収録アルバム『BOLERO』においてシングル曲を除くと、社会風刺ソングや精神論についての曲が多い中、この曲は数少ないラブソング。肩の力が抜けるさわやかで穏やかな曲調であるが、内容は恋人との別れを描いたものになっている。
この記事の概要
- 「幸せのカテゴリー」のみんなの評価は?
- 「幸せのカテゴリー」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/6thアルバム『BOLERO』の9曲目「幸せのカテゴリー」
そもそも「幸せのカテゴリー」って?
Mr.Childrenが1997年3月5日に発売した6thアルバム『BOLERO』に収録されている。
爽やかな曲調のラブソングになっているが、歌詞はけっこうドロドロしている。
それもあってか、この曲の歌詞に関して桜井は「寒い詞」と語っている。
たしかに、どことなく"恥ずかしい"さを感じる(笑)。
ただ、『BOLERO』にはこういう素朴なラブソングは他にないのですごくありがたい。
「クラスメイト」や「ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜」が好きな人はこの曲を絶対に好きになると思う。
>>>同級生との浮気を描いたムーディーソング「クラスメイト」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
>>"普通な二人"の"普通の恋愛"を描く「ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
キャッチーなのでベストアルバムに収録しても良かった気がする
「幸せのカテゴリー」のみんなの評価は?
ひとこと
ほのぼの感が良い
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ここからは管理人の「幸せのカテゴリー」独自解釈!
【幸せのカテゴリー/歌詞解釈①】あの頃の興奮はもうない
タイトルの「幸せのカテゴリー」とは"幸せの範疇"という意味。
これはようするに、この曲はある物事(特に恋愛面)に対しての「これは幸せか、それとも幸せじゃないか」の判断がつかなくなっている主人公の物語なのだ。
1番の歌詞では主人公と恋人が冷め切った関係にあることがわかる。
つまり、2人はもう別れる寸前である。
次の引用した歌詞を見てほしい。
出会った日の弾む鼓動は日常と言う名のフリーザーの中でとうに凍りついてる
この歌詞はすごく秀逸だと思う。
恋人と初めて出会った日というのはやっぱり興奮度が高い(笑)。
逆に言うと、出会った日が頂点でそこから徐々に冷めていってしまうこともある。
主人公は恋人と過ごす日々が近頃では悪い意味で"日常化"していたのだ。
つまり、新鮮さがなくなったのである。
そんな状態を"フリーザー(冷凍庫)の中"と表現しているのだ。
もう出会った頃のような"弾む鼓動"は凍りついてしまったのである。
ひとこと
日常化してしまうと嫌だ
【幸せのカテゴリー/歌詞解釈②】主人公の理想としていたカップル像とは?
1番のサビで主人公と恋人がいかにして冷め切った関係になっていったのかがわかる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
傷つくこと傷つける事が互いになんとなく面倒くさかっただけ 形式だけに目を奪われてただスマートに納まってようとした二人
お互い傷つけないように、そして傷つかないために本心を隠して恋をしていたのだ。
"形式"とは理想のカップルという意味だろう。
つまり、カップルというのは喧嘩をしないラブラブなだけの関係が主人公と恋人は理想としていたのである。
だから、2人の中に溜まっていく相手への不満が冷めた関係となる要因になってしまったのだ。
ひとこと
取り繕っていた。。。
【幸せのカテゴリー/歌詞解釈③】運命の人ではなかった(^_^;)
2番の歌詞では、上手くいってるように思えた日々を思い出している主人公の様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
誰かの忠告も聞かず不吉な占いを笑い飛ばしてた まだ無防備だった頃
まだ(表面上では)ラブラブだった頃は周りの忠告に聞く耳を持たなかった主人公。
これはつまり、周りから見ても主人公と恋人の関係はあまりにも機械的過ぎていたのだろう。
また、この歌詞で面白いのが"不吉な占い"である。
これは遠回しに主人公と恋人は"お互い運命の人ではない"ということをあらわしている。
やっぱり自分が自然体でいても、一緒にいて居心地が良い人が運命の人なのかもしれない。
ひとこと
不吉な占いを信じる価値はあるかも。。。笑
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まとめ
最後に大サビの歌詞を引用したい。
主人公がついに表面上だけでラブラブだった2人の関係はやっぱり間違っていて、自由に恋愛をすることが良いと気づくのだ。
愛し方ってもっと自由なもんだよ 君いつしかその事に気付くのだろう じゃあその日まで さよなら幸せのCategory
自然体で恋人を愛する。
そして、不満があるときは遠慮せずに言う。
そんな関係性こそより長く続いていく秘訣なのかもしれない。
こうして主人公の恋愛に対する幸せのカテゴリー(恋愛における「これは幸せか、それとも幸せじゃないか」の判断)は影を潜めることになる。
つまり、当分は恋愛はしないでおこうという主人公の疲れ切った心境が最後の"さよなら幸せのカテゴリー"という歌詞でわかるのだ。
ひとこと
この曲の内容は、共感する人が少なくないと思う
「幸せのカテゴリー」の評価
5点満点中4点
寒い歌詞だけど、普通に良い曲だと思う(笑)