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1996年11月25日発売。ミニアルバムとしては、4th『FRIENDS』以来4年ぶりである。『FRIENDS』と同じ"冬"を舞台にしてはいるものの、ダークでアダルティーなマニア向けアルバムに仕上がっている。一般ウケしない作風だけれど、累計売上は143万枚と、意外にも前作『FRIENDS』以上の売上げを記録した。1996年は全英詞シングル「Real Thing Shakes」やこういうアルバムを発売するなど、B'zにとってはかなり挑戦的な一年だった。これは、1995年の"大衆に寄った作品が多かった年"の反動によるものだろうか。
この記事の概要
- 『FRIENDS II』のみんなの評価は?
- 『FRIENDS II』とは一体どういうアルバムなのか?
- 『FRIENDS II』の全収録曲レビュー一覧
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B'z/5thミニアルバム『FRIENDS II』
B'z/5thミニアルバム『FRIENDS II』のみんなの評価は?
ひとこと
『FRIENDS』よりもアダルティーで異質
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B'z/5thミニアルバム『FRIENDS II』の特色
B'zとしては、4年ぶりのミニアルバム。
本作以降、ミニアルバムは発表されないので、本作がB'z最後のミニアルバムである。
ちなみに、2002年に『DEVIL』、2012年に『B'z』というアルバムを発売している。どちらも曲数が少ないので、ミニアルバムと捉えることが出来る。ただ、『DEVIL』は韓国限定発売、『B'z』は配信限定。つまり、しっかりとした販売形態をとったミニアルバムは5th『FRIENDS II』が最後なのだ。そのため、『FRIENDS II』が"B'z最後のミニアルバム"だと私は思っている。
前作『FRIENDS』は実験的ではありながらも、「いつかのメリークリスマス」が収録されていたりと、ポップ性のあるミニアルバムだった。
>>>"冬"を舞台にした男女の物語を描くコンセプトアルバム!4thミニアルバム『FRIENDS』【アルバムレビュー】
そんなアルバムの第二弾となる本作。
蓋を開けてみると、『FRIENDS』以上にダークでアダルティーなマニア向け作品に仕上がっていた。
『FRIENDS』は全8曲が一つの物語になっていた。それに対して、『FRIENDS II』は一曲単体の物語。できれば、『FRIENDS』と同じく全曲通して一つの物語になる構成にして欲しかった。
基本的に、B'zのミニアルバムは実験的作品なので、マニア向けになるのは当然と言えば当然。
ただ、『FRIENDS II』はミニアルバム史上随一にダークでアダルティー。
つまり、暗くてエロい雰囲気が漂っているのだ。
当時のB'zにはなかった曲調の曲がほとんどで、"B'zらしさ"を感じさせない。
さらに結構マイナーなので、本当にマニア向け。
私が初めて本作を聴いたときは、「微妙だなぁ…」というのが正直な感想だった。
でも、聴けば聴くほど身に染みてくる。
そして、いつの間にか何回も聴くようになっていた。
今では、B'zのミニアルバムの中では一番好きな作品になった。
私と同じように、最初は微妙だと思う人が少なくないと思う。
作風が作風なので、そう思うことは全然おかしくない。
でも、何回も聴いてると、どんどんハマっていくはず。
ダークでアダルティーな世界に、あなたは引き込まれるだろう。
『FRIENDS II』は"冬"を舞台にしている
『FRIENDS』と同じく、『FRIENDS II』も"冬"を舞台にしている。
『FRIENDS』は、どこか"華やかさを感じる冬"だった。
それに対して、『FRIENDS II』は"孤独で寂しくて静寂な冬の夜"だ。
もし、冬を感じたい人がいるなら『FRIENDS II』を聴いてみるといい。
個人的には、『FRIENDS』以上に"冬"を感じることが出来た。
「マディソン郡の橋」にインスパイアを受けた
『FRIENDS II』の収録曲の歌詞に関して、稲葉は「マディソン郡の橋」に影響を多少なりとも受けてるかもしれないと語っている。「マディソン郡の橋」とは、1992年に小説が刊行され、1995年にクリントイーストウッドが監督で、映画化された作品。
ひとこと
冬を感じるダーク&アダルティーアルバム
B'z/5thミニアルバム『FRIENDS II』の全収録曲レビュー一覧
クリックすると各曲のレビュー記事へととびます。
1.Friends II(インストゥルメンタル)
2.SNOW
3.傷心
5.sasanqua 〜冬の陽(インストゥルメンタル)
6.ある密かな恋
7.きみをつれて
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まとめ
「いつかのメリークリスマス」が収録された4thミニアルバム『FRIENDS』の続編。
>>>"冬"を舞台にした男女の物語を描くコンセプトアルバム!4thミニアルバム『FRIENDS』【アルバムレビュー】
とはいえ、雰囲気は全然違う。
『FRIENDS』のポップさはない。
でも、ダークでアダルティーな世界観は唯一無二。
個人的には、稲葉ソロ作品に通じる"暗さ"を感じる。
本作発売の2ヶ月後には稲葉1stソロアルバム『マグマ』が発売されるので、ある程度通じるものがあるのかもしれない。
>>>暗いけどウルトラ名盤な1stアルバム『マグマ』【アルバムレビュー】
本作はミニアルバムで演奏時間が短いので、『マグマ』よりも全然聴きやすい。というか、『マグマ』が異常すぎるから比べてもしょうがないか(^_^;)。
一般ウケするアルバムではないのは確かだけど、ハマるととことんハマってしまう引力の強いアルバムだと思う。
今現在はソロ活動が増え、B'zブランドが強くなり、実験的な曲も普通のアルバムに収録しても違和感がない。
そのため、ミニアルバムを発売する意義がなくなってしまった。
きっとメンバーもそれを感じ、ミニアルバムをつくらなくなったのだろう。
なんかさみしい気もするけれど、"B'zのミニアルバム"はおそらく『FRIENDS II』が最後だ。
ひとこと
余談だけれど、昔「B'zがついに『FRIENDSⅢ』を発売したぞ!」という夢を見たことがある笑
2021/10/27追記
まさか現実になるとは...!!!
B’z、25年ぶり続編『FRIENDS III』今冬発売 『LIVE FRIENDS』開催も決定