【稲葉 浩志ソロ】男の欲求を描いた快作「今宵キミト」～歌詞の意味とは？【歌詞解釈】

稲葉ソロとしてはかなりポップな1曲。Bメロのラップのような早口やサビで高らかに歌い上げるタイトル名の「今宵キミト」など、耳に残りやすい箇所がたくさんある。

稲葉浩志ソロ4thアルバム『Hadou』の8曲目「今宵キミト」

そもそも「今宵キミト」って？

稲葉浩志がソロ名義で発売した四枚目のアルバム『Hadou』に収録されている。

稲葉はタイトルに関して「この言葉は少し明るい感じもあるが、内容としては自分の気持ちが届かない歯がゆさ、それでも好きだと言う健気な男性と、女性の方にも理由があるという感じを表している」と発言している。

詞が先に書かれたそうなので時間のわりに歌詞の量がかなり多い。

また、めずらしいサックスソロがあるなどインパクトのある１曲だ。

「今宵キミト」のみんなの評価は？

阿部さん

静かに始まるAメロから、ラップ調で韻を踏むBメロ、そしてパンキャッシュなサビと、多種多様な顔を見せる曲。

今宵キミトのジワジワ上がってくる感じすごく好き

滝さん

北野さん

今宵キミトは初めて聴いた時から今でもずっと大好きなの

やっぱり今宵キミトはちょう好きだから本当に死ぬほど聴いた

鈴木さん

田原さん

稲葉らしい女々しい男を描いたアップテンポナンバー。 純な想いに共感できる曲。

ここからは管理人の「今宵キミト」独自解釈！

【今宵キミト/歌詞解釈①】冷たい態度の恋人･･･

内容は冷め切った恋人同士の2人だが、今宵こそはイチャイチャしたいと願う主人公の物語である。

1番の歌詞では、そんな主人公が冷めた恋人の態度に辛くなっている様子が描かれている。

次の引用した歌詞を見てほしい。

うわな空な態度見せられんのもつらいよむなしげなその目涙さえ寸止め

この歌詞を見ると、恋人は本当に冷たい態度をとっていることがわかる(笑)。

涙さえでないほどの虚しい目をしているというのは、恋人は何かにかなり悩んでいるのだろう。

その理由が主人公にはわからないからこそ、冷たい態度をとられるのが辛いし、疑問でもあるのだ。

結局、恋人が悩んでいる理由は最後まで明かされない。

これにより聴き手は、主人公と同じもやもやとした気持ちで聴き終えるのだ。

言いかえれば、主人公に感情移入しやすくなる。

【今宵キミト/歌詞解釈②】なんで恋人は悩んでいるのかを考える

2番の歌詞では、恋人が悩んでいる理由を主人公なりに考えている様子が描かれている。

しかし考えているといっても、なんか自分の都合の良いことだけを考えているような気もする歌詞である(笑)。

次の引用した歌詞を見てほしい。

僕らは特に間違ったことなんてしてきてはいないはずだろ たぶん

最後の"たぶん"と付け足ししてるのが面白い(笑)。

主人公は間違った事なんてしてきていないと思っているようだが、それはあくまで憶測。

恋人が悩んでいる理由が、もしかしたら主人公自身にあるのかもしれないのに、自分に非はないと思っているのだ(^_^;)。

サックスソロが素晴らしい！

2番終了後の間奏で、サックスソロが流れる。

このサックスの音色が主人公の頭を抱えている様子を表現していて素晴らしい。

タイトルの「今宵キミト」でもわかるとおり、今宵は恋人とイチャイチャしたいと主人公は思っていた。

しかし、恋人の様子を見る限り、イチャイチャできる雰囲気ではない。

つまり、どうにかしてイチャイチャしたいのに！という主人公の葛藤をサックスソロで表現していているのだ。

【今宵キミト/歌詞解釈③】静かに終わる･･･

ラストの歌詞を引用したので見てほしい。

音もなくろうそくが燃え尽きるよ

結局、イチャイチャすることはない夜になってしまったのである。

この箇所は静かに歌い上げている。

それにより、主人公のイチャイチャしたい欲求が落ち着いたことをあらわしているのだ。

まとめ

主人公の強い欲求が感じ取れる面白い1曲だ。

またサックスソロがこの曲の醍醐味でもあるので、ぜひ酔いしれてほしい。

Hadou

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稲葉浩志 バーミリオンレコード 2010-08-18

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