出典:https://www.amazon.co.jp
2010年6月23日発売。シングルとしては、前作「Wonderland」からおよそ6年ぶりという長いブランクを経ての発売となった。
>>>引きこもりを描いた名曲「Wonderland」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ノンタイアップだがオリコン週間最高順位1位を獲得。しかしながら累計売上13万枚と前作からおよそ10万枚減少してしまった。
この記事の概要
- 「Okay」のみんなの評価は?
- 「Okay」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロ4thシングル「Okay」
そもそも「Okay」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した四枚目のシングル「Okay」。
その後、四枚目のアルバム『Hadou』に収録された。
>>>ボリューム満点の4thアルバム『Hadou』【アルバムレビュー】
かなりキャッチーで稲葉ソロ作品のなかでは比較的ポップ。
個人的には1stシングル「遠くまで」と1位2位を争うほどの大名曲。
>>>悩んだときに聴きたい「遠くまで」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
アップテンポでありながら、歌詞は命のはかなさや時間の流れの切なさをあらわしているというコントラストも最高である。
まだ聴いてない人は絶対に聴くべき。
ひとこと
これは本当に名曲
「Okay」のみんなの評価は?
ひとこと
無常観たっぷりで切ない1曲でもある
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ここからは管理人の「Okay」独自解釈!
【Okay/歌詞解釈①】成長の先にあるものは・・・死
この曲の内容はこの世の全てには時間の流れがある限り終わりがあり、いつかは自分や大切な人の命にも終わりがきてしまうことを「Okay」と受け入れるといったものである。
まずは1番のAメロの歌詞を引用したので見てほしい。
感動的な足どりで坂を上ってゆくのはアナタ
この曲で登場する"アナタ"とは、主人公の子どものことである。
つまり、この歌詞は成長をあらわしてるのだ。
親にとってみれば、子どもの成長というのは"感動的"である。
さて、次に1番のBメロの歌詞を引用したので見てほしい。
時間が止まる景色を見てしまうといつもそれを失う未来を想ってはふるえてしまう
この歌詞の"時間が止まる景色"とは、死を意味している。
また"それ"というのはAメロにでてくるアナタなどといった、大切な人のこと。
Aメロでは成長という時間の流れを感動的に受けとっていた主人公だが、必ず待ち受ける成長の先にある死を思うとこわくなってしまうのだ。
ひとこと
誰にだって終わりが来る
【Okay/歌詞解釈②】過去のものになるのは必然
2番の歌詞では時間の流れというのが、無情にも私たちを過去のものにしていくことが描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
色あせた家族写真その時ボクらは何を夢見た今日は今日で近い将来古き良き時代と忍ばれるだろうか
時間の一時点を記録する"写真"。
これは1番の歌詞にある"時間を止まる景色"(死)と酷似している。
しかし当然ではあるが、死んでしまえば夢(未来)を見ることもできない。
写真に写っている、つまり生きている状態であれば夢(未来)を見ることができるのだ。
時間の流れが止まっている写真というものが、死に対する抵抗をあらわしているように見える歌詞である。
また、"色あせた"という表現が時間の流れの切なさをあらわしている。
今日という日もいつかは過去になり"古き良き時代"と呼ばれてしまうときが来るのだ。
ひとこと
今このときも過去になる。。。
【Okay/歌詞解釈③】亡き人達がいたから自分がいる
このように、主人公は死んでしまうこと、つまり、自分が過去の人になってしまうことをおそれている。
しかし、だからこそ命は美しいと考えている。
まずはCメロの歌詞を引用したので見てほしい。
夕暮れ グラウンドに響く声 川面をすべる小石の影 誰かの不幸せの上に成り立つ生活
この歌詞での"誰かの不幸せ"とは死を意味している。
つまり、この歌詞の意味は亡き人たち(祖先)がいたからこそ私たちは今を生きていくことができているということなのだ。
もし亡き人たち(祖先)がいなかったら自分はいないかもしれないので、夕暮れ、グラウンドに響く声、そして川面をすべる小石などといったありふれた光景でさえも、見ることも聞くこともできない。
この引用した歌詞の直後に"ボクはナニモノ?"という歌詞がある。
亡き人たち(祖先)が築き上げてくれた今の生活を、ただただ生きるだけの自分に主人公はどこか疑問を感じているのだ。
ひとこと
亡き人たちが残してくれた"今"
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まとめ
この曲は死という重いテーマが中心にある。
しかしポップな曲調なので重くないし、どこか生きていくことの大切さを感じとることができるはず。
最後にこの曲で一番好きな歌詞を引用したい。
終わりがあるから誰もが切なく輝ける
死があるからこそ、私たちは花火のようにはかなく美しく、そして輝くように生きていけるのだ。
ひとこと
終わりがあるから美しい