タイトルを見ると暗い曲なのかなと思ったが、実際はとても明るい1曲。正直、私にとってはあまり印象に残らない1曲だった。しかし、歌詞を見るとすごい良いことを歌っているなあと後々になって感じた。
この記事の概要
- 「すべての幸せをオアズケに」のみんなの評価は?
- 「すべての幸せをオアズケに」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロ3rdアルバム『Peace Of Mind』の6曲目「すべての幸せをオアズケに」
そもそも「すべての幸せをオアズケに」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した三枚目のアルバム『Peace Of Mind』に収録されている。
この曲に関して「タイトルだけみると嫌なヤツって思われるかも」と稲葉は発言している(笑)。
曲より詞が先につくられたらしいので、かなり奥の深い歌詞になっている。
ひとこと
歌詞を見ながら聴いてほしい
「すべての幸せをオアズケに」のみんなの評価は?
ひとこと
歌詞が心に響く
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ここからは管理人の「すべての幸せをオアズケに」独自解釈!
【すべての幸せをオアズケに/歌詞解釈①】不幸があるから幸せがある
この曲は主人公の幸福論について描かれている。
まずは1番の歌詞を一部引用したので見てほしい。
月曜日の街で聞かれた今あなたは幸せですか歩きながら笑って答えたいいえ別に
主人公は街でおそらく宗教勧誘なる人に「幸せですか?」と話しかけられた。
そして主人公は「いいえ別に…」と返す。
まあ街中で知らない人に話しかけられたら、適当に流す人がほとんどだと思う。
主人公も適当に流したのだろう。
しかし、この些細な出来事によって主人公は幸福について考え始める。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
幸せじゃなきゃ不幸だなんてこうなりゃいっそみんなで笑える日がくるまですべての幸せをオアズケに
ようするに、幸せがあるからこそ不幸というのは存在するものであるから、幸せという概念をみんなが捨てることで、逆説的ではあるがみんな平等に幸せになれるというものである。
初めてこの曲を聴いたときは、主人公のこの考えに私はとても感心した。
例えるなら、ブサイクがいるからこそ美男美女が映えるから、美男美女がいなくなれば格差はなくなりブサイクな人はいなくなるというものだ(笑)。
ひとこと
みんな平等に幸せになれれば。。。
【すべての幸せをオアズケに/歌詞解釈②】形あるものとして、幸せを考える
2番の歌詞も1番と同様に主人公の幸福論が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
からめあってる指先を包む疑いようのないしっとり感でさえも僕のものでも君のものでも誰のものでもない
この歌詞で描かれているのは主人公とその恋人から生まれる幸せである。
恋人同士であれば、手を繋ぐだけでも幸せを感じる。
"疑いようのないしっとり感"とはまさに手から伝わる温もりのこと。
ただこの曲は幸せについて描かれているものなので、この手から伝わる温もりを幸せと置換えることができる。
つまり、幸せというのは形のないものなので誰のものなのかを定義することはできないということをこの歌詞で伝えているのだ。
ひとこと
幸せに形はない。。。
【すべての幸せをオアズケに/歌詞解釈③】人間は幸せの求める盗賊!!
2番のサビの一部を引用したので見てほしい。
路地にあふれるのは盗賊の影よく見りゃほらその中に僕もまぎれてる飢えた顔つきで
この歌詞の"盗賊"とは幸せに飢えている者という意味。
盗賊というのは基本自分の幸せのために他人のお金や物を盗む。
つまり、私たち人間も幸せを追い求めて生きている以上は、盗賊のようなものだ。
2番の歌詞の特徴は幸せを形あるものとして考えている点である。
そのように考えてみると、幸せの本質というのがより理解できるのかもしれない・・・。
ひとこと
みんな盗賊。。。
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まとめ
2番のサビにもあるとおり、私たちはやっぱり幸せを追い求めてしまう盗賊なので「すべての幸せをオアズケに」というのは不可能に近い。
ただそんなことが出来たのなら不幸という概念が本当になくなるかもしれない。
幸せについてとても考えさせられる1曲だ。
ひとこと
奥が深い