この曲は「その向こうへ行こう」と同じく、作曲にMr.Childrenと記載されている貴重な1曲。
>>>"ある漫画"をテーマに制作された「その向こうへ行こう」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
また、曲調もマーチを主軸としていたり、途中で始まる台詞にはメンバーの声が収録されているなど、良い意味でミスチルらしくない1曲でもある。
この記事の概要
- 「Everything is made from a dream」のみんなの評価は?
- 「Everything is made from a dream」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/9thアルバム『Q』の10曲目「Everything is made from a dream」
そもそも「Everything is made from a dream」って?
Mr.Childrenが2000年9月27日に発売した9thアルバム『Q』に収録されている。
曲調がマーチを主軸にしており、独特で不思議な雰囲気が漂っている。
どことなくキャッチーでアップテンポだけれど、マーチ感が苦手な人がけっこう多そう。
タイトルの「Everything is made from a dream」は日本語で"万物は夢から創造されている"という意味。
つまり、この曲のテーマは夢の善し悪し。
「夢という響きは良いけれど、実際は・・・・・・。」
そんなメッセージ性の強い1曲なのだ。
ひとこと
『Q』の世界観にあってる1曲だと思う
「Everything is made from a dream」のみんなの評価は?
ひとこと
楽しげな雰囲気
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ここからは管理人の「Everything is made from a dream」独自解釈!
【Everything is made from a dream/歌詞解釈①】憂鬱な主人公。その理由は?
1番の歌詞では、近代化が著しい現代について行けない主人公の様子を描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
ハイスピードで近代化は進む でもなんとなくメランコリック
"メランコリック"(melancholic)とは日本語で"憂鬱である様"という意味。
近代化は進めば進むほど、生活は楽になるはず。
しかし、主人公は憂鬱。
なぜだろうか。
その答えが2番の後から始まる台詞で明かされる。
一部を引用したので見てほしい。
今また僕らは僕らだけの幸福の為に 科学を武器に生物の命までをもコントロールしようとしている
この世は過去の人たちの"夢"から創られたものだ。
より良い生活を、という理由で素晴らしい技術や文明が発展していったのである。
しかし、それらと同時に生物の命を脅かす兵器までもが(望まない形で)生まれてしまったのも事実。
この曲の台詞の中では、例として"核爆弾"と"細菌兵器"を挙げている。
その2つも誰かの夢から創られたものなのに、誰かが悪用して、兵器と化してしまったのである。
ようするに、夢のなれの果てがこの近代社会なのだ。
主人公が憂鬱になるのも理解できる。
子どもの頃に憧れていた未来都市は、夢が兵器に変えられた世界なのだから・・・。
ひとこと
夢は兵器に変わる
【Everything is made from a dream/歌詞解釈②】この先生きていく上で、あの頃の情熱が必要
2番の歌詞ではある人物が登場する。
ブルースリーとジョンレノンだ。
この偉大な2人はもうこの世にいない。
子どもの頃の主人公にとって、2人はスターであり憧れだったのだろう。
つまり、2人のいない世界は主人公にとっての未来、未知なる世界なのである。
心細いけれど、生きていくしかない。
次の引用した歌詞を見てほしい。
あの情熱を あの感動を遺伝子に刻もうか
主人公が子どもの頃に2人を見て感じた、情熱と感動。
この先近代化が進んでいくというのは、止めることはできない。
だからこそ、あの頃の情熱と感動が必要なのだ。
それらは悪用されない純粋な感情。
ひとこと
"夢"とは違い、情熱と感動は悪用されない
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まとめ
私たちが生きていく上で夢はかかせないもの。
だから、その夢を良い方向に使うのか、はたまた悪い方向に使うのかは私たち次第なのだ。
この曲が伝えているメッセージは非常に考えさせられる。
ひとこと
楽しげな1曲だけれど、内容は深い
「Everything is made from a dream」の評価
5点満点中3点
「やっかいだな夢は 良くもあり 悪くもある」