2分48秒という短い1曲。これは収録アルバム『Peace Of Mind』では、1曲目の「おかえり」に次ぐ短さ。
>>>誰に向けた歌なのか?「おかえり」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
アコースティックギター主体であり、内容が非常に暗い曲である。
この記事の概要
- 「幸福への長い坂道」のみんなの評価は?
- 「幸福への長い坂道」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
稲葉浩志ソロ3rdアルバム『Peace Of Mind』の9曲目「幸福への長い坂道」
そもそも「幸福への長い坂道」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した三枚目のアルバム『Peace Of Mind』に収録されている。
どろどろした名盤1stアルバム『マグマ』に収録されてても違和感がないくらい暗い。
>>暗いけどウルトラ名盤な1stアルバム『マグマ』【アルバムレビュー】
ただ、アコースティックギターの音色がある程度暗さをやわらげていると思う。
ひとこと
稲葉ソロらしい暗さ。。。
「幸福への長い坂道」のみんなの評価は?
ひとこと
意外とキャッチー
スポンサーリンク
ここからは管理人の「幸福への長い坂道」独自解釈!
【幸福への長い坂道/歌詞解釈①】子どもの頃は純粋だった・・・
この曲は幸せを目指して坂をのぼっていた主人公の様子が描かれている。
注目してほしいのが、歌詞のほとんどが過去形になっているというところである。
そのため自身の過去を回想している曲でもあるのだ。
まずは1番の冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
空へと向かってのびる長い坂道のぼればその先に幸せがあるはずといつか誰かに教わった
この歌詞はまさにタイトルの「幸福への長い坂道」の説明である。
その昔、長い坂道をのぼる、つまり、努力をすれば幸せを手にすることができるということを主人公は教わったのである。
ただこれは主人公に限らずほとんどの人が経験することではないだろうか。
まだ幼い頃は学校の先生や親に努力すれば幸せになれるということを教わるはずである。
ひとこと
努力すれば幸せになれる。。。?
【幸福への長い坂道/歌詞解釈②】自転車という子どもの象徴
次の引用した歌詞を見てほしい。
錆びついて悲鳴をあげる自転車をこいだんだ
この歌詞で注目してほしいのが"自転車"である。
一般的に大人になると移動手段は車や電車となるため、自転車を乗る機会が少なくなる。
つまり、自転車というのは子どもの象徴でもあるのだ。
そのためこの曲は主人公の子どもの頃の話であるということがわかる。
子どもの頃は必死で坂をのぼり幸せを目指していた主人公。
しかし、現実はそう甘くはないということが大人になった主人公は気づかされていく。
ひとこと
知らない方が幸せなことがある。。。
【幸福への長い坂道/歌詞解釈③】あの頃の自分が夢にでてくる
2番の歌詞では、幸せになれない主人公の様子が描かれている。
つまり、大人になるにつれて、坂をのぼれば必ず幸せがあるということは事実ではないことに気づかされたのである。
次の引用した歌詞を見てほしい。
君がにっこり笑いかけまた明日と手を振ったそうして一人夢から覚めた時はただひたすら胸が痛い
"君"という人物がにっこりと笑いかけるというこの歌詞は夢の内容である。
おそらく1番の歌詞に登場していた、幼少期の主人公がこの"君"にあたると私は思う。
つまり坂をのぼれば必ず幸せがあると信じていたあの頃の純粋な自分が、夢の中で大人になった自分自身に笑いかけてくるのだ。
だから主人公はそんな夢を見て胸が痛くなっている。
あの頃の自分があまりにも輝いて見えるのだから。。。
ひとこと
あの頃に帰りたい。。。
スポンサーリンク
まとめ
どんなに坂をのぼり続けても、幸せになれないこともある。
かなり暗い内容で救いようがない1曲だ。
時間が短いからまだ良いが、もし長めの曲だったらかなりドンヨリとしてしまう1曲になってただろう。
ひとこと
救いようがなさすぎ。。。