収録アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』のアルバムタイトルナンバーであり、エンディングナンバー。壮大で美しいメロディーと、ファンとミスチル自身に向けたと思われる内容が、まさに10thアルバムという節目の作品を締めくくるのにぴったりだ。ちなみに、3曲目「Dear wonderful world」は「It's a wonderful world」の簡略版なので、本記事でまとめてレビューする。
この記事の概要
- 「It's a wonderful world」のみんなの評価は?
- 「It's a wonderful world」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の15曲目「It's a wonderful world」
そもそも「Dear wonderful world」って?
Mr.Childrenが2002年5月10日に発売した10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』に収録されている。
ちなみに、3曲目「Dear wonderful world」は15曲目「It's a wonderful world」の簡略版なので、まとめて本記事でレビューする。
「Dear wonderful world」は約2分17秒というかなり短い演奏時間である。
「It's a wonderful world」の一部の歌詞から成り立っている、いわゆるアルバムの世界観を提示する重要な1曲だ。
曲のラストには実際にカフェでメンバーたちが録音したウェイトレスの声や店内のBGMが収録される。
前曲「蘇生」がとても壮大で比較的高貴なものだったので、このカフェの音声が私たち聴き手を良い意味で現実に戻してくれるのだ。
>>桜井がかけられた"魔法"とは?「蘇生」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
そもそも「It's a wonderful world」って?
アルバムタイトルナンバーであり、エンディングナンバーでもある。
壮大で美しいメロディーが『IT'S A WONDERFUL WORLD』の世界観を見事に体現している。
また前曲が「優しい歌」というメッセージ性の強い曲だというのもポイント。
>>>ファン、そしてミスチル自身に向けた1曲「優しい歌」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
「It's a wonderful world」も「優しい歌」と同じく、ファンとミスチル自身に向けた内容になっている。
つまり、10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』というのは「節目の作品でもあり、"いままで"と"これから"のファンとミスチルに向けた1枚」なのだ。
歴史的名盤『深海』を意識している・・・?
ちなみに、序盤と終盤にアルバムのリード曲を配置する構成は5thアルバム『深海』と非常に似ている。
>>>歴史に残る大名盤。。。!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
『深海』も2曲目に「シーラカンス」、14曲目に「深海」というアルバムリード曲を配置している。
>>>"深海"へと連れて行かれる「シーラカンス」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
>>>脱出か、それともより深くへと潜っているのか。。。「深海」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
これは推測だが、やっぱり10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』は『深海』をかなり意識していると思う。
暗い雰囲気の『深海』に対して、明るい雰囲気の『IT'S A WONDERFUL WORLD』。
ベストアルバムを発売して一区切りがついたミスチル。
まさに「深海から脱出し、あの頃とは違う新しいミスチル」を体現したアルバム構成になっているのだ。
ひとこと
やっぱりメモリアル感が強いアルバム
「It's a wonderful world」のみんなの評価は?
ひとこと
意外と賛否両論。。。
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ここからは管理人の「It's a wonderful world」独自解釈!
【It's a wonderful world/歌詞解釈①】泣けるほどの最高なメッセージ
「It's a wonderful world」はとても美しい曲調のアルバムエンディングナンバー。
これからのミスチル、そしてファンに向けてのメッセージが含まれた集大成的な1曲になっている。
まずは次の引用した歌詞を見てほしい。
忘れないで君のことを僕は必要としていて 同じようにそれ以上に想っている人もいる
この歌詞、素晴らしすぎると思う。
"僕"というのは桜井(ミスチル)のこと。
そして、"君"とはファンのことである。
この歌詞は桜井自身よりももっと"君"を大事にしている人がいるんだよというメッセージなのだ。
なんて素晴らしいメッセージなんだろうか・・・(泣)。
ファンへの想いと同時に慰めてくれる内容が含まれている、最高の歌詞だ。
ひとこと
最高
【It's a wonderful world/歌詞解釈②】ミスチル「まだまだやれるぜ!」
最後にミスチルの覚悟がうかがえる歌詞を引用したい。
あなどらないで 僕らにはまだやれることがある
「It's a wonderful world」というのは日本語で"素晴らしき世界"という意味。
しかし、曲中では"醜くも美しい世界"という歌詞が登場する。
なぜ"醜くも"というネガティブな表現が登場させたのだろうか。
これは元々アルバムタイトル(仮)の『この醜くも美しい世界』に由来しており、醜い世の中かもしれないけれど、美しくて素晴らしい何かがたくさんあるんだよというメッセージだ。
デビュー10周年を迎えて、数々の記録を樹立し、やり残すことがないと思われても仕方ないミスチル。
そんな彼らが"まだやれることがある"という覚悟を頼もしく歌い上げるのだ。
一生ミスチルについていきたい!と思わせてくれるアルバムエンディングナンバーだ。
ひとこと
ミスチルは宣言どおり、10周年以降も数々の名曲を世に出した
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まとめ
アルバムを締めくくるのに、これ以上にないほどの完成度だと思う。
メモリアル感のある『IT'S A WONDERFUL WORLD』が名盤扱いされているのは、キャッチーで耳になじみやすい曲が多いからというのもあるだろうが、やはり「Dear wonderful world」と「It's a wonderful world」の2曲がアルバム全体の完成度を底上げしているからだと思う。
ひとこと
素晴らし過ぎるエンディングナンバー
「It's a wonderful world」の評価
5点満点中5点
10thアルバムを代表する曲