暗くて重い1曲。曲調はマイナーあるが、イントロからラストまで続くベースの音が心地よい。
この記事の概要
- 「蜃気楼」のみんなの評価は?
- 「蜃気楼」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/3rdアルバム『Versus』の6曲目「蜃気楼」
そもそも「蜃気楼」って?
Mr.Childrenが1993年9月1日に発売した3rdアルバム『Versus』に収録されている。
暗くて重たく、絶対に一般受けしない1曲。
これは収録アルバムの1曲目「Another Mind」に通じるものがある。
>>ダークなミスチルが目を覚ます。。。「Another mind」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
個人的にはあまり印象に残らなかった1曲だが、イントロから続くベースの音がなんか好き。
また、サビでは"It's alright"や"Everything gonna be alright"などといったポジティブな歌詞がでてくるが、桜井の歌い方や曲調から狂気のようなものを感じる。
昔の映画が登場!?
歌詞の中には"気狂いピエロ"や"狂った果実"といった映画のタイトルが登場する。
ちなみに、前者は1967年公開で、後者は1956年公開。
桜井の年齢を考慮したとしても、絶対リアルタイムでは観ていないのでよくこんな古い映画知っているなと思う。
どちらも暗くて重い(そして難解な)映画なので、この曲にすごく合っている。
ひとこと
"気狂いピエロ"はこの曲で知り、そして鑑賞した(難解だけど面白かった)
「蜃気楼」のみんなの評価は?
ひとこと
ダーク&ジャジー。。。
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ここからは管理人の「蜃気楼」独自解釈!
【蜃気楼/歌詞解釈①】狂いかけ主人公
1番の歌詞では狂いかけの主人公が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
打たれても痛みすらないのは タフになったのか? 麻痺したのか?
この歌詞の"打たれても"とは言葉の暴力、つまり、精神的なダメージを受けているということである。
主人公はなぜ打たれても痛みが感じない理由がわからない。
強くなったのか、それとも、打たれすぎて麻痺してしまったのか。
確実に理由は"麻痺してしまった"が正しいだろう。
もし強くなっているなら、この曲がこんなに暗くて悩んでいる内容にはならないはず(^_^;)。
ひとこと
麻痺するほどの精神的ダメージがあった。。。
【蜃気楼/歌詞解釈②】人間はないものねだりの生き物・・・
2番の歌詞では主人公の幸福についての考え方が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
人はいつもないものねだり 崩れ去ってやっと気付く幸福
幸福というのはリアルタイムでは気付かない。
気付くのはその幸福が崩れたときであるというのが主人公の考え。
たしかに、この考えは的を得ていると思う。
まさに、人間はないものねだりの生き物なのかもしれない。
主人公がこのような考えに至ったのはきっとそうとう苦しい経験があったからであろう。
その経験というのが3番の歌詞で明かされる。
ひとこと
みんなないものねだりなのかも
【蜃気楼/歌詞解釈③】夢は蜃気楼なのである
3番の歌詞では主人公の悩みや戸惑いが描かれている。
そして、主人公が暗くて悲観的な考えをしていたのは"夢"が原因だったことが明かされる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
駆けずり回って追い続けた夢が砂のように手の中をすりぬける
追いかけていた夢が消えていく。
これはつまり、夢というのは理想郷を見せさせて、追い求めるよう人間を駆り立てる。
しかし、実際は簡単に叶うことは少ないため、ほとんどの人にとっては幻になってしまうことをあらわしている。
主人公も夢を叶えることができなかったのだろう。
だから、結局は夢は幻のままで終わってしまった。
2番の歌詞で主人公は、人はないものねだりだという考えを持っていた。
夢とは幻、つまり、"ないもの"である。
後の歌詞にでてくるが、まさに"夢は蜃気楼"なのである。
ひとこと
厳しい現実。。。
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まとめ
この曲はマイナーなので、有名ではないし、おそらくこの先も日の目を浴びることはないだろう。
当時の桜井の心の叫びを聴いてみたい人は価値のある1曲だと思う。
ひとこと
好き好んで聴く気にはなれない。。。
「蜃気楼」の評価
5点満点中2点
すごい暗い