出典:https://www.amazon.co.jp
2012年11月28日発売。2012年はミスチルがデビュー20周年目であり、5月10日にはベストアルバムを2枚同時発売している。そのため、本作は20周年記念のオリジナルアルバムという位置づけでもある。そういった点では、10周年目に発売された10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』と似ている。
>>>ポップなミスチルがついに帰ってきた!10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』【アルバムレビュー】
オリジナルアルバムとしては、前作『SENSE』からおよそ2年ぶり。
>>>久々に"攻めの姿勢"で挑んだ16thアルバム『SENSE』【アルバムレビュー】
また、その『SENSE』とは対照的で、収録曲全11曲のうち8曲が既存曲となっており、トリプルA面シングルだった34thシングルの全3曲、そして配信限定シングルを2曲収録と、もはやベストアルバムに近いものになっている。そのため、初動売上は前作から3万枚増加の53万枚、累計売上は前作とほぼ同じ76万枚を記録した。シングルは出す度に売上が落ちていたのに、オリジナルアルバムはなんとか維持できたのがすごい。
この記事の概要
- 『[(an imitation) blood orange]』のみんなの評価は?
- 『[(an imitation) blood orange]』とは一体どういうアルバムなのか?
- 『[(an imitation) blood orange]』の全収録曲レビュー一覧
スポンサーリンク
ミスチル/17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』
ミスチル/17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』のみんなの評価は?
ひとこと
あんまり評判良くないねこのアルバム。。。
スポンサーリンク
ミスチル/17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』の特色
前作のベールに包まれた雰囲気とは打って変わり、再び優しい『HOME』路線に回帰した本作。
>>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
なぜ再び優しいアルバムを製作したのだろうか。
それは少なからず2011年に発生した東日本大震災の影響があると思われる。
復興のために製作された「かぞえうた」も収録されているので、聴き手に寄り添ったアルバムにしたいという意向があったのだろう。
タイトルの『[(an imitation) blood orange]』というのもどこか優しさを感じる。
日本語に訳すと[(はりぼての)ブラッドオレンジ]。
つまり、本作が聴き手にとって"本物"じゃなくてもいいということだ。
別に名盤じゃなくてもいいし、歴史に残る大作じゃなくてもいい。
ただ、聴き手が本作を聴いてほっとできたり、心を救われたのならそれでいい。
そんな謙虚な姿勢を垣間見れるタイトルだ。
しかも、タイトルに[](大括弧)をつけているのも謙虚。
本作はタイトルなんてないようなもの。
聴き手がそれぞれ好きなように本作を感じ取ってもらえばいいのだ。
謙虚すぎる・・・。
ただ、本作は発売当時ファンから不評だった。
やはり新規曲がほとんどないというのと、『HOME』路線に飽きてしまったというのが重なった結果だろう。
>>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
前作が久々に攻めた作風だったので、本作の期待値が高かったのが余計ファンからの不評に拍車をかけてしまったのかもしれない。
私も当時は本作を好きになれなかった。
ただ、この記事を書くにあたってもう一度本作を聴き直してみたら「あれ、意外と良い!」と思った。
おそらく、発売当時は収録曲のほとんどが既存曲で、私を含めファンはほとんど聴いたことある曲ばかりだったから不評だったのかもしれない。
名盤というほどではないが、どこか優しい気持ちにさせてくれるアルバムだ。
ひとこと
発売当時は収録曲のほとんどが既存曲だったから不評に拍車をかけてしまった。。。
ミスチル/17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』の全収録曲レビュー一覧
クリックすると各曲のレビュー記事へととびます。
1.hypnosis(配信限定シングル第四弾)
3.End of the day(34thシングルの2曲目)
4.常套句
5.pieces(34thシングルの3曲目)
7.かぞえうた(配信限定シングル第三弾)
8.インマイタウン
10.Happy Song
11.祈り 〜涙の軌道(34thシングルの1曲目)
スポンサーリンク
まとめ
名盤とまではいかなくても、そっと寄り添ってくれるような本作。
タイアップのついた曲が多く収録されているので、耳になじみやすいはずだ。
ちなみに、本作がプロデューサー小林武史が全曲関わった最後のアルバムである。
次作『REFLECTION』ではミスチルのセルフプロデュースとなる(数曲だけ小林武史が関わっている)。
>>>新しいミスチルの最大級の本気!!18thアルバム『REFLECTION』【アルバムレビュー】
そのため、本作がある意味『HOME』から続いた優しいミスチル路線最後のアルバムだと思うので、ぜひ手に取ってみて欲しい。
17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』
ひとこと
そっと寄り添ってくれる"耳に優しい"アルバム