収録アルバム『SENSE』のオープニングを飾るダークナンバー。鬱々しくてこれがオープニングで良いのかと思うレベルだ(笑)。90年代後期に発売された、『深海』を代表するダークアルバムが好きな人にはたまらないオープニングだ。
この記事の概要
- 「I」のみんなの評価は?
- 「I」とは一体どういう曲なのか?
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16thアルバム『SENSE』の1曲目「I」
そもそも「I」って?
Mr.Childrenが2010年12月1日に発売した16thアルバム『SENSE』に収録されている。
収録アルバム『SENSE』のオープニングを飾る1曲。
初めてこの曲を聴いたとき、びっくりしたのと同時に嬉しかった。
なぜなら、鬱々としていて『深海』期を彷彿とさせる病みソングだったからだ。
>>>歴史に残る大名盤。。。!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
13thアルバム『HOME』から続いていた"優しいアルバム"は、悪くはないけれど『深海』期が好きなファンにとっては正直あまり心に響かないものだった・・・。
>>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
こうして発売された16thアルバム『SENSE』。
またしても"優しいアルバム"になるな・・・と構えていた。
そして流れ始める1曲目の「I」。
ジャジャジャッジャと不穏なギターサウンドと共に桜井が歌い上げる狂気じみた歌詞・・・まるで私たちの予想を裏切るかのような1曲だったのだ。
たぶん近年のミスチルしか知らない人にとってはマイナーで聴きづらい1曲だろう。
一方で、『深海』あたりのミスチル暗黒期を知っている人(さらにその時期のミスチルが好きな人)にとっては、再び深海に連れて行ってくれるような最高の1曲なのだ。
ひとこと
病みソングから始まるなんて最高!
「I」のみんなの評価は?
ひとこと
やっぱファンからは評価高い!
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ここからは管理人の「I」独自解釈!
【I/歌詞解釈①】自分自身を徹底的に貶める・・・
タイトルの「I」とは英語のI、つまり自分自身という意味だ。
この曲は、甘ったれな自分自身を徹底的に貶める内容になっている。
さらに、この曲での貶める相手は「I」、つまり主人公自身なのだが、聴いてるうちに私たち聴き手に対して貶めているのかと錯覚してしまう(笑)。
しかも、なぜか的確で自分に当てはまってしまうからなおさらだ(^_^;)。
ひとこと
聴き手さえも貶められる。。。!?
【I/歌詞解釈②】主人公は桜井・・・?
まずは1番の冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
もういいでしょう!?これで終わりにしよう ねぇどうでしょう!?君だってそう思うでしょ!?
この歌詞は(当時)20年近く第一線で活動を続けてきたミスチルの自虐ともとらえることができる恐ろしい歌詞だ(^_^;)。
まるで「もう十分に売れたんだから終わってもいいよね?」というメンヘラのようなかまってちゃんぶり(笑)。
"君だってそう思うでしょ!?"という念押しがよりメンヘラ感がでている。
そうとう主人公は病んでいるようだ。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
処方された薬にすがりつく「I」
薬にすがりついている主人公。
ちなみに、先ほど引用した歌詞もそうだが、「絶対にこれミスチルのことだろ!」という歌詞が他にも登場する。
そのため、この曲の主人公はどうしても桜井以外考えられないのだ(^_^;)。
だからこそ、この曲に登場する一人称は"僕"や"私"という親近感のあるものではなく、「I」という(日本人にとっては)なじみの薄いものにしているのだと思う。
まぁフィクションだろうけれど、薬にすがりつく桜井なんて想像したくない。
ひとこと
桜井の心の闇が爆発してる。。。
【I/歌詞解釈③】より棘が強くなる2番の歌詞
2番の歌詞は1番よりも棘が強くなっている。
まずはサビの歌詞を引用したので見てほしい。
支持してくれるスポンサーに媚を売る「I」 挙句には「死にたい」とか言い出すんでしょう?
媚びへつらう「I」が目に浮かぶ。
ちなみに"スポンサー"の箇所は、正確には"冠"と歌われている。
冠とは冠スポンサーの意味なので"スポンサー"とまったく同じ意味だ。
なんで"冠"に歌い直したのだろうか。
さすがに"スポンサー"だと直接的過ぎるからだろうか・・・。
まぁなにがともあれ、「死にたい」まで言い出してしまう主人公の精神状態は悪くないわけがないだろう。
"~でしょう?"という語尾がすごくイヤらしいというか、心をえぐる感じがする(^_^;)。
ひとこと
「死にたい」だなんて、まさに「深海」にもそういう歌詞があった。。。("死にゆくことにさえ憧れるのさ")
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まとめ
ちなみにだが、ラストにはこの曲の存在意義が明かされる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
自分が一番可愛い?ほら当たってるでしょう!?でもそれを責めたり誰ができるの?
これまで主人公自身の弱いところを描いてきたこの曲。
ただ、そんな自分の弱いところを責めてくれる人は案外いないのではないだろうか。
つまり、弱いところを貶めるくらい激しく指摘してくれる人物は自分自身、つまり「I」だけ。
この曲はただの鬱々とした曲ではなく、弱さを指摘してくれるのは自分自身だけなんだぞ!という教訓を教えてくれる曲なのだ。
ひとこと
病んでるときに聴くと案外立ち直れるかも