けだるい雰囲気のミディアムバラード。年末の寂しさを感じることができ、どこか社会に対するゆるせなさやもどかしさを吐露した1曲でもある。キャッチーではないけれど、年末になると聞きたくなる。
この記事の概要
- 「インマイタウン」のみんなの評価は?
- 「インマイタウン」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』の8曲目「インマイタウン」
そもそも「インマイタウン」って?
Mr.Childrenが2012年11月28日に発売した17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』に収録されている。
けだるい雰囲気をかもちだす1曲。
収録アルバム『[(an imitation) blood orange]』において、この曲と次曲「過去と未来と交信する男」は他の収録曲と一線を画している。
>>>"ミュージシャンの苦悩"が描かれた怪作「過去と未来と交信する男」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
なぜならば、明るい作風のアルバムの中でこの2曲だけはかなり鬱々としているからだ。
つまり、スパイスのような役割を果たしている。
この曲は全然キャッチーではないけれど、どこか年末の寂しさを感じる不思議な1曲になっている。
そういった点では「さよなら2001年」によく似ている。
>>2002年はより良い1年に。。。「さよなら2001年」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
年末ってどこか寂しさもある。。。
「インマイタウン」のみんなの評価は?
ひとこと
落ち着くよねこの曲。。。
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ここからは管理人の「インマイタウン」独自解釈!
【インマイタウン/歌詞解釈①】おじさんになった桜井(笑)
この曲を聴いたとき「桜井も年を取ったなぁ」と思ってしまった(笑)。
内容は現代社会に嫌気を指している主人公について。
ただ、社会風刺ソングではなくて、ただただやるせない想いを吐露するだけ。
歌詞には"twitter"が登場したりと、社会の進歩についていけない主人公の様子がうかがえる。
これはおじさんになった桜井だからこそ書ける歌詞だと思う。
まぁ、桜井は20代の頃でもこういう曲を製作していた。
だけれど、この曲の醍醐味である"けだるい雰囲気"はおじさんの桜井が歌詞を書き、そして歌うからこそかもちだされているのだ。
ひとこと
この曲を90年代の桜井が歌っても響かないだろうなぁ笑
【インマイタウン/歌詞解釈②】年末は華やぐ時期だけれど・・・
タイトルの「インマイタウン」(in my town)とは"この街の中で"という意味だ。
舞台は年末。
年末というとうきうきしたイメージを持つ。
クリスマスや街中に飾られたイルミネーション、とても華やぐ時期だ。
しかし、実際はどうだろうか。
みんながみんなうきうきとはしていないだろう。
「また今年もいつも通りに過ぎてしまったなぁ…」、そんなことを考える人が少なからずいるのではないだろうか。
主人公もその一人だ。
あっという間に1年が過ぎてしまい、心に残るのは妙なわだかまり。
1番の歌詞を引用したので見てほしい。
ぶつかっても謝んない この町のしきたり 比較的平常心でやり過ごせている このままこのまま 流されて my town
社会は日に日に進歩している。
"ぶつかっても謝らない"、これもまた社会の進歩なのかもしれない。
こうして主人公も、そして私たちだって、とらえようのない社会の"流れ"に組み込まれていく。
年末は1年を振り返る時期でもあるので、社会の進歩についていけない人たちにとっては、より社会に対する嫌気が増してしまう時期なのかも。
ひとこと
社会の進歩に遅れたら、取り残されるだけ。
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まとめ
ちなみに、サビではまるで自分に言い聞かせるかのようなポジティブな歌詞になっている。
物憂げな曲調のせいなのか、なんだか皮肉めいた歌詞に聞こえてしまう(^_^;)。
2番のサビの歌詞を引用したので見てほしい。
両耳塞げば未来は広がる 大きな夢描こう
ポジティブのような、ネガティブのような…。
両耳を塞がなければ未来は広がらないのか…。
やっぱりどこか鬱々しくて切ない1曲だ。
17thアルバム『[(an imitation) blood orange]』
ひとこと
切ないしマイナーだけれど、嫌いになれない1曲だ
「インマイタウン」の評価
5点満点中3点
個人的には、年末になると必ず聴く