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B'zのシングルで最大の売上を記録した本作。なんかジャケット写真に王者の風格が漂っている笑。また、最初で最後のダブルミリオンシングルである。前作「ZERO」のハードロック感は少なく、ポップに回帰した作風になっている。ファンからはあまり人気ないけれど、聴き応えのある良曲だ。
この記事の概要
- 「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」のみんなの評価は?
- 「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/12thシングル「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」
そもそも「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」って?
B'zが1993年3月17日に発売した12thシングル。
前作「ZERO」や6thアルバム『RUN』の作風とは異なり、ポップ路線に回帰した本作。
>>>B'zの未来を変えたシングル!?「ZERO」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
>>>初めてハードロックに挑んだ名盤!6thアルバム『RUN』【アルバムレビュー】
10thシングル「BLOWIN'」の流れを汲んだ作風と考えていいだろう。
>>>ついに"B'zらしさ"が炸裂した名曲!「BLOWIN'」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
B'z作品を後追いしていくと、いかに1993年は"例外的な年"だったことがわかる。
まず、B'zはデビュー年の1988年から毎年1枚は必ずアルバムをリリースしていた。
しかし、1993年は初めてアルバムがリリースされなかったのだ。
これは後に暗黒時代と呼ばれることになる1994年に発売された2枚組の大作『The 7th Blues』の制作に集中していたからだと思われる。
>>>"暗黒時代"を象徴する重要作品!7thアルバム『The 7th Blues』【アルバムレビュー】
そして、1993年に発売された本作と次作「裸足の女神」は、ポップ路線に回帰した作品であるがために、『The 7th Blues』ではスルーされ、オリジナルアルバム未収録となる。
>>>"B'zアンチ"への怒りのメッセージが隠されている!?「裸足の女神」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
つまり、1993年というのは暗黒時代・1994年の前振りのようなもので、「これから俺達はよりハードな作風になっていくから、こういうポップ路線は最後だよ」という、置き土産としての本作と「裸足の女神」だったのだと思う笑。
B'zシングル最大の売上を記録した作品
「愛のままに~」は累計売上200万枚と、B'zシングル最大の売上を記録し、最初で最後のダブルミリオンシングルである。
実際、当時を振り返ったインタビューで松本は以下のコメントを残している。
この頃は売れる曲が何かというのを確実に掴んでいた気がした。で、絶対に売れる曲だと思って作った。そして実際に売れた。
すごいコメントだ笑。
松本の音楽セールスの力量がいかに凄まじいかがわかる。
詳しく言うと、発売当時の累計売上は193万枚。その後、2003年に再販され、その売上が加算されて200万枚を突破した。
ただ、多数のミリオンシングルを発売してきたB'zの最大売上シングルであるにもかかわらず、あまり人気があるわけでもない(^_^;)。
長すぎるタイトルや迫力あるメロディーなど、インパクトの強い要素がたくさん詰まっているのに、人気が無い。
そもそも、メンバー自身も本作に関しては結構否定的なコメントを残している笑。
ライブ映えしない
(当時のライブで)思ったほど客のリアクションがなかった
(ライブでは)ノリにくい曲
たしかに、本作はなんかノリノリになれるようでなれない不思議なテンポだと思う。
実際、ライブでは全然演奏されていなく、特に1994年から2003年までは一切演奏されなかった。
このように、最大の売上を記録したシングルであるにもかかわらず、不遇な立ち位置の作品なのだ(^_^;)。
ひとこと
代表曲って感じもしないんだよなぁ
「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」のみんなの評価は?
ひとこと
必ずしも売上と人気は比例しないんだなぁ
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ここからは管理人の「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」独自解釈!
【愛のままにわがままに~/歌詞解釈①】長すぎるタイトルをつけた理由は?
何と言ってもタイトルの長さに目がいく笑。
これ、たしか発売当時に出演した『ミュージックステーション』で稲葉がタイトル命名の理由を「今まではBLOWIN'やZEROとカッチリしたタイトルだったので、こういう長いタイトルになった」と語っていた記憶がある。
元々のタイトルは「愛のままにわがままに」だったが、もっとインパクトが欲しいということで現在の長いタイトルになった。
黒毛和牛上塩タン焼680円
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ちなみに大塚愛の7thシングル「黒毛和牛上塩タン焼680円」は、大塚愛自身がインタビューで「タイトルはB'zの"愛のままに~"に対抗した」と語っている笑。
もはやサビの半分がごっそりタイトルになっているのがすごい(^_^;)。
なんか歌とか本とかのタイトルは描かれている物語を短くすぱっと表したのがかっこいいと思ってたけど、この曲でそういう考えがなくなった(^_^;)。
本作くらい突き抜けたタイトルなら、一周回ってかっこいい笑。
ひとこと
初見だと「何だこれ!?」ってなるタイトル笑
【愛のままにわがままに~/歌詞解釈②】わがままな主人公にあきれた恋人
稲葉は本作を「究極のわがままな歌」と発言している。
つまり、本作は"わがままな人の一途なラブソング"と解釈していいだろう。
歌詞の中で描かれている"君"は、基本的に主人公に対してあきれている笑。
例えば冒頭の歌詞。
「もう信じられない」とつぶやいて 君はうつむいて 不安材料 腰にぶらさげた僕の心に噛みついた
"不安材料 腰にぶらさげた僕"という表現がすごい。
人間的にどうしよもないわがままな主人公にあきれてしまった恋人。
しかし、主人公はわがままであろうとも、一途であり続けるのだ。
愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない 太陽が凍りついても 僕と君だけよ 消えないで
ひとこと
一途な表現がほとんどの1曲
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まとめ
歌詞に関しては、特に難しい表現がないシンプルで一途なラブソング。
それにインパクトのあるキャッチーなメロディーと、長すぎるタイトルの衝撃度が相まってシングルにできる仕上がりとなった。
ライブではあまり演奏されないし、ファンからの人気はさほどないけれど、十分良曲であると思う。
ひとこと
"B'zの最大売上シングル"なので聴く価値は絶対ある