収録アルバム『Singing Bird』の中では、5分14秒という最長の1曲。前曲「友よ」と同じく、涙を誘う感動ソングである。
>>>友達の素晴らしさに涙。。。「友よ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
この記事の概要
- 「photograph」のみんなの評価は?
- 「photograph」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロ5thアルバム『Singing Bird』の10曲目「photograph」
そもそも「photograph」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した五枚目のアルバム『Singing Bird』に収録されている。
東日本大震災後の記事を読んだ稲葉が「大切な人を失った、そんな悲しいニュースを耳にした時、残された人たちの気持ちはどうなんだろう」と思ったことから作詞されたという。
そのため大切な人を亡くした主人公の物語であり4thシングル「Okay」にも似た、死がテーマとなっている。
>>>死をテーマにした無常観溢れる大名曲「Okay」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
さわやかな曲調なのでとりたてて重い雰囲気はただよっていない。
「photograph」は何位にランクイン?
ひとこと
死をテーマするってけっこう勇気いると思う
「photograph」のみんなの評価は?
ひとこと
暖かさがある1曲
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ここからは管理人の「photograph」独自解釈!
【photograph/歌詞解釈①】もう写真の中にしかいない。
1番の歌詞では主人公が今は亡き大切な人のphotograph(写真)を見る度に、思い出してしまう様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
手帳にいつも隠してあるあの人の写真少しも色褪せることはない
この歌詞は非常に胸が締め付けられる。
大切な人が亡くなり、残されてしまった主人公。
主人公が大切な人と会えるのは、もはや手帳にある「photograph」のみ。
また"色褪せることはない"という表現から、大切な人が亡くなったのはつい最近のことであるとわかる。
まだ悲しみが消えない主人公なのだ。
ひとこと
死別は胸が痛む
【photograph/歌詞解釈②】本をめくる度に、思い出す。
2番の歌詞では、大切な人の生前に趣味だった"本"を通じて何かを感じ取ろうとする主人公の様子が描かれている。
つまり、1番の歌詞では「photograph」という本人の姿が写った、いわゆる直接的なもので主人公は亡き人を感じていた。
そして2番の歌詞では"本"という間接的なもので感じているのだ。
次の引用した歌詞を見てほしい。
勇気をしぼってページをめくってみる あなたの足取りを追いかけるように
"勇気をしぼって"という表現がすごく的を得ているというか、胸に刺さる。
亡き人が趣味だった本をめくる度に、その人との思い出がじわじわとよみがえり悲しくなってしまう。
だから勇気がいるだ。
それでも亡き人を感じたいから主人公はどんどんページをめくる。
ひとこと
涙をこらえて。。。
【photograph/歌詞解釈③】時間は止まることなく流れる
Cメロは個人的に1番好きな歌詞であるので引用したいと思う。
何気に見つめているうちいったいどれだけ時間が私をすり抜けてゆくの
この歌詞は4thシングル「Okay」にも通じる内容だ。
>>>死をテーマにした無常観溢れる大名曲「Okay」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
亡くなった人にはもう時間の概念がなくなるので、ある時点から進むことはできずにとどまり続ける。
しかし生きているうちは時間が流れている。
つまり、主人公と大切な人との時間の差(年齢)がどんどん広がっていくのだ。
"何をしてもしなくても流れ続ける時間の無情さ"をあらわした、切ない歌詞なのだ。。。
ひとこと
時の流れは残酷
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まとめ
最後に、この曲の主人公の最も純粋でシンプルな願いをあらわした歌詞を引用したい。
もう一度会いたい たったそれだけ
"もう一度会いたい"、ただそれだけなのである。
ひとこと
会いたい、それだけ。