収録アルバム『SUPERMARKET FANTASY』のオープニングナンバー。ジャケット写真の華やかでポップなイメージとは違い、社会風刺なフォークソングになっている。
この記事の概要
- 「終末のコンフィデンスソング」のみんなの評価は?
- 「終末のコンフィデンスソング」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
ミスチル/15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』の1曲目「終末のコンフィデンスソング」
そもそも「終末のコンフィデンスソング」って?
Mr.Childrenが2008年12月10日に発売した15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』に収録されている。
オープニングナンバーにふさわしいアップテンポな曲調。
字余りなフォーク調になっているのがオープニングナンバーとしてすごく新鮮。
『SUPERMARKET FANTASY』はジャケット写真のせいもあってか、かなりポップなアルバムだというイメージがあった。
そのため、1曲目のこの曲を初めて聴いたときは「おぉ、こうきたか!」と思った。
歌詞も面白み溢れる社会風刺になっているので、飽きずに聴くことができる。
また、収録アルバム発売後のツアータイトルが「Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜」。
つまり、「エソラ」が一応『SUPERMARKET FANTASY』のリード曲だけれど、この曲は裏アルバムリード曲と位置づけていい。
>>>"音楽の素晴らしさ"を訴えかけるポップソング!「エソラ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ひとこと
何気にキャッチーなので聴きやすい
「終末のコンフィデンスソング」のみんなの評価は?
ひとこと
意外と高評価!
スポンサーリンク
ここからは管理人の「終末のコンフィデンスソング」独自解釈!
【終末のコンフィデンスソング/歌詞解釈①】「終末のコンフィデンスソング」の意味は?
「終末のコンフィデンスソング」というタイトルはなかなか面白い(笑)。
"コンフィデンスソング"というタイトルを聞いて思い出すのが5thシングルのカップリング曲「my confidence song」だ。
>>>元々は"違う曲"が収録されるはずだった!?「my confidence song」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
「my confidence song」は社会風刺ソングで、社会に憤りを感じながらも自分を鼓舞して進んでいこうという内容になっている。
この内容はまさに「終末のコンフィデンスソング」とまったく同じである。
つまり、タイトルの"終末"というのは「my confidence song」のような曲はもう最後にするぞ!という意味が込められているのかもしれない・・・。
"コンフィデンス"(confidence)とは日本語で"自信"を意味している。
自信に溢れた社会風刺ソングだけで世の中を変えることは不可能。
それでも、そういう曲を作り続けるのはやっぱり心の片隅でこの曲で何かが変わってくれればという想いがあるはず。
「終末のコンフィデンスソング」というタイトルには、歌で世の中を変えることはできないけれど、最後の悪あがきとしてこういう曲を聴いてくれ!という意味が込められているのかもしれない。
前作『HOME』が優し過ぎるアルバムだったので、この曲をアルバム1曲目にしたのも、どこかミスチルが優しいバンドへとシフトしていく意思があったからなのではないだろうか。
>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
ひとこと
棘のある歌はつくらなくなっていったからね
【終末のコンフィデンスソング/歌詞解釈②】誰かの思想に頼りすぎないように
この世の中には様々な思想が飛び交っている。
情報化社会の現代において、誰かの思想に触れることはとても容易である。
その容易さが、危険なのだ。
これこそこの曲が伝えたいことである。
「誰かの思想によって、自分自身を見失ってはいけない。」
次の引用した歌詞を見てほしい。
たまに不吉な夢見るんだよ 走っているのに進まない ひょっとしたら実際に起きてることを夢の中で知らせるメタファーかも
誰かの思想に頼り切ってしまったあげく、ついには自分自身で考えることをしなくなる。
これはまさに、"走っているのに進まない"という現象が起きているのだ。
考えた気でいるけれど、実際は考えていない。
きっと情報化社会の現代ではこのような人はたくさんいるはずだ。
ひとこと
自分で考えることが大事
スポンサーリンク
まとめ
人生は長い。
嫌な事なんて山ほど起こる。
この曲には"危険"、"敵"といった歌詞が登場する。
まさにそれらは人生において起こる嫌な事の例え。
嫌な事を対処するのは自分自身。
誰かの思想に頼り切っていると、嫌な事が発生したときに自分では何もできなくなるかも・・・。
最後に、この曲のラストの歌詞を引用したい。
この歌詞がこの曲の根幹をなすものだし、聴き手の背中を押してくれる力強いメッセージだ。
批評家の指摘も間違っちゃいないけど 今僕らの目の前で起こってることを楽観も悲観もなく ちゃんと捕まえたら 足元に落とした視線を上にあげ胸を張れ!
ひとこと
メッセージ性が強いけど、くどくないのが良い
「終末のコンフィデンスソング」の評価
5点満点中4点
歌詞がユーモアに溢れてて好き