出典:https://www.amazon.co.jp
1990年6月21日発売。ミニアルバムとしては8ヶ月ぶりの発売である。1stミニアルバムでは新曲「BAD COMMUNICATION」が収録されていたが、本作は全て既存曲の全英詞バージョン。新曲が収録されていないにもかかわらず初登場3位を記録し、累計売上はなんと110万枚。当時のB'zがいかに勢い良かったかが分かる。
この記事の概要
- 『WICKED BEAT』のみんなの評価は?
- 『WICKED BEAT』とは一体どういうアルバムなのか?
- 『WICKED BEAT』の全収録曲レビュー一覧
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B'z/2ndミニアルバム『WICKED BEAT』
B'z/2ndミニアルバム『WICKED BEAT』のみんなの評価は?
ひとこと
個人的にはミニアルバムの中で一番影が薄いかなぁ
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B'z/2ndミニアルバム『WICKED BEAT』の特色
3rdアルバム『BREAK THROUGH』(1990年2月21日)の4ヶ月後に本作は発売されている。
>>>初期最後のアルバムなのになぜ影が薄い!?3rdアルバム『BREAK THROUGH』【アルバムレビュー】
その4ヶ月の間に2つのシングルが発売されている。
個人的には、この4ヶ月間がB'zにとってかなり重要な時期だったと思う。
つまり3rdアルバム『BREAK THROUGH』から本作にかけての時期は"一発屋にならないための時期"とでも言おう。
出世作となった1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』(1989年10月21日)がロングヒットし、人気に火が付いたB'z。
>>>これがB'zの出世作だ!1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』【アルバムレビュー】
しかしまだ当時は「BAD COMMUNICATION」だけの一発屋になってもおかしくなかった。
そこでB'zは一発屋にならないために短期間にたくさんの作品を発売し続けた。
1990年前半に発売したB'z作品
- 2月21日:3rdアルバム『BREAK THROUGH』
この3ヶ月間はライブ『B'z LIVE-GYM "BREAK THROUGH" 』を行っている
- 5月25日:4thシングル「BE THERE」
- 6月13日:5thシングル「太陽のKomachi Angel」
- 6月21日:2ndミニアルバム『WICKED BEAT』
この短期間に発売した作品はどれも好調だった。
そして本作『WICKED BEAT』は既存曲の全英詞リメイクだけのアルバムにも関わらず、100万枚以上を売上げた。
もはや「BAD COMMUNICATION」だけの一発屋ではなくなったのだ。
本作の次の作品が6thシングル「Easy Come, Easy Go!」で、発売日が10月3日と約4ヶ月空くことになる。
>>>なぜ当時の関係者からは不評だったのか?「Easy Come, Easy Go!」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
これは4thアルバム『RISKY』の製作のためだろうが、『WICKED BEAT』が好調だったからこそ安心して4ヶ月という当時としては長いスパンになったのだと思う。
1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』の流れを汲んだダンスミュージック盤
本作は1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』の流れを汲んだ作風になっている。
>>>これがB'zの出世作だ!1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』【アルバムレビュー】
1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』は全3曲で1曲当たりの演奏時間が7分以上もあり少し退屈だった。
しかし本作は全4曲収録で、演奏時間もバラつきがあるので前作よりも退屈しない。
また、本作はあえて曲間をなくしており、4曲で1つの作品になっている。
そのため"途切れない"ダンスミュージックがすごく心地良く感じる。
ただ、やはり全てが既存曲で、さらには全英詞なので受け付けない人はかなりいると思う。
当時だったら「ノリに乗っているアーティストのかっこいい英語アルバムだ!」で多くの人が聴いていただろう。
しかし、今となってはB'zもたくさんのアルバムを発売しているため、本作は埋もれがちだ。
ひとこと
"無理に聴く必要はないアルバム"であることは否めない
B'z/2ndミニアルバム『WICKED BEAT』の全収録曲レビュー一覧
クリックすると各曲のレビュー記事へととびます。
1.I Wanna Dance Wicked Beat Style
2ndシングル「君の中で踊りたい」の全英詞リメイク。
5thシングル「太陽のKomachi Angel」の全英詞リメイク。
1stミニアルバム収録曲「BAD COMMUNICATION」の全英詞リメイク。
3rdシングル「LADY-GO-ROUND」の全英詞リメイク。
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まとめ
全て既存曲なので、このアルバムを楽しむにはある程度B'zを知っていないといけないと思う。
「あの曲が英語&ダンスミュージックになるとこんな感じになるんだ!」という驚きを楽しむためのアルバムだと個人的に思っている。
例外としては、B'zを知らなくても"ダンスミュージックが好きな人"なら本作を何とか楽しめるのではないだろうか。
ひとこと
"コレクターズアイテム"って感じかな