秋を舞台にして、冷め切った男女を描いたバラード。収録アルバムには他にインパクトの強いバラードがあるため、影が薄くなってしまっているが、完成度は高い。
この記事の概要
- 「秋がくれた切符」のみんなの評価は?
- 「秋がくれた切符」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲「秋がくれた切符」
そもそも「秋がくれた切符」って?
Mr.Childrenが2018年10月3日に発売した19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲。
しっとりとした、秋をテーマにしたバラード。
収録アルバム『重力と呼吸』におけるバラードはこの曲の他に、7th配信シングル「here comes my love」と「皮膚呼吸」がある。
「here comes my love」は壮大なラブソングであり、しかもシングルなのでインパクトが強い。
「皮膚呼吸」は、『重力と呼吸』における最重要曲かつ近年のバラードの中でも屈指の完成度なのでインパクトがとても強い。
これらのバラードの存在感が圧倒的に強いため、若干「秋がくれた切符」の印象が薄まってる。
とはいえ、完成度が低いわけでは全くない。
耳に馴染みやすい曲調であり、"神さま"や"贈り物"、"夕日"といったキャッチーな単語が多く登場するので、もう誰もが好きになるはずの1曲になっていると思う。
また、収録アルバムが10月3日という秋の発売だったため、タイムリーなのも良かった。
ひとこと
聴き終えると、素直に「良い曲だなぁ」としみじみ思える良曲
「秋がくれた切符」のみんなの評価は?
ひとこと
万人受け間違いなし!
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ここからは管理人の「秋がくれた切符」独自解釈!
【秋がくれた切符/歌詞解釈①】もの悲しい季節がやってきた
タイトルを見てわかるように、秋が舞台になっている。
夏が終わり、少しもの悲しい雰囲気が漂う秋がやってきた。
1番の歌詞を引用したので見てほしい。
公園の緑は その葉落としはじめて カバンの中に一枚そっと着地した
この歌詞で、タイトルの「秋がくれた切符」の正体が分かる。
つまり、「秋がくれた切符」とは"落ち葉"のことなのだ。
ひとこと
落ち葉を"秋がくれた切符"と命名するセンス...素晴らしすぎる
【秋がくれた切符/歌詞解釈②】二人の間柄にも"秋"がきてしまった
この曲に登場するのは、主人公と"君"。
カップルか夫婦なのだろう。
しかし、歌詞を見ると、二人は倦怠期を迎えていることが分かる。
神さまが僕らにくれた
何かの切符みたいだ
でも なんの褒美なんだろう
今日も喧嘩したのに
つまり、二人の間柄にも秋のようにもの悲しい雰囲気が漂っている。
開放的で高揚する季節が夏だとすると、二人のラブラブだった時期が夏と置換えることが出来る。
季節と共に、二人の間柄にも変化が訪れてしまったのだ。
- 夏=ラブラブ期
- 秋=倦怠期
はたして二人は別れてしまうのか、それともまた愛を育めるのか。
秋がくれた切符は二人をどこへ連れて行ってくれるのだろうか。
次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
神さまが僕らにくれた
何かの切符みたいだ
でも どこへ行けというんだろ
この葉眺めて思う
寒そうにしてる君に 駆け寄り手を繋ぐ
ちなみに2つ目は、曲中における最後の歌詞。
秋がくれた切符を眺め、意味を考えていた主人公。
最後の歌詞で、主人公は"君"のもとへ駆け寄り手を繋いだことが描かれている。
つまり、二人の冷め切った関係をもとに戻そうとしたのだろう。
主人公は、秋がくれた切符を「二人がもう一度良い関係へと向かわせる切符」と意味づけたのだ。
ひとこと
冷め切った関係の二人に、もう一度"夏"は来るのか…?
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まとめ
二人のその後は、曲中で明かされることはない。
秋がくれた切符は、残念ながら、二人を悪い方向へと向かわせる予兆だったのかもしれない...。
3分30秒という少ない演奏時間にもかかわらず、この曲が描く物語に吸い込まれてしまうのは、歌詞とメロディーと歌い方の全てが絶妙にマッチしているからだろう。
良い曲なのでぜひ一度聴いてみてほしい。
ひとこと
やっぱり秋に聴くとより良い
「秋がくれた切符」の評価
5点満点中4点
ミスチルの秋ソング定番の曲になりそう