夜の高速道路。主人公と恋人はまさに別れる寸前。マイナーな曲調だが、冷めた2人の関係が目に浮かぶ味わい深い1曲である。
この記事の概要
- 「Distance」のみんなの評価は?
- 「Distance」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/2ndアルバム『Kind of Love』の6曲目「Distance」
そもそも「Distance」って?
Mr.Childrenが1992年12月1日に発売した2ndアルバム『Kind of Love』に収録されている。
夜の高速道路を舞台にした失恋ソングである。
マイナーなので一般受けはしない。
また、個人的にも全然印象に残らない1曲でもある。
ただ情景描写が優れている1曲だとは思う。
ポイント
情景が目に浮かびやすい
「Distance」のみんなの評価は?
ひとこと
哀愁を感じる1曲でもある
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ここからは管理人の「Distance」独自解釈!
【Distance/歌詞解釈①】冷め切ったドライブの理由とは?
主人公と恋人は夜の高速道路をドライブしている。
ドライブと言っても楽しいものではなく、2人にとってはおそらく最後の悲しいドライブであろう。
まずは冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
いつものようにずっと黙ったまま二人
この歌詞から、2人の関係は冷め切っていることがわかる。
しかも、"いつものように"とあるので冷めた状態がずいぶんと続いているのである。
なぜ冷め切っているにもかかわらずドライブをしているのか。
これは2番の歌詞で明かされる。
アクセルを強く踏んで君の街へ
つまり、恋人を街に送るためのドライブだったのだ。
ここでは2通りの解釈ができる。
1つ目は2人は同棲しており、別れるために恋人は自分の街へ帰っていくという解釈。
2つ目は2人は同棲はしていなくて、デートでたびたび会っていた。
そして、主人公は恋人の家まで送り届けているという解釈。
私は1つ目の解釈で進めたい。
理由としては、この曲のタイトルが「Distance」であるということ。
これは名詞で"距離"という意味があるが、動詞で遠ざけるという意味。
つまり、2人は元々そばにいて(同棲)、このドライブをもってタイトルの通り"遠ざける"(別れる)と考えることができるのだ。
ポイント
悲しいラストドライブ
【Distance/歌詞解釈②】車中という強制的に身体を近づける空間
最後のドライブで主人公はいろいろなことを思い出してしまう。
例えば、次の引用した歌詞を見てほしい。
あの時君が言ってた言葉が今嘘になる
恋人は「ずっと好きだよ」とか言っていたのだろうか(^_^;)。
ラブラブだった2人。
しかし、現在は冷め切った2人。
主人公の心境はいかなるものなのだろう。
ラブラブだった頃を思い出し、切なくなるのか。
それとも、俺のことあんなに好きだったじゃねえか!と怒りにも似た感情になるのだろうか。
あくまで個人的なイメージだが、この曲の主人公はどこか冷血で、あまり恋人に未練がないように思える。
これは曲調や桜井の歌い方のせいでもあると思う。
たんたんとしていて、桜井の歌声もどこか無機質なのだ。
ちなみにこの曲の主な舞台は車中であり、車中というのは強制的に2人の距離が近づく。
心は離れていても、身体は近いという状況が寂しさを際立たせているのだ。
ひとこと
身体を近づけるだけじゃだめ。。。
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まとめ
マイナーなので聴く人はあまりいないだろう。
なにせ収録アルバム『Kind of Love』には初期の名曲が多く収録されているのだから。
気が向いたのなら聴いてみてほしい。
ひとこと
ミスチル自身もこの曲忘れてそう
「Distance」の評価
5点満点中2点
影は薄い