アップテンポな社会風刺ソング。ロック調ではなく、どこか肩の力を抜いて聴けるような1曲になっている。
この記事の概要
- 「傘の下の君に告ぐ」のみんなの評価は?
- 「傘の下の君に告ぐ」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/6thアルバム『BOLERO』の7曲目「傘の下の君に告ぐ」
そもそも「傘の下の君に告ぐ」って?
Mr.Childrenが1997年3月5日に発売した6thアルバム『BOLERO』に収録されている。
タイトルの「傘の下の君に告ぐ」とは、在日米軍の傘下の日本国民に向けた歌というのを意味している。
歌詞は非常に直接的で、具体的に資本主義社会を批判した内容になっている。
また、社会風刺ハードロックソング「タイムマシーンに乗って」にも登場した自虐的な歌詞も健在。
>>>"楽しい"社会風刺ソング!?「タイムマシーンに乗って」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
明るいメロディーと社会風刺の歌詞があまりにも合わなすぎて、なんとも言えない不思議な気持ちになる1曲だ(^_^;)。
ひとこと
キャッチーではないし、捨て曲と認識していいかも。。。
「傘の下の君に告ぐ」のみんなの評価は?
ひとこと
たしかに不機嫌な感じがする笑
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ここからは管理人の「傘の下の君に告ぐ」独自解釈!
【傘の下の君に告ぐ/歌詞解釈①】音楽さえも、企業にとってみれば売上貢献の1つに
1番の歌詞では全ては売上のために活動する企業に対しての皮肉を歌っている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
一般市民よ平凡な大衆よ さぁコマーシャルに酔って踊ってくれ・・・
これはMr.Childrenという国民的ミュージシャンだからこそ書ける歌詞である。
ようするに、自分が心を込めてつくった歌でさえも、企業にとってみれば単なる売上貢献に繋がる材料の1つでしかない。
ミスチルの曲はやっぱりタイアップがつきやすい。
企業によって曲を資本主義社会の道具にされることへの怒りをせきららに歌っているのだ。
ひとこと
音楽も売上貢献の材料。。。
【傘の下の君に告ぐ/歌詞解釈②】寅さんのいない世の中なんて
2番の歌詞では古き良き日本が資本主義によって失われていることに対しての嘆きを歌っている。
そして、ある人物の名前が登場する。
次の引用した歌詞を見てほしい。
数字次第でスポンサーは動き古き良き時代を消去 時代錯誤だって寅次郎は謳う
この歌詞に登場する"寅次郎"とは映画「男はつらいよ」の主人公寅さんのこと。
この「男はつらいよ」という人情系映画の寅さんを登場させることで、人情があった古き良き時代と数字だけの資本主義社会の対比を強調しているのだ。
また、寅さんを演じた俳優・渥美清は1996年の8月に亡くなっており、この時期はちょうど収録アルバム『BOLERO』の制作時期と重なるのだ。
つまり、寅さんを演じた渥美清の死が桜井にとって古き良き時代の終わりを意味していたのだろう。
ひとこと
古き良き時代ってなんか良い。。。
【傘の下の君に告ぐ/歌詞解釈③】微笑みの裏では・・・
2番のサビでは当時の桜井の苦しみがわかる歌詞が登場する。
その歌詞を引用したので見てほしい。
微笑みのその裏で血と汗を流すから生命の息吹感じるんだ
音楽番組などでは微笑みを見せているが、裏では"血と汗を流す"ほどのつらい思いをしているのである。
そんな裏表の激しい人間になってしまったけれど、皮肉にも"生命の息吹"を感じ始める。
つまり、つらいことがあるからこそ生きている実感がわく。
ポジティブなようでもありネガティブでもある歌詞だ(^_^;)。
ひとこと
当時の桜井は相当病んでただろうなぁ
【傘の下の君に告ぐ/歌詞解釈④】愛さえもお金を稼ぐ道具の1つ
Cメロでは愛さえも資本主義社会の道具に使われてしまうという嘆きが歌われている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
愛さえも手に入る自動販売機さ 屈折した欲望が溢れる街
愛と称して、お金を稼ぐ輩は世の中にたくさんいる。
一部のホストやホステスなどは愛を道具に使い顧客を財布のひもを緩めさせる。
そんな"屈折した欲望"を持つ人々がたくさんいるこの世の中を主人公は嘆いているのだ。
こんな世の中になってしまったのも、資本主義社会がますます浸透していったからなのだろうか。
ひとこと
愛をも道具にするって。。。
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まとめ
かなり直接的な社会風刺ソング。
ただ、特にキャッチーでもなく面白みもないので印象に残らない。
まぁ暇なときに聴いてみるといいかもしれない。。。
ひとこと
正直、この曲を好きな人は中々いないと思う
「傘の下の君に告ぐ」の評価
5点満点中1点
個人的には捨て曲…