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劇団ひとりの直々オファーによって製作された1曲。シングルにしてはインパクトに欠けるけれど"普通に"良い曲。また、なぜか収録アルバム『REFLECTION』では{Naked}(USB版)にしか収録されていないという謎の扱いを受けている(笑)。
この記事の概要
- 「放たれる」のみんなの評価は?
- 「放たれる」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/配信限定シングル第六弾「放たれる」
そもそも「放たれる」って?
Mr.Childrenが2014年5月24日に配信した配信限定シングル第六弾。
「REM」からおよそ1年ぶりのシングルである。
>>>"優しさ"の後のダークハードロック!?「REM」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ちなみに、同年11月に発売された35thシングル「足音 〜Be Strong」ではカップリングとして収録、そして18thアルバム『REFLECTION』では{Naked}(USB版)にしか収録されなかった。
>>>"深い意味"がある35thシングル「足音 〜Be Strong」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
そのため、この曲はシングル曲なのかカップリング曲なのか、はたまたアルバム収録曲なのか・・・?というよく分からない立ち位置になっている(^_^;)。
東宝系映画『青天の霹靂』の主題歌になっており、前シングルに続いての映画タイアップとなった。
『青天の霹靂』の原作者であり監督でもある劇団ひとり直々のオファーによってこの曲は制作されたらしく、桜井は以下のコメントを発表している。
「放たれる」というタイトルが多くを語ってしまっているかもしれないけれど「ケージの中で傷を癒した鳥が、再び空に向かって飛び立つ瞬間」この物語を読んで、そんなイメージが湧いてきました。
初めてこの曲のタイトルを見たときは「変なタイトルだなぁ(^_^;)」と思ったが、このコメントを見て納得。
たしかに、この曲を聴くと気持ちがどこかに放たれるようなすがすがしい気分になる。
恒例になってしまっているピアノの音色がやっぱり目立っているが、それほどうっとうしくもないので良い。
ただ、シングルにしてはあまりインパクトがないのが残念。
もしシングルとして発売してなかったら隠れた名曲としてこの曲の評価がより上がっていたような気もする。
『リキッド』という映画をご存じだろうか?
ちなみに、この曲は『青天の霹靂』の主題歌だが私は違う映画の印象が強い。
その映画は『リキッド』である。
この映画知っている人ははたして何人いるだろうか(笑)。
実は『リキッド』というのはテレビ朝日系列「ロンドンハーツ」という番組の企画で制作されたもの。
芸人の狩野英孝にドッキリとして映画をつくらせるという企画であり、『リキッド』とはまさに狩野英孝が制作した架空の映画なのだ(笑)。
このドッキリ企画の放映日が『青天の霹靂』の公開時期と重ねっていたためか、番組中では「放たれる」がなぜか異様に多く流れていた。
そのため、私はこの曲を聴くと架空の映画『リキッド』を思い出してしまう(笑)。
ひとこと
味わい深いけれどシングルにするならもうちょっとインパクトが欲しかったなぁ
「放たれる」のみんなの評価は?
ひとこと
"地味いい曲"はかなり的を得ている笑
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ここからは管理人の「放たれる」独自解釈!
【放たれる/歌詞解釈①】愛情によって癒やされてゆく。
この曲の主人公は傷ついている。
その理由は明確には明かされない。
ただ、その傷ついた心があるものによって癒やされてゆくのだ。
それが"愛情"である。
誰かに愛されたという記憶が主人公を癒やしてくれる。
1番のサビの歌詞を引用したので見てほしい。
もう一度その温もりにその優しさに包まれて生きたい 払い落としても消えない愛がひとつあるの それで強くいられる
どんなに傷ついても、心に愛情が残っている限り強くいられる。
ただ、"もう一度"という言葉があるので、主人公に愛情をくれた人はもういないことがわかる。
はたして、その人とは誰なのか。
私の解釈としては、それは"母親"である。
ひとこと
愛があれば強くなる
【放たれる/歌詞解釈②】母親の聖なる愛
誰にとっても、"母親"というのは生まれて初めて愛情を与えてくれる人だ。
そんな母親に与えられた愛情というのは、どんな人から受ける愛情よりも深くて強い。
2番の歌詞では母親を連想させる歌詞が登場するので引用してみた。
産まれてきた ただそれだけで 愛されてる証
私たちは今現在生きている。
それはつまり、母親がいる(いた)ということ。
たとえ母親がいなくなったとしても、母親から産まれてきた私たちはいつまでも愛情が心に残っている。
主人公の傷ついた心はそんな母親の愛によって、空高く「放たれる」。
一見するとこの曲は失恋ソングかと思うが、実際は母親の聖なる愛をテーマにした深い内容になっているのだ。
ひとこと
"母の愛"に勝るものはない
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まとめ
地味だけど味わい深さがあるので良しとしよう。
1回よりも2回、2回よりも3回というように、聴けば聴くほど良さがわかる曲だと思う。
ひとこと
じんわりと胸に染みる
「放たれる」の評価
5点満点中3点
シングルとしては影が薄い