【B'z】これがB'zの出世作だ！1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』【アルバムレビュー】

2018年9月18日 2018年11月24日

B'z『BAD COMMUNICATION』

出典：https://www.amazon.co.jp

1989年10月21日発売。B'zでは初めてのミニアルバムである。2ndアルバムからおよそ5ヶ月ぶりの作品。

>>>初期を代表する名盤！2ndアルバム『OFF THE LOCK』【アルバムレビュー】

新曲「BAD COMMUNICATION」を含む全3曲を収録（カセットテープ版ではカラオケバージョンを含んだ全4曲）。「3曲収録されていないの？」と思いがちだが、流石に"ミニアルバム"と称しているだけあって1曲1曲が7分以上で全演奏時間は20分以上ある（収録数の少なさから日本レコード協会ではシングル扱いになっている）。「BAD COMMUNICATION」が有線などで注目を浴びオリコンアルバムチャート初登場15位を記録（これは当時のB'zにとっては最高位）。「BAD COMMUNICATION」の勢いはその後も続き、ランキング100位圏内に163週も居続けた。結局、トップ10には入らなかったものの、じりじりとロングヒットしていったので累計売上は118万枚。B'z作品では一番最初のミリオンヒットとなった。

この記事の概要

『BAD COMMUNICATION』のみんなの評価は？
『BAD COMMUNICATION』とは一体どういうアルバムなのか？
『BAD COMMUNICATION』の全収録曲レビュー一覧

B'z/1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』

B'z/1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』のみんなの評価は？

鈴木さん

「BAD COMMUNICATION」が収録されていますけど他のアルバムでも散々アレンジされてるのであんまり必要ないアルバム。お金に余裕のある人だけでいいかも。

一曲目は言わずもがな、ですな。 1stミニアルバムの目玉は残りのアレンジされた二曲! ヘボさが拭えないデビューシングル「だからその手を離して」が、音に厚みを増した上に全編英詩でメチャクチャカッコ良くなってる。ただ、4thアルバム『RISKY』以前の時代がかったダンスビートが受け付けない人はスルーした方が良いかも…

佐藤さん

北野さん

この後に、発売される『BREAK THROUGH』が初登場３位を記録した事を考えると、これはB'zを全国に知らしめたアルバムだと思います。で、このアルバムですが、今聴いても89年のアルバムとは思えないです。て言うか、これより少し前にリリースされた「OFF THE LOCK」に比べると、明らかにB'zの音楽性が進化していて、愕然としてしまいます。３曲とも７分以上の曲なのに、全然飽きさせないです。本当に、凄い一枚だなあと改めて聴いて感じました。

B'zが世に知られることとなった火付け役。大目玉「BAD COMMUNICATION」しかり、他2曲も洗練されています。

木村さん

田原さん

ダンス路線のお遊び的ミニアルバム。「君を今抱きたい」「だからその手を離して」のダンスアレンジが収録されています。まあホントにB'z好きの人だけが聴けばいいアルバムだと思います。

ひとこと

3曲全てが7分以上なので途中で飽きるかも(^_^;)

B'z/1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』の特色

本作はダンスミュージック（ディスコで流れてそうな曲）を意識した実験的作品だった。

キャッチコピーは？

1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』のキャッチコピーは「エンドレスで、かまわない。止めるまで、DANCE空間。DANCE ORIENTED SPECIAL」。長い笑。

ダンスミュージックを意識しているため、収録曲全てがどことなくノリノリになることができる。

ただ、「BAD COMMUNICATION」はそうでもないのだが、他2曲は正直長すぎて飽きる。

「君を今抱きたい」と1stシングル「だからその手を離して」の全英詞バージョンなのだが、オリジナルはどちらも4分程度しかない。

そんな4分程度の曲を7分以上に引き延ばしているので"無理に伸ばしてる感"がでてしまっている。

まあ一応実験的作品ではあったので完成度の期待をしないほうがいい(^_^;)。

アルバム3枚以内に売れないと･･･

アルバム3枚までに売れないと･･･

当時のレコード会社は「アルバム発売3枚までにブレイクさせよう」という方針があったという。つまり3枚目も売れなければ･･････ということ。そのため松本は「3枚目までに絶対売れないと･･･」という危機感を覚えていた。2ndアルバム『OFF THE LOCK』は長時間費やして製作したにも関わらず結果は惨敗。そのため本作は最後の大勝負である3rdアルバムへ向けての布石として製作されたのだ。

B'z自身も本作に関してはそれほど売れるとは思っていなかったという。

この実験的作品のヒットによって3rdアルバム『BREAK THROUGH』も売れることになる。

本作（というか「BAD COMMUNICATION」という曲）がなければ本当に今のB'zはなかったのだ。

メモ

外国人に勘違いされた？