デジタルなイントロから始まるダークロックソング。マイナーな曲調であり、さらには"薬物中毒者"を描いたような歌詞なので一般ウケはしない。ただ、インパクトは大きいので、個人的にはこの曲の印象は強い。
この記事の概要
- 「addiction」のみんなの評価は?
- 「addiction」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
ミスチル/19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲「addiction」
そもそも「addiction」って?
Mr.Childrenが2018年10月3日に発売した19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲。
アルバムの中では最も攻撃的なナンバー。
また、最も一般ウケのしないナンバーでもある。
こういう一般ウケしないダークな作風の曲を1~2曲収録してあるのがミスチルアルバムの近年の傾向でもある。
デジタルなイントロからすでに不穏な雰囲気を漂わせており、4thアルバム『Atomic Heart』の作風を彷彿とさせる。
>>>340万枚を記録したモンスターアルバム!4thアルバム『Atomic Heart』【アルバムレビュー】
キャッチーではないけれど、曲調的にも内容的にもインパクトが大きいので、個人的には印象が強い。
ひとこと
イントロから強烈なインパクト!
「addiction」のみんなの評価は?
ひとこと
イントロのデジタル感がほんとにいいんだよなー笑
スポンサーリンク
ここからは管理人の「addiction」独自解釈!
【addiction/歌詞解釈①】オタクに対する偏見を遠回しに描いている
タイトルの「addiction」とは日本語で"中毒"という意味。
さらに言うと、特に"薬物中毒"という意味で使われるらしい。
たしかに、歌詞を見てみると「addiction」は薬物中毒者の曲だと分かる。
ただ、あの天才作詞家・桜井和寿が単なる薬物中毒者の歌詞を書くだろうか?
きっと桜井なら、"薬物中毒"というテーマから何か普遍的なテーマへと派生して歌詞を書いているはず。
実際、歌詞には"薬物"などといった直接的な歌詞は登場しない。
そう考えると、この曲は"何か"に熱中している人を描いていると解釈することができる。
何かに熱中している人、つまり◯◯オタク。
そういうオタクに対する世間の目は冷たい。
特に、アイドルオタクやアニメオタクに対してはいまだに偏見がはびこっている。
そういう偏見を持っている人からすると、"オタク"というのは"薬物中毒者"となんら変わりないのかもしれない。
この曲はタイトルからして「薬物中毒者を描いている」ように見せかけている。
つまり、聴き手に「薬物中毒者を描いている」とミスリードさせることで、実は「薬物中毒者を描いていると捉えてしまったあなたは無意識的にもオタクに対する偏見がある」という警告を示している。
まあ、これはあくまで私の解釈なので真偽は分からない笑。
ひとこと
桜井のことだから、単なる薬物中毒者の曲ではないとは思うんだよなあ
【addiction/歌詞解釈②】オタクに対する世間の目は冷たい
オタクに対する世間の冷たい目。
これを的確に表しているのが2番の歌詞だと私は思っている。
上級者は誰にも感づかれぬように
上手いことやってるらしい
あちら側の自分と
ここで生きる自分を
冷静にコントロールして
一見すると、薬物を使用していることをバレないようにするという歌詞に見える。
でも、深読みすれば「自分が◯◯オタクであることをバレないようにする」という歌詞に捉えることができる。
"上級者"、つまり"オタクという存在は冷たい目で見られてしまうとわかっているオタク"。
人前では冷静にコントロールして、自分が◯◯オタクであることを隠す。
これは経験ある人にはすごく共感できることだと思う。
ひとこと
"オタク"という言葉は、一昔前はほんとに差別的というか蔑んだような言葉だったと思う。
スポンサーリンク
まとめ
かなりマイナーなので一般ウケはしない。
ただ、ダークな作風が好きな人や4thアルバム『Atomic Heart』の雰囲気が好きな人にはハマる曲なはず。
>>>340万枚を記録したモンスターアルバム!4thアルバム『Atomic Heart』【アルバムレビュー】
ふと思ったけれど、こういう曲が多く収録されていた『Atomic Heart』って結構挑戦的なアルバムだったんだなぁ。
もし、『重力と呼吸』にこういうダークな作風の曲がもう1曲収録されていたら、より聴きづらいアルバムになっていたに違いない。
ひとこと
単体で聴くことはないかなぁ
「addiction」の評価
5点満点中2点
印象は強いが、好きこのんで聴くことはない