かわいらしい曲調に乗せて失恋の悲しみを歌う1曲。初期作品(特に『Kind of Love』)を彷彿とさせるポップ感なので、"懐かしさ"を感じる人も少なくないと思う。演奏時間が3分ちょっとしかないのでさらっと聴ける。
この記事の概要
- 「箱庭」のみんなの評価は?
- 「箱庭」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲「箱庭」
そもそも「箱庭」って?
Mr.Childrenが2018年10月3日に発売した19thアルバム『重力と呼吸』の収録曲。
ロックサウンド全開の『重力と呼吸』の中では、唯一かわいらしい(笑)ポップな曲調になっている。
なんか2ndアルバム『Kind of Love』らしい作風だなぁと思った。
>>>なぜ初期三部作の中では最高売上を記録したのか?2ndアルバム『Kind of Love』【アルバムレビュー】
ただ、かわいらしい曲調とは裏腹に、歌詞には"赤い血"や"乱暴"、"残酷"といった辛辣な言葉が登場する。
このギャップが結構好き。
とはいえ、それほどキャッチーではないので耳に残りづらいのは確か。
前4曲(「Your Song」「海にて、心は裸になりたがる」「SINGLES」「here comes my love」)がキャッチーだったので、余計耳に残りづらい…。
ひとこと
演奏時間が短い(3分16分)のですぐ聴き終えることができる
「箱庭」のみんなの評価は?
ひとこと
この曲のポップさが"ロックアルバム"におけるスパイスになっている
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ここからは管理人の「箱庭」独自解釈!
【箱庭/歌詞解釈①】"箱庭"という温かな思い出にとらわれている主人公
出典:http://www.koho-counsel.com
失恋してしまい、悲しみに暮れる主人公を描いた1曲。
タイトルの"箱庭"とは、"小さな箱の中に模型を配して造るミニチュアの庭園"のこと。
次の引用した歌詞を見てほしい。
きっと僕が考えていた以上に 小さな箱庭で僕は生きてる
失恋による傷が癒えない主人公が「自分は小さな箱庭で生きている」ことを悟る。
つまり、箱庭という小さな世界に主人公はとらわれている。
より簡単に言いかえた歌詞が終盤に登場する。
残酷なまでに温かな思い出に生きてる
失恋で悲しんでいるということは、恋人との幸せな日々を思い出して悲しんでいるということ。
そんな思い出にいつまでもとらわれ、前を向けないでいる主人公はまさに"箱庭の中で生きている"のだ。
ひとこと
箱庭=残酷なまでに温かな思い出
【箱庭/歌詞解釈②】明日よりも今日!
次の引用した歌詞を見てほしい。
明日には明日の風が吹くっていうけど
今日の太陽を浴びたい 月に見惚れたい
箱庭という温かな思い出にとらわれて生きている主人公。
思い出とは過去。
この引用した歌詞では"明日(未来)"と"今日(現在)"が提示されている。
過去にとらわれている主人公は、"明日"よりも"今日"を感じていたいことがこの引用した歌詞で分かる。
また、"太陽"や"月"という壮大な自然が、"小さな箱庭"との対比になっているのが良いなと思った。
小さな箱庭の外側には"太陽と月を感じることが出来る現在"があるのだ。
ひとこと
"未来"よりも"現在"!
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まとめ
2ndアルバム『Kind of Love』を彷彿とさせる曲調のポップソング。
>>>なぜ初期三部作の中では最高売上を記録したのか?2ndアルバム『Kind of Love』【アルバムレビュー】
まあ単体で聴くことはほぼない(^_^;)。
でも、アルバムを通してだと演奏時間が短いということもあって流れで聴ける。
もしこの曲が好きになったなら、『Kind of Love』などの初期作品を聴いてみるといいと思う。
ひとこと
あえて言えば、ブラスを使った感じが36thシングル「ヒカリノアトリエ」らしくもある
「箱庭」の評価
5点満点中3点
かわいらしさ満点!