDERFUL WORLD』はデビュー10周年という節目のアルバムであり、「『深海』という暗黒期を抜け、『Q』で試行錯誤をし、やっとの思いでミスチルが到達した"優しくて明るい音楽"」を体現したものだった。
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そのため、ファンからも感慨深い"優しさ"を感じることができた。
例えるなら、「不良が良いことをするとより良くみえる」みたいな感じだ。
これに対して、『HOME』というのは良い意味で押しつけがましい"優しさ"。
例えるなら、「優しくて真面目な生徒会長が私たちに教える"優しさ"」という感じ(^_^;)。
良いアルバムではあるんだけれど、どこか中だるみ感が否めない。
14曲全てが平均的以上で、さらに「彩り」や「あんまり覚えてないや」という名曲も収録されているのに、なぜか聴いてて疲れる。
特に5曲目「Another Story」~8曲目「やわらかい風」の中だるみ感ははんぱない・・・。
やっぱり70分以上という長い収録時間なので、1~2曲ぐらいはずしていれば本当に『深海』や『IT'S A WONDERFUL WORLD』と並ぶ名盤になっていたと思う・・・。
ひとこと
中だるみが本作最大の欠点かと。。。
ミスチル/13thアルバム『HOME』の全収録曲レビュー一覧
クリックすると各曲のレビュー記事へととびます。
1.叫び 祈り(インストゥルメンタル)
3.彩り
4.箒星(28thシングル)
7.もっと
8.やわらかい風
9.フェイク(30thシングル)
10.ポケット カスタネット
11.SUNRISE
12.しるし(29thシングル)
13.通り雨
14.あんまり覚えてないや
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まとめ
名盤ではないけれど、駄作でもない。
正直いうと佳作。
だけれど、1曲1曲に質は高いし、変に挑戦的な曲もないので、ミスチル入門編にはぴったりかもしれない。
このアルバムでミスチル=優しいバンドという印象がついたと思うので、ある意味ミスチル史を語る上ではかかせないアルバムだ。
ひとこと
本作からミスチルの作風は変わったと思う