【B'z】なぜ名曲なのに8年間アルバム未収録だったの！？「BE THERE」～歌詞の意味とは？【歌詞解釈】

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1990年5月25日発売。シングルとしては初のトップ10入り（初登場第7位）を果たした本作。前三作のようなラブソングではなく、世情を謳った内容が功を奏し、時が経っても色褪せない名曲に仕上がっている。

B'z/4thシングル「BE THERE」

そもそも「BE THERE」って？

B'zが1990年5月25日に発売した4thシングル。

本作から初めてシングル単独発売という形式になった（今まではアルバム同時発売）。

再販されたということもあり、累計売上は34万枚と前作「LADY-GO-ROUND」から30万枚以上の増加。

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2月に発売した3rdアルバム『BREAK THROUGH』が好調であり、いよいよB'zが本格的に人気になっていった時期。

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そんな時期に発売した本作は、シングル前三作と打って変わり、世情を謳ったどこか洗練された内容になっている。

シングル前三作といえば個性的ではあるものの基本的にはラブソングに徹していた。

さらにいえばバブリー感が強く、時代に埋もれがちな作風でもあった。

しかしながら、本作は「世間ではあらゆる出来事が巻き起こっているが、流されてはいけない」というメッセージ性を含んだ、何年経っても色褪せない1曲に仕上がったのだ。

今聴いてもまったく古くさくないし、1990年に発売したとは思えないほど洗練されている。

「BE THERE」が8年もアルバム未収録だった理由は？

こんな名曲にも関わらず、4thアルバム『RISKY』ではスルーされ、1998年のベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』までの8年間はアルバム未収録状態だった。

なぜアルバム未収録だったかというと、元々3rdアルバム『BREAK THROUGH』に収録される予定だったからなのだ。

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しかしながら、締め切りに間に合わなかった。

そのため期間をおいてシングルとして発売した。

あくまで3rdアルバム収録曲という印象がメンバーの中で強かったため、4thアルバムにも収録されなかったということだ。

「BE THERE」のみんなの評価は？

佐藤さん

シングルのA面に限って云えば、何故か一番好きな曲です。 彼らのPOPな曲はチョット苦手なのですが、この曲(だけ)は病み付きなくらい気に入ってます。この曲の素晴らしさを言葉に上手く表現出来ない自分をもどかしくさえ思います。

B'zデジタルロックの大傑作(個人的には) オレンジ色に染まる大都会の哀愁感を見事に表現しきっている。 初期哀愁バラードの名作がROSYなら、初期哀愁デジタルロックの名作は間違いなくBE THEREだね。

北野さん

山田さん

これまでのテクノサウンドを進化させただけでなく、 サビもこれまでにない程インパクトがあります。

初めてTOP10入りを果たしたシングル。この曲で初めて「ミュージックステーション」にB'zが出演する。今のB'zが日本の音楽界から不動なのは、この曲のおかげと言っても過言ではないだろう。

木村さん

滝さん

前三作から圧倒的に進化した4thシングル。まったく色褪せない名曲だ。

ここからは管理人の「BE THERE」独自解釈！

【BE THERE/歌詞解釈①】世間が一気に変化していった1989年から1990年

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タイトルの「BE THERE」とは日本語で"そこにいて"という意味。

つまり"世の中がどれだけ変わっても、流されることなく、君は変わらないで"というメッセージが込められている。

この曲はノリの良いテンポとは裏腹に、"変わっていく世間に対する嘆き"が含まれているのがポイント。

特に2番のAメロが印象的なので引用してみた。

日替わりでとびこむ どこかの国の新しい revolution 自分も変わらなけりゃと思い始めればいてもたってもいられないね

この曲の製作当時、つまり1989年～1990年あたりはドイツにおけるベルリンの壁崩壊や冷戦終結を宣言したマルタ会談が開催されたりと、世間が一気に変化していく時期だった。

そんな変化の時期に"自分も変わらなけりゃ"と思ってしまう人は少なからずいたであろう。

それでも"流されてはいけない"ということがサビのラストで稲葉はしっかりと伝えている。

君だけはそこにいてbe there anytime

【BE THERE/歌詞解釈②】流行よりも不変なものが良い

この曲は世間の変化以外に、流行に対する嘆きも描かれている。

"流行"というのも一種の変化。

B'z自身も当時はまさに流行に乗っていく時期だったのだが、そんな時期にあえて"流されない・変わらないことの素晴らしさ"を描いているのがすごい笑。

次の引用した歌詞を見てほしい。

流行りすたりを相手に奪いあってる主導権も 変わらない君の笑顔にあえば くだらないことみたい

この歌詞は"流行は不変に敵わない"ことを表している。

まとめ

シングル前三作のジャケット写真は正直ダサかった笑。

しかし、本作のジャケット写真は今見ても格好良い。

やっぱり本作はこういうジャケット写真にしても、曲の完成度にしても、B'zが全体的に進化したことを表現してる気がする。

左右から音が流れるイントロから惹きつけられるし、内容も色褪せない。

名曲と言わざるを得ない出来だ。