【ミスチル】ドンヨリ感に浸りたい人はぜひ。。。「Surrender」～歌詞の意味とは？【歌詞解釈】

この曲は17thシングル「I'LL BE」のカップリング曲。

>>>"ある人物"のために制作された名曲！！「I'll be/I'LL BE(シングルバージョン)」～歌詞の意味とは？【歌詞解釈】

余談だが、カップリング曲が収録されたときには、その表題曲（A面）も収録されるものだと私は思っていたが違かった。まあ、「I'LL BE」は7thアルバム『DISCOVERY』からのシングルカットだから収録されないのも当然か。

>>>復帰後初なのになぜ暗い！？7thアルバム『DISCOVERY』【アルバムレビュー】

ミスチル/9thアルバム『Q』の5曲目「Surrender」

そもそも「Surrender」って？

Mr.Childrenが1999年5月12日に発売した17thシングル「I'LL BE」のカップリング曲。

後に9thアルバム『Q』に収録された。

かな～り暗い上に曲調もマイナーで一般受けしないので、「カップリング曲らしいなあ」と思わせられる1曲だ。

タイトルの「Surrender」とは日本語で"降参する"という意味。

つまり、恋人と別れ、もうこの恋には降参するしかない･･･というネガティブな感情に支配された主人公の物語なのだ。

ちなみに、曲中では"I Surrender"という歌詞を"愛されんだ"とわざと聞こえるように歌っている。

こういう遊び心も『Q』らしい気もする。

「Surrender」のみんなの評価は？

山田さん

アコースティックな鬱曲。但し深海の頃の鬱とはまた別の雰囲気を持つ。 全体的に明るいアルバムの中ではやや浮いた存在か。

歌詞よりも曲、メロディにミスチル節を感じます。 キーボードのセンスがとても良い。

阿部さん

田原さん

とりあえず大サビはとてもいい。ミスチルのカップリングの中でもかなり上位だと思う。

失恋ソングはミスチルのSurrender が最強でしょ

木村さん

佐藤さん

Coffeeくらいで火傷したのが動揺してる証拠なんだけど さよならを君が急に言うからさ」って出だしが素晴らしすぎて俺ならこれ書けただけでも悔いなしって思う

ここからは管理人の「Surrender」独自解釈！

【Surrender/歌詞解釈①】まるで映画のシーンのような状況

1番の歌詞では、恋人にフラれた状況をこと細かく描かれている。

次の引用した歌詞を見てほしい。

Coffeeぐらいで火傷したのが動揺してる証拠なんだけど さよならを君が急に云うからさ

これは冒頭の歌詞。

どんよりとした曲調の中で語り始めるフラれたときの状況。

曲調、歌詞、歌い方、全てが絶妙にマッチしているので、私たち聴き手はこの悲しい物語にすんなり没入することができる。

恋人にさよならを告げられ、飲みかけのコーヒーで火傷する主人公。

まるで映画のワンシーンのようだ。

このときの主人公の心情がサビの歌詞で描かれている。

もう土壇場 されどもう一押し けれど I Surrender

めくるめく変わる主人公の心情。

いかに主人公が動揺しているかが分かる歌詞だ。

"もう一押し"という歌詞が登場しているので、恋人と別れないための言い訳(？)を多少は思いついていたはず。

だけれど、結局思い浮かんだのは"I Surrender"。

降参するしかない･･･と悟る主人公なのであった。

【Surrender/歌詞解釈②】あの頃から上手くいってなかったのかも･･･

2番の歌詞では、恋人と過ごした日々を回顧している主人公の様子が描かれている。

次の引用した歌詞を見てほしい。

愛情なんてどうせイリュージョンだと訳しり顔で暮らした日々は 君が白痴に思えもしたけど

この歌詞は回りくどくて分かりづらい。

ようするに、恋人は主人公に対して愛情表現をしてこなかったということである。

主人公は愛情をイリュージョンのように神秘的でロマンティックなものだととらえていた。

だからこそ、愛情表現をたくさんしてきた。

一方、恋人は"白痴"だったのだ。

"白痴"とは"表情に乏しい様"を意味している。

つまり、この恋人との恋愛は初っぱなから上手くいってなかったのかもしれないと主人公は感づいたのだ。

【Surrender/歌詞解釈③】精神的に不安定な主人公

主人公はなんだかんだで別れた恋人を今でも好きなのだ。

それゆえに、精神的に不安定になっている様子がCメロで描かれている。

次の引用した歌詞を見てほしい。

大キライなフュージョンで泣けそうな自分が嫌

"フュージョン"とは"音楽のジャズフュージョン"のこと。

これはジャズを基調として、様々なジャンルの音楽を融合させた音楽の総称である。

そのジャズフュージョンを主人公は嫌いなのだ。

しかし、なぜかそのジャズフュージョンを聴いて、感極まってしまったのである。

主人公の精神的な不安定さを具体的に描いた面白い歌詞だ。

まとめ

カップリング曲だと割り切っって聴くのがちょうど良いかも。

あと、失恋した後は聴かないが良いかも。

ただ、暗いドンヨリ感に浸りたい人は聴いてみると良い。

この曲の救いようのないドンヨリ感を楽しんでみてほしい。

9thアルバム『Q』

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