とても詩的な内容の1曲。曲調も比較的ポップで聴きやすい。タイトルの「ルート53」とは稲葉の出身地である岡山県を通る国道53号のこと。
この記事の概要
- 「ルート53」のみんなの評価は?
- 「ルート53」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロ5thアルバム『Singing Bird』の11曲目「ルート53」
そもそも「ルート53」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した五枚目のアルバム『Singing Bird』に収録されている。
ちなみに『Singing Bird』で最初に制作された曲らしい。
稲葉はこの曲に関して「津山からどこかに行くにしてもその道(国道53号)しかないんですよ。どこかに出て行ったり、帰ってきたり、その出入り口の象徴としてこの道を選びました」と発言している。
つまり稲葉にとって縁がある国道53号にまつわるエピソードがこの曲の基盤となっているのだ。
岡山県民の方、および国道53号をよく使う方はよりこの曲に没入できるかもしれない。
「ルート53」は何位にランクイン?
ひとこと
国道53号線、ドライブしてみたくなる。。。
「ルート53」のみんなの評価は?
ひとこと
たしかにノスタルジーに浸れる1曲だ
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ここからは管理人の「ルート53」独自解釈!
【ルート53/歌詞解釈①】“その”先には、遊び場がありました。
1番の歌詞では主人公(稲葉)の、子どもの頃に国道53号を使っていたエピソードが語られている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
南北に走る車のタイミング見て一斉に駆け抜ける
無邪気な子ども達が国道53号を渡っている様子が目に浮かぶ。
2番の歌詞で明かされるが、(主人公の近くの)国道53号には横断歩道がないという。
そして、次の引用した歌詞を見てほしい。
高架下 秘密を持ち寄った小さな宇宙 コンクリート 冷たい暗渠 か細い線路 砂の山
国道53号を渡った先には、主人公および仲間達の秘密基地のような場所があったのである。
この歌詞はそんな子どもだったらわくわくする"宇宙"のような場所を詳しく説明している。
"高架下"とは高架橋という地上に架けられた橋の下という意味である。
また"暗渠"とは地下に埋設されている水路のこと。
つまり国道53号を渡った先には、まさにTHE・昭和と言わんばかりの子ども達の遊び場があったのである。
ひとこと
昭和な感じだなぁー
【ルート53/歌詞解釈②】おじいちゃんがはねられた!
2番の歌詞は主人公のおじいちゃんについてのエピソードが語られている。
ちなみに、そのエピソードは実話に基づいているらしい(!)。
次の引用した歌詞を見てほしい。
ある日家族がなんだか慌てていた おじいちゃんがはねられて足が折れちゃったんだって
国道53号を渡った主人公のおじいちゃんがはねられた。
こういう身内ネタというか、とても具体的なエピソードを挿入することにより、国道53号線がこの曲の主人公にとっていかに身近な存在なのかがわかるのだ。
ひとこと
おじいちゃん大丈夫かな笑
【ルート53/歌詞解釈③】人生の節目にさえ深く関わっている
主人公にとって身近な存在であった国道53号。
Cメロでは大人になり、故郷を離れる主人公のエピソードが語られる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
そのうち一人二人と町から流れ出してゆき 僕もあの道をたどり何かを追いかけていった
この歌詞の"あの道"とは、まさに国道53号のこと。
子どもの頃からなじみ深かった国道53号を通って、主人公および仲間達は故郷を離れていった。
国道53号は本当に主人公の人生に深い関わりがあるということがわかる歌詞である。
ひとこと
縁のある道。。。
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まとめ
時間とともに移り行く世の中。
人も変われば、街も変わる。
そんな中で、国道53号はあの頃と変わらずにある。
サビの最後に歌われるフレーズを最後に引用したい。
いつかの自分になれるという それは今もそこに
国道53号を通ればいつだって、主人公はあの頃の自分に戻ることができる。
つまり「ルート53」とは主人公が唯一あの頃の自分に会いに行ける、永遠に変わらない道なのだ。
ひとこと
いつまでも変わらない道。。。