みなさんは稲葉浩志のソロ曲「冷血」をご存じだろうか。1stアルバム『マグマ』の1曲目に収録されている「冷血」は暗くてオープニングナンバーらしからぬ作風。本記事ではこの「冷血」がいかなるものかを徹底的に解釈していく。
この記事の概要
- 「冷血」のみんなの評価は?
- 「冷血」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
稲葉浩志のソロアルバム『マグマ』の1曲目「冷血」
そもそも「冷血」って?
「冷血」とは、稲葉浩志が初のソロ名義で、1997年に発売した『マグマ』というアルバムに収録されている。
1曲目にも関わらず、暗くて鬱々しい作風が当時のファンの間で衝撃を生んだ。
また、ミュージック・ビデオでは「CAUTION」と印刷された立入禁止のテープが幾重にも張られた中で、黒いシャツを着た稲葉本人が佇む様子を収録している。
まるで「このアルバムを聴いてはいけない」と言わんばかりの立入禁止のテープ。
つまり、「冷血」は『マグマ』という稲葉自身の立入禁止である"内面"の入り口なのだ。
ひとこと
「冷血」は稲葉浩志のドロドロとした内面へと誘う先導役。。。
「冷血」のみんなの評価は?
ひとこと
賛否両論。。。
スポンサーリンク
ここからは管理人の「冷血」独自解釈!
【冷血/歌詞解釈①】オープニングナンバーとは思えないほどの暗さ!
これほどまで不穏な雰囲気がただようオープニングナンバーはあっただろうか。
聴いてるだけでどこかに吸い込まれそうになるメロディー。
それに加え、人生に絶望したかのような自暴自棄の歌詞。
もうこれを聴いただけで収録アルバム『マグマ』が並のアルバムではないことがわかるだろう。
ひとこと
あまりにも不穏な雰囲気のオープニングナンバーだ。。。
【冷血/歌詞解釈②】冷血な主人公に共感はしたくないが・・・
この曲に登場する主人公は非常に人間味(?)がある。
まず、次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
ぼくはぼくのしたいようにしたい
誰にも怒らずだれからも好印象一番大事なところは上手に逃げる
自分が一番でずる賢い主人公。
でも、この主人公の人間性に少なからず共感してしまう人も少なくないはず。
この曲を稲葉は「冷血」と命名したのは、ほんとにネーミングセンスが素晴らしいと思う。
冷血とはネガティブな意味をもつ単語。
まるで、ぼくという存在は最低な人間だよねと念を押すようなタイトルだ。
それゆえに、この曲の歌詞に共感をしたくない(笑)。
こんな冷血な主人公に共感したら自分も結局は冷血な人間になってしまう。
でも、、、、共感してしまう(汗)。
ひとこと
共感したくないのに(>_<)
【冷血/歌詞解釈③】人生を悲観している主人公
はたして冷血な主人公はいかにして自分の人生を考えているのか、それが曲の終盤で明かされる。
まずは次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
どんどん忘れながらきれいな夢ばかり見る
つじつまの合わない人これからもずっとずっと
主人公はこれまでの人生で失ったものや人(人間関係)をどんどん忘れていくらしい。
例えば、他人がくれた小さな優しさや嫌がらせも時が経つと忘れている。
それでもきれいな夢、つまり自分に好都合な未来を想像してしまうのだ。
最後のフレーズのなかに"つじつまの合わない人"という言葉がでてくる。
これは自分自身に向けたメッセージ。
これまでの人生の中で、自分が想像してた好都合な未来は訪れることはなかったということを意味している。
冷血な主人公はあんがい自分の人生を悲観しているのだ。
ひとこと
悲観的。。。
スポンサーリンク
まとめ
たった2分15秒の曲であり、歌詞も少ないのにこれほどまでに主人公の人間性やこれまでの人生を聴き手に想像させる稲葉浩志は本当に天才だと思う。
基本的にオープニングナンバーとはそのアルバムのコンセプトを聴き手に提示させるものが多い。
「冷血」もまさに『マグマ』のコンセプトをわかりやすく提示している1曲であると言える。
ひとこと
この曲を聴いて自分も「冷血」な人間にならないように。。。