収録アルバム『深海』のタイトル曲であり、エンディングナンバーでもある。2曲目の「シーラカンス」と内容が繋がっており、2曲で1曲と言っても過言ではない。
>>>"深海"へと連れて行かれる「シーラカンス」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
この記事の概要
- 「深海」のみんなの評価は?
- 「深海」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/5thアルバム『深海』の14曲目「深海」
そもそも「深海」って?
Mr.Childrenが1996年6月24日に発売した5thアルバム『深海』に収録されている。
暗いアルバムである『深海』を締めくくるのにふさわしい暗い1曲。
元々インストゥルメンタルの予定だったが、結局は歌詞が付けられたという。
2曲目の「シーラカンス」を聴いておくと、より内容が分かりやすくなるだろう。
>>>"深海"へと連れて行かれる「シーラカンス」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ちなみに前曲「花 -Mémento-Mori-」から曲間なく始まるため、初めて聴いたときは突然すぎてびっくりした(^_^;)
>>暗くて重たい雰囲気の中に"明るさ"が。。。「花 -Memento-Mori-」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
最後の"水中のSE"まで聴いてほしい
「深海」のみんなの評価は?
ひとこと
『深海』の世界観が最大限に活かされている
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ここからは管理人の「深海」独自解釈!
【深海/歌詞解釈①】『深海』の本当の意味とは?
まずは冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
僕の心の奥深く深海で君の影揺れる あどけなかった日の僕は夢中で君を追いかけて 追いかけたっけ
アルバムのエンディングナンバーで初めてタイトル『深海』の意味が明かされる。
つまり、深海とは"自分自身の心の奥"を意味しているのだ。
ちなみに、深海は宇宙と同じくらい今だに謎が多いことで知られている。
心の奥を"深海"と例えているのは、主人公自身も自分の心の奥(つまり、本心)がどういうものなのか分かっていないからなのだ。
まだ純粋だった主人公は夢中になって夢を追いかけていた。
そして今ではもうそんな熱量もない。
だけれども、深海のような主人公の心の奥にまだ"君の影揺れる"。
ひとこと
「君=シーラカンス=夢」
【深海/歌詞解釈②】主人公の夢とは何だったのか?
はたして主人公が追いかけていた夢とはどういうものなのだろう。
作詞は桜井なので主人公=桜井なはず。
つまり、主人公の夢とは「音楽で成功して、何不自由なく幸せに暮らしたい!」だ。
しかし、主人公の夢は達成されなかった。
音楽では成功したけれど、幸せな暮らしを手に入れることはできなかったのである。
当時のMr.Childrenはブレイク期であり、桜井は全てを手に入れたはず。
それでも、『深海』というあまりにも暗すぎるアルバムを制作したりと、桜井に悩みや苦しみがあったことは確か。
この曲のなかで、当時の桜井の思いがシンプルに表現している歌詞があるので引用したい。
空虚な樹海を彷徨うから 今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ
死ぬことにさえ憧れを抱いている・・・。
当時の桜井は本当に苦しい思いをしていたのだろう。
まさにアーティストの光と闇が顕著にあらわされている。
表面的にはMr.Childrenのブレイクで最高の気分だと思われがちだが、実際は違うのだ。
ひとこと
死にたくなるほどの経験をしていたのか。。。
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まとめ
ラストは桜井が狂ったように、"連れてって"や"連れ戻して"を連呼する。
これはおそらく桜井の「世間に認知される前の、純粋で、やりたいことがやれた日々に連れ戻して」という切実な願いが込められているのだ。
そして、そんな桜井の歌声の後に流れる水音。
これははたして海から出ようとしているのか、それとも深く潜っているのか・・・。
聴き手はこのモヤモヤ感に浸りながら、アルバムを聴き終えることが出来るのだ。
このアルバムだからこそ素晴らしくなるエンディングである。
ひとこと
潜っているのか脱出しているのか、解釈はあなた次第
「深海」の評価
5点満点中3点
アルバム通してなら聴くけど、1曲単位では聴かないかなぁ