1分48秒というかなり短い弾き語りソング。タイトルの「So Let's Get Truth」は日本語で"だからこそ真実を手に入れましょう"という意味である。
この記事の概要
- 「So Let's Get Truth」のみんなの評価は?
- 「So Let's Get Truth」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/5thアルバム『深海』の8曲目「So Let's Get Truth」
そもそも「So Let's Get Truth」って?
Mr.Childrenが1996年6月24日に発売した5thアルバム『深海』に収録されている。
演奏時間が1分48秒とかなり短い、弾き語り社会風刺ソングである。
タイトル名には「こんなしがない世の中だから、真実を見極めなければならない」という意味が込められている。
ちなみに、収録アルバム『深海』の中ではこの曲から3曲続けて社会風刺ソングとなっている。
弾き語りのこの曲、つまり、社会に対する静かな怒りが次曲「臨時ニュース」(インストゥルメンタル)が引き金となり、「マシンガンをぶっ放せ」で爆発するという構成だ。
>>>あえてミリオンヒットを逃した!?「マシンガンをぶっ放せ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
"弾き語り"というのが社会に対する"静かな怒り"を表現していて良い
「So Let's Get Truth」のみんなの評価は?
ひとこと
社会風刺ソングだから好き嫌いは別れる
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ここからは管理人の「So Let's Get Truth」独自解釈!
【So Let's Get Truth/歌詞解釈①】ホームレスに同情してる場合じゃない
1番の歌詞ではホームレスを見かけた主人公の様子を描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
ゴミのようなダンボール そこで眠る老婆 錆びた夢の残骸 明日は我が身
ホームレスの老婆を見かけた主人公。
そんな老婆を主人公は"錆びた夢の残骸"と表現した。
夢を追いかけ、並みの暮らしさえも失ってしまったのだろうか。
人生の最終地点がゴミのようなダンボールでの暮らしというのは誰もが嫌がるはず。
そんな社会からはみ出てしまった者に主人公は同情をしたのだろう。
しかし、よくよく考えると、そんなホームレスの老婆なんて赤の他人。
しくじり先生とまではいかないが、主人公は「あんな風にならないようにしよう」と思ったのである。
8thシングル「【es】〜Theme of es〜」の歌詞を引用すると、"何が起きても変じゃない"世の中だ。
>>>1995年という"激動の年"に発売された「【es】 〜Theme of es〜」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
いつ自分があの老婆のようになるかわからない。
もしかしたら明日にでも人生が一転してしまうかもしれない。
そんな殺伐とした世の中を、ホームレスという社会のはみ出し者にとる主人公の態度(明日は我が身と思いながら素通り)によってあらわしているのだ。
ひとこと
誰でも素通りしちゃう。。。
【So Let's Get Truth/歌詞解釈②】あまりにも直接的な社会風刺
2番の歌詞は直接的な社会風刺となっている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
短命すぎた首相を嘆くTV BLUES みんな苦笑してる
当時から日本では首相がすぐに辞任してしまうことがわかる歌詞である(^_^;)。
そんなあまりにも短命すぎる首相を嘆いているTV。
そして、それを苦笑して見ている国民。
なんだか、世の中がドンヨリと暗くて、鬱々とした雰囲気を立ちこめていることがわかる。
ひとこと
いやな雰囲気だ。。。
【So Let's Get Truth/歌詞解釈③】私たち「愛の結晶」は今日も生きるために必死です
Cメロの歌詞では主人公の自虐的な様子を描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
我は思想を持たぬ愚連隊です 若きこの世の雑草です 団塊の世代が産んだ愛の結晶は今日もwalking in the street
"愚連隊"とは、「ぐれる」から派生した言葉で、"不法行為を行う不良たち"のこと。
つまり、思想を持たないということを不法行為の1つだと表現しているのだ。
たしかに、思想を持たないことは悪いというイメージがある。
思想を持たないといけないという強迫観念にとらわれがちな世の中を、主人公は皮肉を込めて歌っているのだ。
"団塊の世代が産んだ愛の結晶"とは、まさに桜井と同世代の人たちのことだ。
ようするに、60年代後半から80年代前半に生まれた人たち。
そんな愛の結晶たちは今日も生きている。
どんなに冷たい世の中であろうとも・・・
ひとこと
1996年当時、「愛の結晶」はまだ若かった。彼らは世の中に対して何を思っていたのだろうか。。。
【So Let's Get Truth/歌詞解釈④】昨今の教育方針に喝を入れる主人公
3番の歌詞では教育を批判をしている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
子供らはたんこぶ作らず遊び 隣に習への教養を植え付けられ 顔色見て利口なふり
これはゆとり教育に対しての批判だろう。
日本の教育の歴史を見てみると、ゆとり教育は広義としては、1980年から始まっている。
この曲の収録アルバム『深海』が発売されたのは1996年。
そのあたりの時期は土曜日が休日になったり、「ゆとり」を重視した学習指導要領が導入されたりと、ゆとり教育が本格化していた。
ゆとりという柔らかくなった教育方針に、主人公は批判的なのだ。
ひとこと
1996年は教育関係のことも色々移り変わっていた
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まとめ
移り行く世の中を生きていく私たち。
1番の歌詞にあったホームレスの老婆のようにならないためにも「So Let's Get Truth」、つまり、真実を見極めて生き抜かなければいけないのである。
演奏時間が短いながらも、とてもメッセージ性が強い1曲だ。
ひとこと
真実を見極めていこう
「So Let's Get Truth」の評価
5点満点中3点
短いメッセージソング