過激なロックナンバー。どこか6thアルバム『BOLERO』に収録されていそうな感じ。
>>>"ミスチル第一章"を締めくくる6thアルバム『BOLERO』【アルバムレビュー】
また、現代のネット社会に対する批判(?)と思われる歌詞も随所に登場する。
この記事の概要
- 「Monster」のみんなの評価は?
- 「Monster」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/12thアルバム『I ♥ U』の2曲目「Monster」
そもそも「Monster」って?
Mr.Childrenが2005年9月21日に発売した12thアルバム『I ♥ U』に収録されている。
収録アルバム『I ♥ U』の2曲目にして、収録曲の中で最も過激な1曲である。
ロック調な曲調で、さらに全然キャッチーじゃないので、好き嫌いは極端に分かれる1曲だろう。
私は正直嫌いな1曲だ(^_^;)。
ちなみに、サビに"Knock Knock"という歌詞が登場する。
これは同収録アルバムの10曲目「Door」と呼応している。
>>>"ある理由"で可哀想な1曲になってしまった!?「Door」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
「Monster」の意味は?
タイトルの「Monster」とはこの曲の主人公が自分を"モンスター"と呼んでいることに由来している。
さらに、自分自身ではなく"君"もモンスターだと主人公は断定しているのだ。
なんでこんなに主人公は、自分および他人をモンスターと決めつけるのだろうか。
これは文明が発達しすぎた現代に産まれてしまったからである。
基本的にこの曲は発達しすぎた文明への批判。
つまり、主人公は現代の文明に嫌気を指しているのと同時に、恐怖心さえ抱いているのだ。
そんな現代に生まれ、そして現代文明に自然と適応している私たちはまさにモンスターなのだ・・・。
ひとこと
歌詞が痛烈すぎる。。。!
「Monster」のみんなの評価は?
ひとこと
ダークで異質。。。
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ここからは管理人の「Monster」独自解釈!
【Monster/歌詞解釈①】インターネットが主人公の居場所!?
1番の歌詞は主人公のまるで引きこもりのようなエピソードが描かれている。
主人公のあだ名は"トビウオ"。
トビウオというのは海面すれすれを猛スピードで滑走する魚。
次の引用した歌詞を見てほしい。
お日様が嫌いでこの街を潜水して泳いでいく
あだ名がトビウオのくせに、"潜水して泳いでいく"主人公。
これは、人間である以上現実の世界を生きていくことができるのに、現実の世界とかけ離れた潜水先の世界、つまり、インターネットの世界だけを主人公は生きようとしているのだ。
文明の発達によって生まれたインターネット。
そのインターネットだけで生きようとする主人公はまさにモンスターなのかも。。。
ひとこと
ネット社会にも良い点はあるけれど。。。
【Monster/歌詞解釈②】架空の人物にさえ恋をする・・・
2番の歌詞では、主人公の彼女について描かれている。
しかし、その彼女は人間ではない。
次の引用した歌詞を見てほしい。
彼女は「カナリヤ」人目に触れたがらない メモ帳の中にだけ存在している
カナリヤというのは、人間に馴れやすい鳥である。
先ほどのトビウオと同じように、このカナリヤも人間に馴れやすいにもかかわらず"人目に触れたがらない"。
なぜならば、彼女は現実の世界には存在しない架空の人物だからだ。
"メモ帳の中だけ"という表現だと分かりづらいと思う。
たぶん、この表現はメモ帳だけでなくインターネットなど全般を含めた架空の人物を表現しているはず。
2018年現在、バーチャルYouTuberなど流行っており、まさにこの曲の内容と合致した世界になっている。
架空の人物にさえも恋をしてお金を落とす"モンスター"は、今まさに急増中だ・・・。
ひとこと
架空の人物に恋をする人は、文明が発達するにつれて確実に増えた
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まとめ
2005年に発表された曲だが、なぜか10年以上経った現在の方がよりこの曲の内容に合っている。
ネット社会がいかにモンスターを生み出してしまうのか。
"モンスター"という響きがどこか差別的だけれど、やはりまだまだネット社会に対する偏見はぬぐい切れていないのかもしれない。
ひとこと
2005年当時はまだネットに対する偏見が今よりも酷かった
「Monster」の評価
5点満点中2点
「あなたもモンスター」