優しギターサウンドが心地良いハートフルナンバー。不安や悩みを吐露しつつも、新しいことを始めようとする主人公はまさに当時のミスチル(桜井)を思い起こさせる。
この記事の概要
- 「I wanna be there」のみんなの評価は?
- 「I wanna be there」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
ミスチル/18thアルバム『REFLECTION』({Naked}のみ})の収録曲「I wanna be there」
そもそも「I wanna be there」って?
Mr.Childrenが2015年6月4日に発売した18thアルバム『REFLECTION』({Naked}のみ)に収録されている。
この曲はまさに『REFLECTION』制作当時の桜井の心境がリアルなまでに反映されている。
人は何か新しいことを行うときは希望を持つ。
この曲の主人公も希望を持っている。
バカらしいし、絶対に叶うわけなんかないのかも。
それでも、"希望を持つ"ということはやっぱり意味がある。
「足音 〜Be Strong」の歌詞もそうだけれど、やはり桜井はどこか不安があったに違いない。
>>>"深い意味"がある35thシングル「足音 〜Be Strong」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
それは小林武史というミスチル育ての親と離れることによる、人気の低迷、そして音楽の質の低迷。
不安と希望が入り混じった桜井の心境がひしひし伝わる1曲だ。
ひとこと
デビュー当時から付き添った小林武史(プロデューサー)との決別はそうとうな覚悟がないとできないと思う
「I wanna be there」のみんなの評価は?
ひとこと
キャッチーだし、何と言っても歌詞が最高
スポンサーリンク
ここからは管理人の「I wanna be there」独自解釈!
【I wanna be there/歌詞解釈①】"置換え"ができるからこそ特別感がある
冒頭の歌詞で大まかなストーリーが把握できる。
不眠症になりそうな寝苦しい夜がここ数日間続いて あるとき思い立った
主人公は不眠症になりそうなくらい、精神的に追い詰められていた。
そんな自分を変えるために、新しいことを始めようとするのだ。
この曲では明確な主人公の様子が分からない。
「なぜ精神的に追い詰められているのか」と「何を始めようとしているのか」は特に分からない。
だからこそ、ファンは主人公をミスチル(桜井)に置換えることができるのだ。
「なぜ精神的に追い詰められているのか」というのは、育ての親であるプロデューサー小林武史と決別したこと。
そして「何を始めようとしているのか」というのは、ライブ⇒アルバム発売という異例のルーティンを行ったこと。
このような置換えができるからこの曲は何か特別な雰囲気を感じる。
ひとこと
これ以外にもいろいろな置換えができると思う
【I wanna be there/歌詞解釈②】「生きていること」に感謝
タイトルの「I wanna be there」は日本語で"私はそこに行きたい"。
現状とは違うどこかに行きたい、つまり新しい自分になりたいということだ。
特に2番の歌詞には、誰もが共感できることをリアルに描いている。
負けそうになったときの旅の道連れを 部屋中探して回った でも結局見つからなかった
この歌詞は「自分が不利な立場に置かされたときに助けとなる精神安定剤は何か?」を私たちに問いかけている。
誰もが"精神安定剤的な何か"があるはず。
例えば好きな音楽を聴いたり、好きな映画を観たり、はたまた恋人と過ごすなど。
しかしながら、この歌詞を見てみると主人公にはそのような"精神安定剤的な何か"が無いのだ。
最初に私がこの歌詞を見たときは「可哀想な主人公だな」と思ってしまった。
でも、実はこの歌詞というのは「案外みんなそんなもんでしょ?」と問いかけてることに最近気付いた。
つまり、何をするにしても結局は"自分自身"が全てなのだ。
直後の歌詞を引用したので見てほしい。
「生きていること」にもっと感謝して生きていきたい
なぜ人は不安になってしまうのか、悩んでしまうのか。
"精神安定剤的な何か"に触れるよりも、「生きていること」だけで精神が安定するのではないか。
ようするに、"自分自身"が存在している限り不安になることもないし悩むこともない。
どこか哲学的なメッセージを含んだ内容になっているのだ。
ひとこと
生きているだけで十分
スポンサーリンク
まとめ
不安や悩みを吐露した内容になっているにも関わらず、聴き手を励ます内容にシフトチェンジしているのが流石。
前曲「遠くへと」と同じように"前に出ないという潔さ"が逆に胸に響く。
>>>俳句のように胸に染み渡る1曲「遠くへと」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
優しさの中に「新しいことをやりたい」という力強い想いがしっかりと伝わる。
ひとこと
派手なメロディーでもないのに、なぜかインパクトがある1曲
「I wanna be there」の評価
5点満点中4点
「生きていることにもっと感謝して生きていきたい」