出典:https://www.amazon.co.jp
1999年1月13日発売。元々この曲は前作「終わりなき旅」よりも前に制作されたため、ベストアルバム『Mr.Children 1996-2000』では曲順がこの曲の方が先になっている。
>>>活動再開後初のシングルだった名曲「終わりなき旅」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
前作で「終わりなき旅」というミスチルらしい名曲を世に放ち久々のミリオンセラーを獲得したにもかかわらず、本作では「ニシエヒガシエ」と同じようなマニアック路線にまた走ってしまった(^_^;)。
>>>ブレイク期が過ぎてしまった原因に!?「ニシエヒガシエ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
この記事の概要
- 「光の射す方へ」のみんなの評価は?
- 「光の射す方へ」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
ミスチル/16thシングル「光の射す方へ」
そもそも「光の射す方へ」って?
Mr.Childrenが1999年1月13日に発売した16thシングル。
前作「終わりなき旅」よりも前に制作された本作。
>>>活動再開後初のシングルだった名曲「終わりなき旅」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
たしかに、活動再開後初のシングルを本作にしていたら、「いよいよミスチル終わったな」となっていただろう。
演奏時間6分54秒とかなり長く、さらにマニアックな作風なので、正直聴いてて疲れる。
シングルとしてはかなり挑戦的なので、累計売上は45万枚という、当時のMr.Childrenとしてはかなり低めの売上を記録。
本作から本格的にミスチルは低迷期に突入して行くことになる。
ひとこと
なぜこんな曲をシングルにしたのだろうか。。。
「光の射す方へ」のみんなの評価は?
ひとこと
実験的過ぎる。。。
スポンサーリンク
ここからは管理人の「光の射す方へ」独自解釈!
【光の射す方へ/歌詞解釈①】信用できない世の中だけれど
この曲はなんと言っても歌詞が非常に面白い(笑)。
2つのエピソードが語られるが、根底にあるテーマは信用できない世の中をどう生きていくかである。
タイトルの「光の射す方へ」は、そんな世の中を生きて、裏切りを経験しながらも、より良い居所(光の射す方)を見つけたいという願望が込められているのだ。
テーマや曲調はなんとなく「ニシエヒガシエ」と似ている気もする1曲。
>>ブレイク期が過ぎてしまった原因に!?「ニシエヒガシエ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
信用できない世の中。。。
【光の射す方へ/歌詞解釈②】まだ、この先の衝撃的な出来事を知るよしもない・・・
1番の歌詞では狙っている女の子との夕食の、恐ろしい顛末(!)が描かれている。
まずは次の引用した歌詞を見てほしい。
蜘蛛の巣の様な高速の上 目的地へ5km 渋滞は続いてる 最近エアコンがいかれてきてる
女の子と夕食をする場所まで残り5km。
しかし、"蜘蛛の巣"の様な高速道路での渋滞が主人公を拘束している。
さらに車のエアコンも壊れているため居心地は最悪。
まるで神さまが主人公に「あの女の子と夕食はするな!」と啓示しているようである(笑)。
そして、そんな最悪な状況下にある主人公が、まるで渋滞のイライラをぶつけるかのように母親のある言葉を思い出す。
次の引用した歌詞を見てほしい。
母親がいつか愚痴る様に言った「夏休みのある小学校時代に帰りたい」
この母親の発言は主人公が小学生の頃に言われたものだろう。
無邪気に遊ぶ小学生の主人公に、社会人である母親は「あんたは楽で良いねぇ」的なニュアンスで発言したのだ。
その発言を、皮肉にも社会人になった今に思い出してしまった主人公。
渋滞、壊れたエアコン、社会人はつらいという母親の言葉。
主人公のこの先の出来事に悪い予感を持たざるを得ない・・・。
ひとこと
嫌なこと続き。。。
【光の射す方へ/歌詞解釈③】ミスチル史上、最大級の衝撃展開!!
はてさて、渋滞を抜け目的地に着いた主人公。
やっとの思いで女の子と夕食を楽しめる。
しかし、期待を裏切るようなことが数々起こり始める。
次の引用した歌詞を見てほしい。
夕食に誘った女の笑顔が下品で酔いばかり回った
「あれ・・・。狙っていた女の子、あまり好みじゃないかも・・・」、このようにやっとの思いでこぎ着けたにもかかわらず、主人公は少し冷めてしまっているのだ。
笑顔を"下品"と表現してるあたり、その女の子に対しての嫌悪感が凄まじいことがわかる(笑)。
さらに、直後のBメロの歌詞で、主人公の嫌悪感は正しかったことが明らかになる。
ストッキングを取ってすっぽんぽんにしちゃえば 同じもんがついてんだ
この歌詞はミスチルの作品史上最大級のインパクト。
ようするに、夕食に誘った女の子は男だったのである(!)。
あまりにもフィクション的な展開。
ただ、この物語の顛末によって伝えたいことは裏切りがはびこる世の中だということ。
主人公が苦労して辿り着いた、狙っていた女の子との夕食という夢が瞬く間に崩れ去る。
そんな裏切りが世の中にはたくさんあるということをこの歌詞は伝えているのだ。
ひとこと
衝撃の展開!!
【光の射す方へ/歌詞解釈④】疑心暗鬼な主人公
2番の歌詞では、1番の歌詞で描かれた物語によって疑心暗鬼になっている主人公の様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
「電話してから来てちょうだい」ってなれた言い回しで合い鍵くれんだ マスコミが恐いから結局は貯金箱の中にそいつをしまった
"マスコミが恐い"という歌詞が、メディアに晒される側である桜井の心情をあらわしているように思える。
はたして合い鍵をくれた女の子は本当に自分のことが好きなのだろうか。
そんな不信感を募らせた結果、その合い鍵を主人公は貯金箱にしまったのだ。
つまり、その女の子との関係を切ろうとしている。
裏切られるかもしれないという不安、そんな疑心暗鬼の主人公にとってこの世の中は少々生きづらいのかもしれない。
ひとこと
メディアに晒される側は生きづらいだろうなぁ。。。
スポンサーリンク
まとめ
この世の中は、裏切る人と裏切られる人で成り立っているのかもしれない。
そんな世の中への皮肉を込めた歌詞がBメロで登場する。
次の引用した歌詞を見てほしい。
デキレースでもって勝敗がついたって拍手を送るべきウィナーは存在しない
"デキレース"とは"事前に勝敗が決まっている(と思われる)勝負"のこと。
つまり、これは裏切り行為を意味している。
裏切り行為というのは予測不能が大半で、それは完全に裏切る人がある意味勝者(得をする人)になってしまう。
しかし、そんな行為をしたって拍手を送られる勝者とはなり得ないのだ。
裏切り行為をする奴は最低な奴だ(!)という強いメッセージを感じ取れる歌詞である。
裏切られることを経験しながら、いつだって目指すのは「光の射す方へ」。
マニアックな曲調で完全に好き嫌い分かれるシングルであろう。
今ならこういうシングルは絶対出さないだろうなぁ。
「光の射す方へ」の評価
5点満点中1点
個人的にはマニアックすぎてちょっと。。。