出典:https://www.amazon.co.jp
2ndシングル『KI』の収録曲。完成度が非常に高く、シングルの表題曲になってもおかしくないレベル。アコースティックギターがメインのシンプルな曲調なのだが、それがこの曲の内容と相性が良くて、物語にすんなり没入できる。
この記事の概要
- 「静かな雨」のみんなの評価は?
- 「静かな雨」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
稲葉浩志ソロ2ndシングル『KI』の2曲目「静かな雨」
そもそも「静かな雨」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した二枚目のシングル『KI』の2曲目に収録されている。
1曲目の「AKATSUKI」とは打って変わって、アコースティックギター主体のしっとり落ち着いた曲になっている。
>>>最高に男らしい「AKATSUKI」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
雨の日の湿っぽさと朝の気だるさ、そして"君に似た人"を見つけ高鳴る鼓動。
それらが絶妙に混じり合った、非常に完成度の高い1曲になっている。
小説のようなストーリーテリング
けだるい雨降る朝に主人公がむかし付き合っていた恋人(に似た人)を見かけるという物語。
歌詞には"君によく似た人"と、主人公が「本当にむかしの恋人なのかな・・・?」という曖昧な状態が終始続くのが素晴らしい。
はたして主人公が見かけたその人は、ただの似た人だったのか、それとも・・・。
そんなモヤモヤ感が聴き手にまで伝わってくる。
そのため私たち聴き手は小説を読み終えたかのようにこの曲を聴き終えることができる。
「静かな雨」は何位にランクイン?
ひとこと
これはかなり名曲
「静かな雨」のみんなの評価は?
素晴らしすぎます!!
で結局「君に似た人」は「君」だったんでしょうかね。
永遠のなぞですか…
ひとこと
哀愁が良い。。。
スポンサーリンク
ここからは管理人の「静かな雨」独自解釈!
【静かな雨/歌詞解釈①】朝の渋滞、そして雨。
1番の歌詞では、渋滞の中出勤する主人公の様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
眠くなるようなはやさで水玉を蹴散らしてく 揺れるワイパーを見ながら遅刻のいい理由考える
この歌詞だけでも、主人公がどんな状況にいるかがわかる。
"眠くなるようなはやさ"と"遅刻"という言葉があることで主人公は朝の渋滞の中を出勤をしているんだなと聴き手は理解できる。
こういう端的な歌詞にもかかわらず、聴き手に複数の情報を与えることができるというのはまさに小説のようだ。
ひとこと
小説を読んでるみたい
【静かな雨/歌詞解釈②】けだるい朝に起こる"ある出来事"。
こんなけだるい朝だが、Bメロで一気に状況は変わる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
横にならんだTAXI 後ろにひとり座っているのは君によく似た人
渋滞の中で、主人公が運転する車のとなりにならんだタクシー。
よく見みると、うしろに座っているのは"君によく似た人"だったのだ。
なんという偶然。
しかし、本当に"君"だったのか主人公は曖昧である。
なぜならば、降りしきる「静かな雨」が視界を遮っているからなのだ。
「静かな雨」と対比するかのように、主人公の胸は高鳴っているのであった・・・。
ひとこと
"静かな雨"が見えづらくする
【静かな雨/歌詞解釈③】ノスタルジーに浸る主人公
2番の歌詞では、"君に似た人"を見かけた主人公が昔を思い出して切なくなる様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
真新しいbuilding かすんでる最上階 あの頃あんなのなかったなんて心で話してる
この歌詞で主人公と(君によく似た人という言葉の中の)"君"との関係性がわかる。
"君に似た人"を見かけた主人公はこの歌詞を見てわかるように、過去を思い出しノスタルジーに浸っている。
つまり、2人は恋人関係だったのだ。
心の中であの頃のことを会話していることから、2人のいろいろな想い出がよみがえってきたのだろう・・・。
ひとこと
あの頃を懐かしむ
【静かな雨/歌詞解釈④】何事もなく1日が始まるだけ。
はたして、主人公と"君に似た人"の関係はどのような展開になるのだろうか。
ラストの大サビの歌詞を引用したので見てほしい。
窓を開けて目で追いかけてもそこには誰もいない うすく光の漏れる空を見上げ交差点を曲がる
となりにいたタクシーを目で追いかけても、乗っていたあの人はいない。
つまり、渋滞の途中で降りたのだ。
主人公の淡い期待は消えてしまった。
おそらくもう会うことはないであろう。
こうして、何事もなく主人公の1日は始まるのだった。
ひとこと
"君に似た人"は本当に"君"だったのか。。。
スポンサーリンク
まとめ
「静かな雨」が降っていたのは、意外と主人公にとっては好都合だったのかもしれない。
それはあのタクシーに乗っていた人が、ただの他人だった可能性があるからだ。
そう考えた方が精神的ダメージは少ないはず。
この曲を雨降る朝に聴いたら、もう最高過ぎる。
ぜひこの曲が描く小説のような美しい物語に酔いしれて欲しい。
ひとこと
雨の日といったらこの曲