前曲「Dear wonderful world」から曲間なく始まる1曲。明るくてポップな応援ソングで、ファンからの人気も高い。個人的には収録アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の中で1番好きな1曲でもある(^^)/。
この記事の概要
- 「one two three」のみんなの評価は?
- 「one two three」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の4曲目「one two three」
そもそも「one two three」って?
Mr.Childrenが2002年5月10日に発売した10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』に収録されている。
明るいポップソングで、背中を押してくれる内容が最高。
ファンクラブ限定ツアー「Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー」の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」では7位に選ばれるなどファンからの人気も高い。
桜井の心境がかなり反映されている歌詞が多く登場するのも、ファンにとってはたまらない。
また、歌詞に「ショーシャンクの空に」という映画が登場する。
この映画は本当に名作なので、絶対に見てみてほしい。
私はこの曲がきっかけでその映画を見たが、最高だった。
アントニオ猪木からのインスパイアで製作された!
タイトルの「one two three」とはアントニオ猪木からインスパイアされており、曲の終盤にも猪木の引退試合のスピーチが収録されている。
そのスピーチの一部を引用したので見てほしい。
踏み出せばそのひと足が道となり、そのひと足が道となる。迷わずいけよ、いけばわかるさ
最高のスピーチである。
結局この曲の内容を凝縮したものがこのスピーチの内容だと思う。
また、猪木からのインスパイアもあってか、プロレスを思わせる歌詞も登場。
一歩踏み出すには勇気がいるけれど、その一歩が道になっていく。
そんな背中を押してくれる1曲なのだ。
ひとこと
人気曲なのにライブでは全然演奏されない。。。
「one two three」のみんなの評価は?
ひとこと
ホーンアレンジが良い味だしてる
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ここからは管理人の「one two three」独自解釈!
【one two three/歌詞解釈①】戦闘服は似合わなかったミスチル
1番の歌詞ではどこか悲観的になっている主人公の様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
「戦闘服よりはブレザーがよく似合う」浴びせられた最終の嫌みが胸をえぐる
"戦闘服"というのは攻撃的で男らしい服装だ。
いわゆる、プロレスラーが試合で着るような服である。
主人公はそんな服装を着た自分を誇らしく思っているのだろう。
しかし、浴びせられた言葉は"「戦闘服よりはブレザーがよく似合う」"。
"ブレザー"というのは"戦闘服"とは真逆の服装。
制服のようなものなので賢いイメージを与える服装。
主人公にとって、やっぱり賢いイメージをもたれるよりも、攻撃的で男らしいイメージをもたれたい。
だけど、自分にはそんな服装は似合わない・・・。
これは桜井の心境がかなり反映された歌詞だ。
当時のミスチルは"戦闘服"のような作品を立て続けに発表して、結局低迷期に入ってしまった。
例えば、シングルの「ニシエヒガシエ」や「光の射す方へ」。
>>>ブレイク期が過ぎてしまった原因に!?「ニシエヒガシエ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
>>>再びマニアック路線に走ってしまったシングル!?「光の射す方へ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
アルバムでは『DISCOVERY』や『Q』などだ(^_^;)。
>>>復帰後初なのになぜ暗い!?7thアルバム『DISCOVERY』【アルバムレビュー】
>>>発売当時は不評だった!?独特な世界観の9thアルバム『Q』【アルバムレビュー】
結局売上は減少したので、ミスチルは"ブレザー"のような作品が似合っていたのだ。
それに気付いた桜井の心境がこの歌詞なのである。
ひとこと
やはりミスチルには"優等生"というイメージがある
【one two three/歌詞解釈②】自虐的な主人公
はたして主人公はどのような悲しみを抱えているのだろうか。
次の引用した歌詞を見てほしい。
ぬるま湯の冥利と分別を知った者特有のもろく鈍く 持て余すほろ苦い悲しみ
"冥利"とは"恩恵"という意味。
つまり、"ぬるま湯の冥利と分別を知った者"というのはかなり自虐的で、何事にも中途半端な人という意味なのだ。
そんな主人公が抱えている悲しみはもろくて鈍いもの。
これはつまり、"すぐに消えるものだけれど他人には気付かれづらいもの"だということだ。
たしかに、桜井自身が抱え込む悲しみは一般人からしてみると経験できないから気付かれづらいはず。
ひとこと
"ぬるま湯の冥利と分別を知った者"、よくこんなフレーズ思いつくわ
【one two three/歌詞解釈③】老人さえも容赦ない高級車
2番の歌詞では、ある出来事を例に挙げて、自分がかっこいい戦闘服を着た男になるための覚悟を描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
要人を乗っけた黒光りの車 間近で鳴らすクラクションに老人はたじろぐ
老人にさえも容赦なくクラクションを浴びせ、高級車は通っていく・・・。
要人が乗っているからといって、親切心をなくしちゃダメだと思う。
きっと、主人公は腹が立ったはず。
でも、特に何もすることなく主人公はその場にいるのだ。
次の引用した歌詞を見てほしい。
目の前のリングが有刺鉄線でも そこに立つチャンスをそっと狙ってるんだよ
主人公が見かけた老人クラクション事件。
それはまさに"有刺鉄線のリング"だ。
つまり、主人公はそういった腫れ物的な出来事(関わったら面倒くさくなる事)でさえも、正義感をもって立ち向かおうという覚悟があるのだ。
ひとこと
男らしい覚悟だ
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まとめ
引用はしなかったが、この曲のサビの箇所は最高にポップで前向きになれる。
主人公と同じく、悲しい気持ちを抱いている人はぜひこの曲を聴いてみるといい。
絶対に勇気をもらえるはず。
ひとこと
前向きになれる1曲!
「one two three」の評価
5点満点中4.5点
ポジティブソング!