メロディーが美しくて心地よい失恋バラード。タイトルの"渇いた"は渇望をあらわしている。つまり「渇いたkiss」とは"主人公が心から欲している恋人とのキス"という意味だ。
この記事の概要
- 「渇いたkiss」のみんなの評価は?
- 「渇いたkiss」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の5曲目「渇いたkiss」
そもそも「渇いたkiss」って?
Mr.Childrenが2002年5月10日に発売した10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』に収録されている。
タイトルにある「渇いた」は本来は「乾いた」を用いるべきだが、「渇望」(心から望むこと)という意味を持たせるために「渇いた」と表記している。
曲調はシングル並みにキャッチー。
まぁシングルにすると、少し地味かな。
歌詞に"雨"が登場するため、個人的には雨の日に聴くと物語にすごく没入できる1曲でもある。
10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』にしか収録されていない隠れた名曲だ。
ひとこと
切なさがたまらない
「渇いたkiss」のみんなの評価は?
ひとこと
初期にありそうな失恋バラード
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ここからは管理人の「渇いたkiss」独自解釈!
【渇いたkiss/歌詞解釈①】居心地の悪い関係性
1番の歌詞では主人公と恋人の冷め切った様子を描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
生温い空気がベッドに沈黙を連れてくる
"生温い空気"という表現がかなり好き。
夏を想像するとわかりやすいと思うのだが、生ぬるい風はどこか気持ち悪くて、居心地が悪くなる。
まさに、主人公と恋人も夏の生温い風のような居心地の悪い関係になっているのだ。
ひとこと
"生ぬるい"ってイヤ~な感じだ。。。
【渇いたkiss/歌詞解釈②】恋人にとって、主人公はもう過去の彼氏
サビではそんな別れ際の主人公の悲しい心境が明かされる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
よくあるフォーマットの上 片一方の踵で乗り上げてしまうんだ
秀逸な歌詞である。
"よくあるフォーマット"とはまさに主人公と恋人のような別れる寸前のカップルのこと。
誰もが恋愛をすると経験するであろう、今にも関係が崩れそうな危うい状況下にいる2人。
ただ、ここで疑問になるのがなぜ2人は別れそうになっているのかということ。
次の引用した歌詞を見てほしい。
力のない瞳が映すのは僕という過去なんだ
"よくあるフォーマット"に主人公たちが乗り上げてしまった理由は、恋人の心変わりだったのだ。
恋人には主人公以上に好きな人がいたのである。
だから恋人からして見ると主人公なんて過去の人。
胸を締め付けられる歌詞だ(^_^;)。
こうして2人は別れることになる。
ひとこと
もう過去の人
【渇いたkiss/歌詞解釈③】擬人法を効果的に使っている
2番の歌詞では、恋人と別れた後の主人公の虚しさを描いている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
くたびれたスニーカーがベランダで雨に打たれてる
本当にこの曲の歌詞は詩的で美しいものばかりだと思う。
スニーカーを"くたびれた"と、まるで生き物のように表現しているのだ。
擬人法をこんなに効果的に用いることができるのは、やっぱり桜井の才能によるもの。
きっとそのスニーカーは恋人との思い出があるものなのだろう。
恋人と一緒に買いに行ったのかも。
そんなスニーカーがくたびれている、まさに主人公のやるせない心境をあらわしているようだ。
ひとこと
想い出のスニーカーがくたびれている。。。
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まとめ
この曲は失恋ソングといっても、とても現実的でなのでフラれた主人公の恨みが垣間見れる歌詞がたくさん登場する(笑)。
失恋してしまったときにこの曲を聴くと、主人公にとても共感すると思う。
ひとこと
"現実的"な失恋ソング
「渇いたkiss」の評価
5点満点中4点
雰囲気のあるバラード