収録アルバム『深海』の2曲目。1曲目「Dive」がインストなので、この曲が実質的なアルバムオープニングナンバーである。「Dive」で何者かが海にダイブする音が入ってからの、続けざまに流れるもの悲しいギターサウンド。アルバムのつかみとして最高としか言いようがない。
この記事の概要
- 「シーラカンス」のみんなの評価は?
- 「シーラカンス」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/5thアルバム『深海』の2曲目「シーラカンス」
そもそも「シーラカンス」って?
Mr.Childrenが1996年6月24日に発売した5thアルバム『深海』に収録されている。
コンセプトアルバムである『深海』の実質的なオープニングナンバー。
1曲目の「Dive」(インスト)からの流れは本当に最高。
まさに『深海』のもの悲しくて重たい雰囲気を聴き手に提示しているオープニングには打って付けの1曲だ。
ひとこと
逆に『深海』以外のアルバムだったらまったく合わないオープニングナンバー
「シーラカンス」のみんなの評価は?
ひとこと
"深海"に連れて行かれる1曲。。。
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ここからは管理人の「シーラカンス」独自解釈!
【シーラカンス/歌詞解釈①】シーラカンスの意味とは?
内容は主人公がただただシーラカンスについて論じているという異色的1曲。
おそらくこの曲を聴けば、誰もが「シーラカンスは何を意味しているのだろう・・・?」と考えるはず。
しかし、答えが出ないまま次曲「手紙」へと続いてゆく。
>>>悲壮感溢れるバラード「手紙」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
これは作り手が意図的に仕組んだ仕掛け。
わざとこの曲でシーラカンスについての情報を少なくさせて興味を引き立てる。
そして収録アルバム『深海』のタイトルナンバーでもあり、エンディングナンバーの「深海」でシーラカンスの意味がわかるという、素晴らしい構成になっているのだ。
>>>脱出か、それともより深くへと潜っているのか。。。「深海」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
もう言ってしまうと、この曲および「深海」でのシーラカンスとは"夢"をあらわしている。
ひとこと
コンセプトアルバムらしい構成だ
【シーラカンス/歌詞解釈②】自問自答を繰り返す主人公
1番と2番のAメロは全く同じ歌詞である。
次の歌詞を引用したので見てほしい。
シーラカンス 君はまだ深い海の底で静かに生きてるの?
シーラカンスに問いかける主人公。
ちなみに、シーラカンスは"生きている化石"と呼ばれている。
なぜならば、シーラカンスは長い期間生存しているにもかかわらず形態的な変化が見られないからだ(詳しく言うと、変化がかなり遅い)。
生物は生存競争において進化する。
例えば、人間は猿が進化したものである。
詳しくは分からないが、シーラカンスは例に挙げた猿のように形態的な変化が見られない。
つまり、収録アルバム『深海』において、主人公がシーラカンスを"夢"と例えているのは「いつまでも叶わない夢から実現した夢へと変化しない」という自虐的な意味が込められているのだ。
果たして主人公は今だに叶わぬ夢を心に持ち続けているのだろうか。
この歌詞は、ある意味そんな主人公の自問自答のようなものなのである。
また、次の引用した歌詞を見てほしい。
君はまだ七色に光る海を渡る夢見るの?
"七色に光る海を渡る"とは"夢が実現する"という意味。
つまり、まだ叶いもしない夢を見続けているのか・・・?という主人公の自問自答なのである。
ひとこと
自虐的。。。
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まとめ
この曲はラストで曲調が激しくなる。
その激しさが主人公の荒れた心を表現している。
ちなみに、この曲に出てくる"君"はシーラカンスのことなので、それを念頭に入れて聴くとより深みが増すはず。
そして、激しさから一転して次曲「手紙」が曲間なく静かに、穏やかに始まる。
>>>悲壮感溢れるバラード「手紙」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
「手紙」へと続く流れは秀逸!
「シーラカンス」の評価
5点満点中4点
「Dive」から、そして次曲「手紙」と、コンセプトアルバムらしい曲構成になっている