出典:https://www.amazon.co.jp
1996年6月24日発売。Mr.Children初のコンセプトアルバム(アルバム全体で1つの作品となっているもの)である。コンセプトアルバムのため、6thシングル「Tomorrow never knows」から9thシングル「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」はテーマに合わないため未収録となった(次作『BOLERO』にそれらは収録)。オリコン週間最高順位1位を難なく獲得。累計売上は274万枚。こんな暗いアルバムにもかかわらず驚異的な売上なのは、さすがミスチル現象といわれるブレイク期だからこそだ。
この記事の概要
- 『深海』のみんなの評価は?
- 『深海』とは一体どういうアルバムなのか?
- 『深海』の全収録曲レビュー一覧
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ミスチル/5thアルバム『深海』
ミスチル/5thアルバム『深海』のみんなの評価は?
ひとこと
誰もが認める歴史的名盤!!!
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ミスチル/5thアルバム『深海』の特色
元々のアルバムタイトルは『シーラカンス』。
メンバーに打診したところ「深海?」と返ってきたため、それが印象深かったこともあり『深海』になった。
全体的に重くて暗い。
しかし、このアルバムはMr.Children屈指の名盤と呼ぶ人も少なくない。
それは、「深海」というテーマをベースとした曲の構成があまりにも素晴らしすぎるからである。
何者かが海に飛び込む1曲目の「Dive」。
そして、私たち聴き手までもが深海へと連れて行かれるような2曲目の「シーラカンス」。
最高のオープニングである。
個人的にMr.Childrenのアルバムの中では、このオープニングの完成度はぶっちぎりでトップだ。
そこから繰り広げられる、失恋・社会に対する怒り・生と死・浮気などといった後ろめたさのあるテーマを掲げた作品たち。
まさに深海のような、暗闇の中を必死でもがきながら泳いでいく感覚。
これはこのアルバムを聴かなければ得ることのできない感覚である。
そして、アルバムのエンディングで流れる水音。
これは深海から出ようとしているのか、はたまたより深く潜っているのか。
聴き手にそんな疑問を残して、このアルバムは終わる。
聴き手はこのモヤモヤしたエンディングをより理解するために、もう1回『深海』を聴きたくなる。
そして、これが永遠にループするだろう。
それぐらい、『深海』の、重力のように聴き手を引きつける魅力はすさまじいものなのだ。
このアルバムをより豪華に仕立てているシングル達にも触れないわけにはいかない。
あるがままで生きることができないという人間の弱さを肯定的にとらえた名曲「名もなき詩」。
いつかは散る運命、それでも、清く美しい存在でありたいと願う11thシングル「花 -Mémento-Mori-」。
そして、痛烈な社会風刺と善悪の表裏一体を残酷なほどリアルに描いたハードロック「マシンガンをぶっ放せ」(シングルカット)。
これらシングル3曲は、まさに『深海』の3本柱のようなものなのだ。
ちなみに、本作発売後のアルバムツアー『regress or progress '96-'97』では『深海』に収録された全14曲をそのままの曲順で演奏するという異例の演出が行われた。
たしかに、『深海』は14曲で1つのようなものなので、こういう演出を行ったのは当然だ。
『深海』は 次作『BOLERO』の中の"1曲"!?
桜井は『深海』に関して「深海』は『BOLERO』の中の1曲として捉えている」と発言している。
元々、発売前には「青盤(『深海』)」と「赤盤(『BOLERO』)」による2枚組という情報も流れていた。
それらをふまえると、やはり『深海』というのはミスチルのアルバムの中でもかなり異質で、桜井自身もはやアルバムとして捉えていないのだ。
14曲を1つにまとめて、1トラックにするという案もあったという。
名盤なだけに、1トラックにした『深海』というのも聴いてみたいものだ。
ひとこと
異質なアルバム。。。
ミスチル/5thアルバム『深海』の全収録曲レビュー一覧
各曲をクリックするとレビュー記事にとびます。
1.Dive(インストゥルメンタル)
2.シーラカンス
3.手紙
4.ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜
5.Mirror
6.Making songs(インストゥルメンタル)
7.名もなき詩(10thシングル)
9.臨時ニュース(インストゥルメンタル)
10.マシンガンをぶっ放せ(12thシングル)
11.ゆりかごのある丘から
12.虜
13.花 -Mémento-Mori-(11thシングル)
14.深海
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まとめ
もし『深海』を聴いていないのなら、絶対に聴くべき(^^)/。
聴かなきゃ損である。
発売から20年以上経った今でも色褪せることなく『深海』特有の魅力を放っており、アルバム自体に根強いファンがいるのも事実。
きっとこれからも語り継がれていく、日本の音楽史に名を刻む名盤だと思うのでぜひ『深海』の良さをとことん味わってほしい。
今からでも遅くはない。
『深海』はあなたが訪れるのを待っている・・・
ひとこと
ぜひ『深海』に潜ってみよう。。。