明るい曲調ではあるが、この曲が描いているのは"死"。3分32秒と、比較的短めの演奏時間なので肩の力を抜いて聴くことができる。
この記事の概要
- 「いつでも微笑みを」のみんなの評価は?
- 「いつでも微笑みを」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の13曲目「いつでも微笑みを」
そもそも「いつでも微笑みを」って?
Mr.Childrenが2002年5月10日に発売した10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』に収録されている。
後にベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 <micro>』にも収録された。
キャッチーで聴きやすいメロディーだけれど、"死"を描いた歌詞がどこか切なさを帯びている。
「いつでも夢を」にインスパイアされた
タイトルの読み方は「いつでもほほえみを」。
桜井曰く、橋幸夫と吉永小百合の「いつでも夢を」という1962年に発売された楽曲にインスパイアされて製作されたという。
そのため、サビではその「いつでも夢を」を指している歌詞が登場する。
「いつでも夢を」は何十年も前に発売された楽曲なので、今聴くとちょっと古くささを否めない。
それでも情緒があってノスタルジーを感じる歌謡曲だ。
ひとこと
"死"について考えさせられる1曲
「いつでも微笑みを」のみんなの評価は?
ひとこと
"懐かしさ"と感じる人が多い
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ここからは管理人の「いつでも微笑みを」独自解釈!
【いつでも微笑みを/歌詞解釈①】お葬式を見た主人公の思いは?
誰かのお葬式を見かけた主人公が、命のはかなさを考えるところからこの曲は始まる。
いつかは自分もその"誰か"のように、命が果ててしまう・・・そんな悲観的な考えが主人公の頭をよぎるのだ。
ただ、主人公は生きることに対して不満を抱いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
何もかも思い通りになったとしても すぐ次の不満を探してしまうだろう
生きていても不満ばかり。
それでも死ぬのは恐い・・・。
ネガティブな主人公は八方ふさがり状態にあるのだ。
そんな主人公だからこそ、うたうべき歌がある。
それがこの曲の由来にもなった楽曲「いつでも夢を」だ。
この歌が主人公の心の闇を晴らしてくれる。
ひとこと
歌には不思議な力があるから。。。
【いつでも微笑みを/歌詞解釈②】命は果てても、死ぬことはない。
この曲は構成的にはかなり短くて、Aメロ→Bメロ→サビ×2→Cメロという流れである。
つまり、2番が存在しないの。
サビで「いつでも夢を」という歌が心を救ってくれると気付いた主人公。
そして、Cメロではネガティブだった主人公がポジティブな考えに変わる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
もし僕がこの世から巣立って逝っても 君の中で僕は生き続けるだろう
いつかは誰もが死にゆく運命。
それでも、記憶の中に自分が居続けるかぎり、命は果てても死ぬことはない。
そう思うことで主人公の死に対する恐怖は軽減されたのだ。
だからこそ、いつでも微笑みを。
微笑みながら、明くる楽しく生きた方が得なのである。
ひとこと
楽しく生きていこう
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まとめ
"死"を描いており、どこか切なさを感じるけれど、最後の最後にはしっかりと明るく終わらせているのが良い。
いつかは誰もが死んでゆくことは分かっている。
それでも"死ぬ"というのは心臓が止まるときではなく、誰の記憶からもなくなるとき。
この曲が提示するメッセージは、生きることの素晴らしさを教えてくれる。
こういう曲こそ、本当の"歌"と呼べるのかもしれない。
ベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 〈micro〉』
ひとこと
考えさせられて、心を振わせる曲こそが本当の"歌"だと思う
「いつでも微笑みを」の評価
5点満点中4点
「命は果てるもの 分かってはいるけど」