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2002年12月11日発売。前作「Any」からおよそ5ヶ月ぶりの発売となった。
>>>桜井自身もこの曲に励まされた!?「Any」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
前作発売直後に桜井が小脳梗塞を発症してしまい休止していたため、本作は復帰作でもある。
この記事の概要
- 「HERO」のみんなの評価は?
- 「HERO」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/24thシングル「HERO」
そもそも「HERO」って?
Mr.Childrenが2002年12月11日に発売した24thシングル。
2002年は本作含めシングルを3作発売しており、ミスチルが1年でシングルを3作以上発売するのはこの2002年が最後である(2018年7月現在)。
家族に向けた愛情をテーマにしており、涙を誘う1曲に仕上がっている。
ただ、メッセージ性がかなり強い1曲でもあるので、胸やけするというか・・・。
良い曲なのは間違いないけれど、何回も聴こうと思えない。
桜井が小脳梗塞から復帰した初の作品という話題性もあって、累計売上は55万枚と前作から5万枚増加した。
ひとこと
胸やけする1曲。。。
「HERO」のみんなの評価は?
ひとこと
歌詞が良い
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ここからは管理人の「HERO」独自解釈!
【HERO/歌詞解釈①】「HERO」にはなりたいけれど・・・
1番の歌詞では臆病者になってしまった主人公の様子が描かれている。
愛する人ができたから臆病者になってしまった主人公。
AメロBメロで語られるヒーローのたとえ話はすごく胸を打つ。
誰か一人の命で世界が救えるとしたら・・・。
もし、本当にそんな状況になったらどうしよう。
名乗り出るのは想像を超えた勇気が必要だろう。
自分の命と引き替えに世界を救う。
まさしく「HERO」になれることは間違いない。
しかし、主人公はそんな状況になったとき、名乗り出ようとはしない。
次の引用した歌詞を見てほしい。
愛すべきたくさんの人たちが僕を臆病者に変えてしまったんだ
この歌詞は聴き手をほろ苦い思いにさせてくれる。
"愛すべきたくさんのひとたち"が主人公の周りにいることはとても良いこと。
しかし、そんな人たちのせいで主人公は臆病者になって"しまった"。
見方によって良い歌詞にもとらえられるし悲しい歌詞にもとらえられる。
ひとこと
この1番の歌詞の例えは秀逸過ぎる
【HERO/歌詞解釈②】世界の「HERO」にはなれなくても
世界のために名乗りはしないけれど、やっぱり「HERO」になりたい気持ちは主人公にある。
1番のサビの一部を引用したので見てほしい。
でもヒーローになりたい ただ一人君にとっての
切実な願い。
世界中のヒーローにはなれないけれど、"君"だけのヒーローにはなりたい。
主人公は臆病だけれど、優しい心は持っているのだ。
ひとこと
誰もがヒーローになりたい
【HERO/歌詞解釈③】2番からメッセージ性がより強く
2番の歌詞からメッセージ性が強くなる。
最後に次の引用した歌詞を見てほしい。
駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく
この歌詞の"駄目な映画"というのは戦争やテロのことであろう。
1番の歌詞では命は世界が救えるものだと描いていたのに、この2番の歌詞では簡単に捨てられる命を描いている。
まるで命の不平等さを訴えかけているようだ。
ちなみに、2番の歌詞に子どもに対するメッセージも込められている。
子どもが大人になることの嬉しさを歌っている。
桜井の子ども好きな性格が反映されているので、子持ちの方はより共感するはず。
ひとこと
命は不平等なのだろうか
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まとめ
年末に発売されただけあってか、どこか冬の切なさと、年末の華やかさをこの曲に感じる。
命という重たいテーマは、10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』でも扱っている。
>>>ポップなミスチルがついに帰ってきた!10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』【アルバムレビュー】
おもしろいのがこの曲、桜井が病で倒れる前にほとんど完成していたということ。
内容的にも倒れた後に製作されたと思っていたのだが。
こういう運命的なエピソードを知ると、音楽というのはより深みを私たちに与えてくれる。
ベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 〈micro〉』
「HERO」の評価
5点満点中3.5点
こういう重たいテーマの曲をシングルで出せるくらいミスチルは大御所になったんだなぁと感じる