稲葉の優しくささやく歌声から始まるロックバラード。この曲のテーマはずばり"光"である。
この記事の概要
- 「炎」のみんなの評価は?
- 「炎」とは一体どういう曲なのか?
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稲葉浩志ソロ2ndアルバム『志庵』の10曲目「炎」
そもそも「炎」って?
稲葉浩志がソロ名義で発売した二作目のアルバム『志庵』に収録されている。
味わい深いロックバラード。
歌詞の中にはタイトルの「炎」はもちろん、"月"や"テールランプ"(車の尾灯)、"信号"など光を放つものが多くでてくる。
それらがこの曲の重要なキーワードとなっている。
ぜひ"光"を注意しながら聴いてみてほしい。
ひとこと
"光"がキーワード
「炎」のみんなの評価は?
ひとこと
哀愁が漂っている。。。
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ここからは管理人の「炎」独自解釈!
【炎/歌詞解釈①】主人公にとって光を放つ存在である、あの女性
内容はある女性に翻弄される主人公の物語。
1番の歌詞では夜にバイクでドライブする主人公が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
月に群れる雲が散らばり 人の影が際立ってテールランプの隙間をぬって ただ走り風に酔って
風に酔い、気持ちよくドライブする主人公。
そんななかで雲に覆われていた月が姿をあらわす。
ここで注目してほしいのが"テールランプ"である。
主人公はテールランプの隙間をぬって走行している。
つまり、言い方を変えるとテールランプという光を放つものを避けているのだ。
しかし前述のとおり月が姿をあらわす。
月はテールランプとは違い、広範囲に光を放ち、どこまでも追っかけてくるものである。
そんな月という光を放つものに遭遇してしまった主人公は、ある女性のことを思い出しまう。
1番のサビを引用したので見てほしい。
燃えさかる炎を飛び越えてここまでおいでよってあんまりまっすぐ見つめるから僕はなすすべもない 遠く揺れる星を見てた
ここの「燃えさかる炎を飛び越えてここまでおいでよ」という歌詞は冒頭でもでてくる。
しかしここのサビでそれは主人公でなく女性が言ったことだというのがわかる。
この発言の意味は「私みたいな美人をあなたは恋人にできるの?」だ。
かなり高圧的な態度の女性である(笑)。
つまり、主人公にとってその女性は美しくて手の届かない、光を放つ存在なのである。
だから月という光を放つものがあらわれたのでその女性を主人公は思い出してしまった。
その女性を思い出してしまい、主人公は"星"を見ていた。
これはやっぱりその女性は主人公にとって本当に美しくて目が離せなくなる存在であり、恋人にしたいという想いがまだあることをあらわしているのだ。
ひとこと
光によって思い出す。。。
【炎/歌詞解釈②】邪な主人公の夢!?
さて、2番の歌詞でも主人公のドライブの様子が描かれている。
ここでも光りを放つものが登場する。
次の引用した歌詞を見てほしい。
街を埋める邪(よこしま)なdreamうらやんで信号を待って背中にクラクション浴びてシャイなアクション誰も見ちゃいないけど
"街を埋める邪なdream"をうらやんでいる主人公。
これはつまり、カップルのことをうらやんでいる。
この歌詞の"dream"というのは主人公にとっての夢。
主人公の夢は、光を放つ存在であるあの女性を恋人にすること。
それを"邪"とあらわしているのが面白い。
全員がそうとは限らないが、男性が恋人をつくる目的は体の関係をもつため。
まさに邪だ。
また、この歌詞でも"信号"という光を放つものが登場する。
主人公はクラクションを浴びせられ恥ずかしいアクションをとってしまう。
誰も見ていないから主人公は安心したはずだろう。
しかし光を放つ信号が目の前にあるのだ。
そこでまたあの女性を思い出してしまうのであった。
ひとこと
この解釈自体が邪かも
【炎/歌詞解釈③】燃えさかる炎を消す、川のような勢いで
ラストでは主人公はあの女性をやっぱり諦められずに、追いかけることを決心する。
また、最後の最後で"川"が歌詞に登場する。
川は水。
これは女性が言っていた「燃えさかる炎を飛び越えてここまでおいでよ」という言葉に向けてのアンサーのようなものである。
つまり、炎を水のように消す勢いで追いかけるという意味なのだ。
ひとこと
主人公の女性に対する執着心がすごい。。。
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まとめ
この曲は抽象的な表現が多いので、いろいろな解釈ができる1曲だと思う。
いろいろと解釈しながら聴いてみてほしい。
ひとこと
"抽象的"だからこその良さがある