出典:https://www.amazon.co.jp
40万枚限定生産で発売された30thシングル。久々の過激シングルで、当時の丸くなりつつあったミスチルに飽きた人にはたまらない1曲となった。ただ、収録アルバム『HOME』の"優しい作風"とは真逆の曲なので、なぜ収録したのかが疑問だ・・・。
この記事の概要
- 「フェイク」のみんなの評価は?
- 「フェイク」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/30thシングル「フェイク」
そもそも「フェイク」って?
Mr.Childrenが2007年1月24日に発売した30thシングル。
前作「しるし」からおよそ2ヶ月ぶりという早いスパンでの発売となった。
>>>なぜ70万枚以上もヒットしたのか?「しるし」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
また、同年3月に収録アルバム『HOME』が発売されたのでアルバム先行シングルでもある。
前作がヒットしている中で発売された本作は、40万枚限定生産であり1曲のみ収録という500円シングルという形態をとった。
かなり保守的な販売形態だ。
ただ、ミスチルにとって本作は久しぶりの過激ソングなので前作以上に売れないことはわかっていたはず。
そう考えると、本作をシングルにしたのは挑戦的なのかもしれない。
まぁ、もし40万枚限定生産や500円シングルという形態をなくしていたら、堂々としていてミスチルかっけえ!となっていたかな(^_^;)。
今現在、CDとしては最後の過激ロック!
このような過激ロックシングルは本作を最後になくなってしまった(2018年現在)。
2013年には配信限定シングルで「REM」という曲が発売され、メディアでは「ミスチル最も過激な1曲!」と謳っていたけれど、ファンからするとそんなに過激でもない。
そのため、「こういう曲で過激だと思われるほど、ミスチルは丸くなったんだなぁ」と思った。
まぁ、そんな感じで本作はCDとして発売されたミスチル最後の過激ロックシングルなのだ。
「どろろ」の設定を一部反映している!
この曲は映画「どろろ」の主題歌。
「どろろ」は簡単に言うと、妖怪の物語。
主人公は妖怪に身体の一部を奪われている。
まさにこの曲の内容にぴったし合っている内容なのだ。
特に、この曲の歌詞に登場する"ほっぺた"や"横隔膜"といった言葉が身体の一部を奪われたという設定を反映している。
ひとこと
「しるし」の後にこれってけっこう挑戦的
「フェイク」のみんなの評価は?
ひとこと
ほんとにアルバムでは浮きすぎ笑
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ここからは管理人の「フェイク」独自解釈!
【フェイク/歌詞解釈①】人間の生々しい本性。
私たちは"マガイモノ"。
自分の本性を隠し、どうにか良い人を造って暮らしている。
そんなドロドロしたテーマになっている1曲。
1番の歌詞で描かれる人間の本性はかなり的を得ていて恐くなる(笑)。
本性を隠せば、イライラはつのる。
さらに、めんどくさい人間関係をどうにか維持していかなければならない。
次の引用した歌詞を見てほしい。
「こんなんじゃ嫌だ!」って苦肉の策を練ってなんとか今日を生きてるよ
いつか見返してやる・・・という想いが胸を駆け巡る。
誰にだって経験があることだと思う。
こういう人間の生々しい部分をこの曲はじわじわとえぐっていくのだ。
ひとこと
えぐる。。。
【フェイク/歌詞解釈②】女ならだれでもいい・・・?
2番の歌詞はセックスについて描かれている。
かなりえぐい描写だ。
行為をしている間にふと思いつく。
結局自分はセックスをしたいだけで、相手は女ならば誰どもいいのだと・・・。
このようなとんでもない歌詞をシングル曲にぶっこむあたりが、『深海』あたりのミスチルらしくて良いと思う。
>>>歴史に残る大名盤。。。!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
そんなことを考えても、相手には愛してるなどと嘘をつく。
まさに"マガイモノ"の主人公なのだ。
ひとこと
とがった内容だ
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まとめ
この世には嘘がありふれている。
自分も、そして他人も嘘をつきながら生きていく。
この曲は嘘を信じる事のできる強さを持たなければならないというメッセージが込められている。
最後の"それすら・・・"という歌詞によって、何もかもが嘘なのか・・・という恐怖心が余韻に残り聴き終える。
なぜこんな恐ろしい曲を『HOME』という優しいアルバムに収録したのだろう。
>>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
ベストアルバム『Mr.Children 2005-2010 〈macro〉』
ひとこと
嘘を信じる事は難しい
「フェイク」の評価
5点満点中3点
アルバムに全然合わない笑