ミスチルの楽曲の中では数少ないドラムの鈴木英哉(通称JEN)がボーカルをつとめるこの曲。この曲を最後にJENがボーカルをつとめる曲はでていない(2019年9月現在)。というか、ドラムが歌うというある意味メンバーのお遊びソングは大御所になってしまったミスチルにはもう出来ないだろう。
この記事の概要
- 「逃亡者」のみんなの評価は?
- 「逃亡者」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/3rdアルバム『Versus』の7曲目「逃亡者」
そもそも「逃亡者」って?
Mr.Childrenが1993年9月1日に発売した3rdアルバム『Versus』に収録されている。
前作『Kind of Love』の収録曲「思春期の夏~君との恋が今も牧場に~」と同様に、ドラムのJENがボーカルをつとめている。
>>数少ない"桜井以外が歌う楽曲"の1つ!「思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
また、この曲の作詞作曲はプロデューサーの小林武史であり、桜井が一切関わっていない唯一の楽曲なのだ。
ポップでトロピカルな雰囲気なので、良い意味で子どもらしいJENに似合っている曲調である。
ただ、タイトル「逃亡者」からわかるように、歌詞の内容は意外と大人びているというか、達観した内容となっている。
ずばりテーマは"人生の難しさ"である。
ひとこと
トロピカルな曲調が耳に残る
「逃亡者」のみんなの評価は?
ひとこと
ミスチルじゃなくてもいい1曲。。。
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ここからは管理人の「逃亡者」独自解釈!
【逃亡者/歌詞解釈①】幼少期の体験が、後の生き方に影響を与える
1番の歌詞では主人公の幼少期と大人になった現在の2のエピソードが語られる。
まずは幼少期のエピソード。
次の引用した歌詞を見てほしい。
迷子になって泣いたあとの静かな午後やさしい言葉をかけてくる大人たちの中で僕は人生のサイズを感じた
主人公が迷子になってしまったエピソードである。
このとき、泣いている主人公に大人たちは優しい言葉をかけてくれた。
この体験が主人公の"人生のサイズ"を感じる出来事であった。
"人生のサイズ"とは、生き方の基盤という意味であろう。
つまり、この先主人公が生きていく上で、優しい言葉をかけるというのが人生の基盤となったのである。
幼少期の体験というのが、いかに後の生き方に影響を与えるのかがわかる歌詞である。
次は、大人になった主人公のエピソードである。
次の引用した歌詞を見てほしい。
彼女が去って行ったのはもう2年も前やさしい言葉の一つでもかけようとしたけどだまってるしかないと気づいたんだ
恋人が去って行ってしまった主人公。
この出来事において、先ほどの幼少期の体験をもとに、主人公はやさしい言葉をかけようとした。
しかし、だまっているほうが正しい行動だということに気づいたのである。
幼少期と大人のエピソードを織り交ぜることで人生の奥深さと単純な方程式には当てはまらないという複雑さがわかる内容である。
ひとこと
人生って難しい。。。
【逃亡者/歌詞解釈②】生きてれば、良いことはある
1番の歌詞では人生とは難しくて複雑であると気づいた主人公。
しかし、2番の歌詞では人生には喜びや幸せがあるということが描かれている。
次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
ところは変わって 目の前で君が笑うよ
やさしい空気がここにホラ 流れこんできてる
この歌詞の"君"とは主人公の新しい彼女であろう。
幼少期に言葉によって感じた"やさしさ"というものが、ここでは空気によって感じているのだ。
言葉がなくても伝わるやさしさ。
こういうときに人はより喜びや幸せを感じるのだと思う。
ただ、言葉がなければ伝わらないこともあるので、そこがやっぱり人生の難しさでもあるのだ。
ひとこと
空気で伝わるやさしさって良いなぁ
【逃亡者/歌詞解釈③】私たちは、みな逃亡者!
タイトルの「逃亡者」という単語はサビの中で登場する。
その歌詞がこちら。
薄暗い明日に向かう逃亡者
少し暗い印象を受ける歌詞である。
向かう先は明日なので、"今日"から逃げているのであろう。
"薄暗い明日"というのは何が起こるか分からない明日という意味。
つまり、一寸先は闇である。
けれども、人は今日以上に良い日になると信じて明日へと向かっていく。
私たちはみな明日へと向かう"逃亡者"なのだ。
ひとこと
明日に向かって
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まとめ
なぜタイトルを"逃亡者"というあまり印象の良くない言葉にしたのだろう。
物騒なタイトルの割には明るくトロピカルな曲調なので、拍子抜けするかもしれない。
ひとこと
この曲を最後にJENボーカルソングはないので貴重
「逃亡者」の評価
5点満点中2点
あまり聴こうとは思わない