5thアルバム『Singing Bird』のオープニングを飾る1曲。稲葉ソロ作品らしい暗い1曲でもあり、さらに言うと収録アルバムの中で最も暗い。
この記事の概要
- 「ジミーの朝」のみんなの評価は?
- 「ジミーの朝」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
稲葉浩志ソロ5thアルバム『Singing Bird』の1曲目「ジミーの朝」
そもそも「ジミーの朝」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した五枚目のアルバム『Singing Bird』に収録されている。
1曲目にもかかわらずかなり暗い。
この暗さが「私は今、稲葉ソロを聴いている」とどこか安心感を覚える。
やっぱり稲葉ソロは暗くてなんぼかもしれない(笑)。
ジミーって誰?
タイトルの"ジミー"とは稲葉がサーフィンをした際に出会った人物である。
ジミーは度々サーフィンをしていて、陽気な性格らしい。
しかし、過去に病気で手術をし、ペースメーカー(心臓の活動を支える機器)を付けて生活している。
陽気な性格とは裏腹に、ジミーが感じている死への恐怖が稲葉のこの曲をつくるきっかけになった。
そのためこの曲の主人公は陽気な性格だということを頭に入れて聴いてみるとより深みが増すだろう。
ひとこと
明るい人の中に潜む闇。。。
「ジミーの朝」のみんなの評価は?
ひとこと
たしかにどんよりとした"曇り空"が似合う
スポンサーリンク
ここからは管理人の「ジミーの朝」独自解釈!
【ジミーの朝/歌詞解釈①】陽気なジミーだけれど・・・
1番の歌詞では主人公(ジミー)のもの悲しさを描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
朝一番に浜にやってきて沖へと目をこらす無人の波がばっくりわれてそしてそのまま俺は引き返してった
この歌詞はまさに「ジミーの朝」の様子を描いている。
歌詞中の"波がばっくりわれて"という表現は波が割れるというサーフィン用語のこと。
水深の変化によりさん関係となった波が、その後崩れていく状態を意味している。
つまり、割れた波というのはサーフィンにおいて最も適した波なのだ。
しかしながらサーファーであるジミーは絶好な波をサーフィンすることもなく引き返す。
なぜだろうか。
これはジミーはペースメーカーを付けているため、本当に体調が良くないとサーフィンはできないからであろう。
つまり、陽気なジミーでさえも死の恐怖が根付いてしまうことをこの歌詞はあらわしているのだ。
ひとこと
命が一番大事
【ジミーの朝/歌詞解釈②】芸人気質があるジミー
2番の歌詞でもジミーのもの悲しさ、そして特に死に対する嫌悪感がより強調されて描かれている。
またジミーの性格がわかる歌詞が登場するので引用してみた。
俺の減らず口にあきれてあいかわらずだと笑ってほしいんだよ
みんなに見せている陽気な姿。
ジミーはいつもどおりのこの陽気さを笑ってほしいのだ。
ジミーほどこか芸人気質があるのかもしれない(笑)。
芸人はステージ上では明るく振る舞っているが裏ではけっこう暗い人が多いと聞いたことがある。
やっぱり、みんなから陽気というイメージがある以上、自分の暗い部分・弱い部分は見せたくないのだ。
ひとこと
いつもみんなに笑ってほしい。。。
スポンサーリンク
まとめ
ジミーは手術を経験し、ペースメーカーを付けているため、誰よりも死に対してはかなり敏感であるはず。
その根拠がサビの歌詞でわかるので引用してみた。
心臓の音が聞こえる機械仕掛けの命の音が 俺はまだ生きている
ジミーは生きていることを誰よりも実感しているのだ。
だからこそ敏感になってしまう、死。
陽気なジミーの朝は、とてももの悲しくて悲観的な朝だった。
ひとこと
悲しい朝。。。