活動再開後初アルバム『DISCOVERY』のタイトル曲であり、オープニングナンバー。オープニングナンバーにもかかわらず非常にヘビーでダーク。初めて聴いたときは「活動休止したにもかかわらず『深海』『BOLERO』あたりの暗い時期とまったく変わっていないじゃん!」と思ってしまった(^_^;)。
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この記事の概要
- 「DISCOVERY」のみんなの評価は?
- 「DISCOVERY」とは一体どういう曲なのか?
ミスチル/7thアルバム『DISCOVERY』の1曲目「DISCOVERY」
そもそも「DISCOVERY」って?
Mr.Childrenが1999年2月3日に発売した7thアルバム『DISCOVERY』に収録されている。
5分52秒と演奏時間が長いにもかかわらず、歌詞が少ない。
これは桜井曰く「歌詞が短いのは、どんだけ音を鳴らすかっていうことだけを考えたから」とのこと。
かなりダークでヘビーな1曲なので、聴き終えた後の"胃もたれ感"が半端ない。
活動再開後初のアルバムのオープニングナンバーがこんなにもヘビーなのは、やはり桜井はまだ精神的に病んでいたことがうかがえる。
まだ『深海』を抜け出すことは出来ていないようだ。
>>>歴史に残る大名盤!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
ただ、この曲の歌詞だけを見るとすごくポジティブな内容になっている。
ようするに、桜井の歌い方、曲調がこの曲をよりダークでネガティブな作品に仕上げているのだ。
活動再開後だからポジティブ路線で行こうという想いと、やっぱりまだまだ暗くてネガティブな想いの2つが葛藤して生まれた1曲なのかもしれない。
ひとこと
この曲、聴くのにすごく気力を使う
「DISCOVERY」のみんなの評価は?
ひとこと
良く言うと"重厚"、悪く言うと"ヘビーすぎる"
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ここからは管理人の「DISCOVERY」独自解釈!
【DISCOVERY/歌詞解釈①】モヤモヤ感が逆に心地よい。
この曲の構成は特殊で、1番や2番という概念がなく、さらにサビすらない。
これは桜井の「どんだけ音を鳴らすかを考えた」という想いが反映されているのだろう。
ただ、今回はこの曲を3つに分けてレビューしたいと思う。
1番の歌詞では、何かをDISCOVERY(発見)するためにひたすら歩き続ける様子が描かれている。
空き缶蹴り飛ばして 悲しみをポケットにしまって振り向かずに DISCOVERY
空き缶(障害)を乗り越えて、進んでいく。
そしてどんなに悲しいことがあっても、その悲しみをポケット(心)にしまって歩き続ける。
歌詞だけ見るとポジティブな印象を受ける。
ちなみに、何を発見するのかは曲中では一切明かされていない。
何を発見したいのだろうか、という明かされない謎が聴き手を良い意味でモヤモヤさせる。
1曲目から感じるこのモヤモヤ感がアルバム『DISCOVERY』の世界観に没入させてくれるのだ。
何を発見したいのか・・・私の解釈はこの7thアルバム『DISCOVERY』のレビューページに書いているので、そちらを見てみてほしい。
ひとこと
"モヤモヤ感"が良い
【DISCOVERY/歌詞解釈②】主人公が描く、ネガティブ過ぎる無常観
2番の歌詞では、曲調だけでなく歌詞さえも少し暗くなってしまっている。
歌い方、曲調がすごく暗かったこの曲の、唯一の救いだったポジティブな歌詞が失われているのだ。
まずは次の引用した歌詞を見てほしい。
夕立に襟を立て 水たまりに自由を写して僕らなりに DISCOVERY
突然降り始める"夕立"という雨。
この歌詞の夕立を"突然降りかかる不幸"と私は解釈している。
つまり、"水たまり"とは"不幸の結果"。
そんな不幸の結果をまるで自由をもたらしてくれたものだと認識しているのだ。
ある意味ポジティブである。
しかし、この直後の歌詞がほんとにネガティブ・・・。
それがこちら。
大切な人を失くして 時が流れ忘れ 浮かばれんが DISCOVERY
この曲の主人公は大切な人を失ってしまったのだろうか。
しかし、そんな悲しみも時が経てば忘れる。
なんかこの歌詞で描かれている無常観がすごく怖い。
人生とは、悲しみが生まれそして忘れる、それの繰り返し。
あまりにもネガティブな歌詞だ。
また、"浮かばれんが"という言葉は様々な意味があるが、この歌詞では"苦労がむくわれない"という意味である。
苦労が報われなくとも、何かを発見しに行くしかないのだ。
ひとこと
やばいほど暗い
【DISCOVERY/歌詞解釈③】ついに悟りをひらいた!?
3番の歌詞では悟りをひらいたかのような内容になっている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
大地を切り開いて 魂を解き放て
壮大な歌詞だ。
正直、3番の歌詞は意味なんか無いんだと思う。
ただただ壮大で、何かを発見したいという想いが爆発した様子を聴き手は思い浮かべれば良いのである。
ひとこと
爆発感を体感できればいい
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まとめ
ヘビーすぎるアルバムオープニングナンバー。
このダークでヘビーな雰囲気は、まさに収録アルバム『DISCOVERY』の作風と合致する。
そのためタイトル曲としては上出来なのではないだろうか。
ちなみにこの曲が終わり2曲目「光の射す方へ」へと続く流れは、個人的にすごく好き。
>>>再びマニアック路線に走ってしまったシングル!?「光の射す方へ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
立て続けに聴くことで、何かを発見したいという思いがどこかへ勢いよく飛び出していく高揚感が生まれるはず。
ひとこと
『DISCOVERY』の世界観に引き込まれる1曲
「DISCOVERY」の評価
5点満点中3点
気力の使う1曲だけど、完成度は高いと思う